セラミックパッケージ

技術・品質への想い

小型パッケージ設計部門

歩みを止めない姿勢がお客様の要望を超える製品を生み出す

お客様に納得いただける提案を目指して

お客様に納得いただける提案を目指して

当事業部は、電子部品の保護に用いる、表面実装型の「セラミックパッケージ」を製造する事業部です。私はセラミックパッケージの設計に携わっています。具体的な業務内容は、お客様からの新規の引合に対して仕様検討やパッケージ図面、お見積もりの作成、お問い合わせへの対応。いわば製造部門とお客様を結ぶ窓口です。
当事業部の主要アイテムの1つ、「水晶デバイス用パッケージ」に関しては、昨今の技術革新の影響などにより、お客様の開発状況や競合他社の動向などが急激に変化しています。そうした環境においても、高強度、高熱伝導率などといった、当社のセラミックパッケージがもつ強みを活かし、私たちが提案できることを常日頃から探求するように心がけています。

お客様の声と、京セラのチャレンジ精神。それが、新たな提案の根源

お客様の声と、京セラのチャレンジ精神。それが、新たな提案の根源

多くの電子部品では、機器の高機能化に合わせて部品点数が増加し、それに伴い「小型・低背化」が進んできました。私たちもそのような市場の要求に先んじてセラミックパッケージの「小型・低背化」を進めています。
その一方で、水晶片などの単体素子だけでなく、ICやコンデンサを含む複数の素子を、1つのパッケージ内に収納するコンセプトも増加傾向のため、デバイスとしての多機能・高機能化が期待されています。京セラが保有する小型低背化技術に、このコンセプトを掛け合わせることで、お客様の潜在的ニーズを満たせるのでは、と考えています。
また、これまで主流となっていた水晶デバイス用パッケージ、SAWデバイス用パッケージ以外にも、セラミックパッケージのメリットが活かせる新たな分野の展開を進めようとしています。

例えば、近年需要が増えてきているガスセンサや赤外線センサなどは、セラミックパッケージがデバイス開発の一助になり得ると期待しています。 新たな分野への展開のアイデアは、お客様との会話の中から生まれることが多いです。そして、私たちもセラミックパッケージの技術がどんなところに応用できるか、仮説を立てる作業を続けています。実際に評価してみないと分からない新たな発見も出てくるので、可能性があるものは何でもチャレンジしていますね。 そうしたチャレンジができるのも、京セラの「世の中にない新しい製品を生み出す」という企業風土が根底にあるから。世の中にないものを生み出すには何が正しいのか分からない手探りの状態で、仕事を進めていくことが求められます。こうした企業風士があることで、各部門が連携し、技術や知見が速やかに共有され、お客様の要望以上の提案を生み出すことができます。

どんな課題があっても、お客様と一緒に解決したい

どんな課題があっても、お客様と一緒に解決したい

当社のものづくりに対する姿勢と同様、私自身も従来の慣習にとらわれず「本当にその提案が正解なのか、あるべき姿なのか」を自問自答し、できるだけ客観的に物事を判断し、社内連携を密に行いつつ、進めていくよう努めています。また、半導体パッケージに求められる仕様はお客様ごとに大きく変わってくるので、お客様が求める、強みや特徴をよく理解し、「こういう使い方はどうですか?」などと、提案することも重要です。
半導体デバイスのパッケージといえば、今でも主流は樹脂や金属などですが、セラミックパッケージだからできることは、たくさんあります。

セラミックパッケージについて少しでも関心を持ち、課題解決に役立てたい、といった思いをお持ちでしたら、お気軽にお声掛けください。
お客様のニーズを把握できたら、積極的に方法を提案していきます。新しいパッケージ構造やコンセプトにお客様とともに歩むチャンスを、ぜひともいただけましたら幸いです。

高周波デバイス用パッケージ設計部門

設計・シミュレーション技術でお客様の真のご要求を実現

トータル設計・実装のシミュレーションをサポート

トータル設計・実装のシミュレーションをサポート

当事業部では、5Gネットワークの高速・低遅延、高信頼の要求にお応えするために、多様な高周波デバイス用セラミックパッケージを提供しています。高周波デバイス用セラミックパッケージには、内部の半導体素子を保護する機能や、パッケージの内側と外側を電気的に接続する機能が求められるのですが、私の行う業務は半導体素子とボードをつなぐ高周波伝送線路に関する設計です。
私が所属する課では、仕様検討や設計検証の際に、電気や熱、応力のシミュレーションや測定などを行います。その中で、私は責任者として、主に製品の電気シミュレーションや特性の設計に特化しています。
設計する際には、信号の伝搬遅延や減衰、クロストークなどに注意を払わなければなりません。そのため、特性インピーダンスのマッチングを行い、信号の反射を最小化して配線の線幅や長さを最適化することで、信号の損失を抑制します。

高周波になるにつれ、電気的な信号の損失などが大きくなるほか、高周波デバイスを使用する際にPCBやFPCなどの基板に実装されることもあり、単純にパッケージの設計だけでお客様が求める仕様を満たすのは困難です。そのため、お客様での実装状態も考慮し、トータルで設計やシミュレーションを行っていることが、他社と差別化できる私たちの強みであると考えています。

将来の市場を見据えた技術検討をし続ける

将来の市場を見据えた技術検討をし続ける

日々進化する市場の要求に応えるために、次世代の広帯域化の検討も並行して進めることが欠かせません。毎年春に海外で開催される、光通信技術の展示会に出展するお客様からの要求事項に応えるべく、夏から秋にかけて最新の検討を盛り込んだ高周波配線設計に取り組んでいます。
最近は、より高速で大容量の通信デバイスを実現するために、高周波対応への必要性がどんどん増してきています。それによって、これまでの配線設計では求める特性が出せないことも考えられるでしょう。その場合でも、シミュレーションを活用して、どの部分に特性が出ない要素があるのかを検証しつつお客様と協議し、製造部門などの他部署とも調整しながら製品化を進めるよう努めています。

新しいモノづくりにチャレンジしやすい文化がある

新しいモノづくりにチャレンジしやすい文化がある

私たち設計部門は、常に新しいモノづくりに挑んでいかなければならないと思っています。既存のデザインルールに縛られると、お客様が要求する特性を達成するのは難しい。そういった殻を破るには、柔軟な発想で物事に取り組んでいける環境が必要です。
例えば、チップのレイアウトを渡され、「これで特性が達成できる提案をしてほしい」と相談された際も、どのようなボード設計やパッケージ設計が必要なのかを考えながら提案を検討し、お客様とやり取りしながら仕様を固めていくようなことも行っています。このように、お客様と一つのチームになり、モノづくりを進めていくことを大切にしています。

高周波配線設計をトータルソリューションで提供する京セラは、RFの伝送線路の設計において業界トップクラスの専門性があると自負しています。豊富な経験と高度なシミュレーション技術をもってトータル設計を行うことで、パッケージと周辺部材のミスマッチを防ぎ、試作評価におけるコストと時間の両面でメリットを提供しています。
また、広帯域化が進んでいく中、シミュレーション通りに想定した結果が、実測でも得られるかどうかの検証が大きな意味を持つようになってきました。私たちは、シミュレーションと実測で相関をとっていくことで検討の精度を上げ、自信を持ってお客様に提案できるように日々努めています。
お客様の成功が私たちの成功であり、そのために京セラ一丸となって全力で取り組んでいますので、どうぞお気軽にご相談ください。

車載製品品質保証部門

お客様から学び、ともに磨き上げる京セラの品質保証

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品質保証を通じて顧客満足度の向上を目指す

部責任者:私たちは、鹿児島県の国分工場にて、電子部品などの保護に欠かせない「セラミックパッケージ」の品質保証に取り組んでいます。私たちが所属する品質保証部門は、お客様からの品質に関するお問い合わせ対応、事業部における品質保証の仕組みづくり、品質管理体制や出荷製品のチェックなどが主な役割です。私は管理職として、全体の状況を見ながら、組織が円滑に回るようサポートしています。

係責任者:私は、車載用半導体パッケージの品質保証担当としてお客様と日常的に相対しながら、顧客満足度向上のための取り組みに力を入れています。日々の業務としては、お客様からの問い合わせ対応のほか、お客様のもとへ直接赴いてご要望をヒアリングすることもあります。

部責任者:品質保証という仕事を進めるにあたっては、「製品を生産する実働部隊とは一線を画し、あくまでもお客様のご要望を最優先に」というスタンスで動いています。もちろん、お客様の十人十色の要望にフィットした製品を届けるためです。品質向上に取り組んだ結果、「京セラのセラミックパッケージ品質は非常に高い」「京セラに任せておけば安心」と、多くの方に感じていただけることを目指しています。

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お客様と真摯に向き合い、学びを得る

係責任者:私は日々「要望をただ漫然と受け入れるのではなく、私からも積極的に提案していく」という姿勢を重要視しています。QCDS(品質、コスト、納期、安全)の全てを高いレベルにするために、時にはお客様の使い勝手も含めたトータルでの品質保証方法を提案することもあります。お客様とともに品質を作っていく、そんな意識で仕事をさせていただいています。
また、現場対応を担っていると、お客様からトラブルに関する問い合わせをいただくことも。そんなとき、私は「当社の製品が発端だ」という視点で原因の検証に努めています。そのような姿勢が、お客様の信頼や安心感につながればいいと思っています。

部責任者:また、現在、電気自動車の普及や自動運転技術の進歩など、自動車産業は大きな変革期にあります。この情報収集に当たっても、お客様からの声は、時流を読むのに必須の要素です。

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京セラ最大の強み、それは社員1人ひとりの人間力

部責任者:我々が所属する事業部では、品質を守るために心掛けることとして、
以下の「品質意識5原則」を掲げています。

1.ルールを守り、最初から正しく仕事をすること
2.異常に対する感度をあげ、まず作業STOPすること
3.5H(初めて、変更、久しぶり、品質異常と変動)に注意すること
4.手順書、仕様書は十分確認のこと。指示なき作業はしないこと
5.問題が日々起こるのは当然、すぐに報告、風通しのよい職場

私は、1番目の「ルールを守り、最初から正しく仕事をすること」が特に重要だと感じていて。
当社は、こういった社員のモラルや意識を含めた人間教育に何より力を入れているので、その企業理念には、とても共感できるな、と感じています。

係責任者:私はそんな社内教育によって、お客様と真摯に向き合う姿勢の糸口をつかんだ者の1人です。そうして得た知見は、積極的に日々の働き方や製造現場に反映させ、さらなる品質向上を果たすことで、お客様に還元できればと思っています。これからもお客様とともに、社会の進歩発展に貢献する製品を生み出し、ともに成長していく。そんなWin-Winの関係性で業務に励んでいけたら、嬉しいですね。

部責任者:当社のことを、創業者の稲盛和夫が提唱した経営哲学「京セラフィロソフィ」を通じて知ってくださった方もいるかもしれません。これは「人間として何が正しいか」を判断基準に、公明正大な経営、業務運営を行うためものです。私たちが仕事をする上でも、この哲学が大いに生きていると感じます。 お客様からは「京セラの人は真面目で、いつも一生懸命だね」とお声掛けいただくこともあるのですが、社員1人ひとりが愚直なほどに正しいことを行う、それが京セラの一番の強みだと思っています。お客様の要望には全力で向き合いますので、どんなことでもお気軽にご相談いただければ幸いです。

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