トラブルシューティング
FAQ(よくあるご質問)
切削加工の推奨条件
- 切削加工の推奨条件を教えてください
- ホームページ掲載の「京セラ切削工具 総合カタログ」各章末の「推奨切削条件」をご参照ください。
よくあるお問い合わせ
- 切削加工の3条件とは何ですか?単位も教えてください。
-
1. 切削速度 Vc (m/min) |
ワーク表面を工具が削るスピード |
2. 切込み量 ap (mm) |
1パス当りに削り取る厚み量 |
3. 送り f (mm/rev) |
ワーク1回転当たりの工具の移動量 |
の3つとなります。
- 浸炭焼入れ材(HRC60)には、どのチップで加工すれば良いですか?
- ブレーカ付きCBN(HDブレーカ)を推奨致します。ご不明点はカスタマーサポートセンターへお問い合わせください
- セラミックチップは、湿式・乾式どちらがいいのですか?
- 乾式でお願いします。湿式ですとヒートクラックが発生する可能性があります。ただし、窒化珪素系セラミックは湿式加工も可能です。
- 切削条件にて、面粗さを上げるには?
- 送りを下げる、切削速度を上げる、または、コーナRを大きくすることも有効です。
- ワイパーチップの効果とは?
- 送りを上げられて、加工時間短縮でき、更に面粗さが向上します。
- 外径仕上げ加工をします。仕上げ面に光沢希望です。チップ材種は何が良いですか?
- サーメット材種 PV710、TN610 (高速仕上げ)、PV720、TN620 (中速仕上げ)、PV730(安定性重視)を推奨致します。
- 外径クーラントホルダを検討中。クーラント圧 0.5MPa までしか出ません。加工に良い効果はありますか?
- 切りくず処理改善やチップ寿命延長の効果があります。
- 内径ADバーの加工可能領域を教えてください。
- ホルダシャンク径の最大6倍まで対応します。切削条件として、鋼加工で切込みap=1.5~2.0mm、送りf=0.2mm/revを目安に加工してください。
- クーラント穴に、切りくずがよく詰まります。どうすれば改善できますか?
- クーラント穴はたいへん細い穴ですが、時々切りくずが偶然にも穴の中に入ってしまい、切りくずが切りくずを呼びこんで詰まってしまうことがあります。頻繁に発生するようでしたら送りを±20%程度変更し、切りくずの流れを変えてみてください。
- 端面仕上げ加工で面粗さがきれいになりません。
- PV720/PV730をご使用ください。構成刃先が発生しづらく、中心近くまで美しい仕上げ面が得られます。
- 快削鋼(SUM)加工で耐摩耗性の良いチップ材種は?
- PR1705になります。
技術情報
- ブレーカ適用範囲の中で加工するメリットを教えてください。
- そのブレーカの切りくず処理性能が良好に発揮できるのでメリットが有ります。適用範囲外では、食い付きが悪かったり、切りくずが伸びてしまう等の弊害が有ります。
- 面粗さを上げるにはどうしたら良いですか?
- 一般的には、
1. 送りを下げる
2. 切削速度を上げる
3. コーナRを大きくしてください。
他には、サーメットへの変更や仕上げ用研磨ブレーカをお試しください。
- 切りくず処理をよくするにはどうしたら良いですか?
- 一般的には、
1. 送りを上げる
2. コーナRを小さくする
3. ブレーカ変更(切削条件にあったブレーカに変更する)