WORK_STYLE 入社20年目の挑戦が、働き方を変えるきっかけに。
profile

2001年に京セラに入社。半導体用セラミックパッケージの設計担当として活躍し、2011年に係責任者、2018年に課責任者に抜擢されるなど、順調にキャリアを積み上げてきた。2021年に製造部門へ異動。未経験分野への挑戦、環境の大きな変化に戸惑いつつも、部下との対話を大切にしながら、製造現場の働き方改革を進める。働き方の変化もあり、最近では自身もより家族との時間を充実させられるように。

WORK LIFE LOG 私のワークライフログ

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京セラ入社
モノづくりが好きだったので、希望通り設計に配属されて、やる気に満ち溢れていました。業務ももちろん楽しかったですし、同僚と一緒に寮で生活していたことも仕事のモチベーションに。毎月のように同期と出かけて、始まったばかりの社会人生活を満喫していました。
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係責任者に任命
責任のある役割にやる気がアップ。ただプレイヤーとしての業務にマネジメントの要素が加わってきたことで、非常に多忙な時期でもありました。この頃はまだ、仕事を任せてメンバーを育てることに時間をさけず、多くの業務を自分でこなそうとしていたように思います。
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長女誕生
2012年の結婚を経て子どもが生まれ、幸せいっぱいな時期。一方で、係責任者としての緊急対応などが多く、とても忙しい日々を過ごしていたと記憶しています。その分、仕事のやりがいは大きかったですが、子育ては妻に任せきりにしてしまっていました。
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母の他界
学生時代に父を亡くしていた自分にとって、大きな存在だった母が他界。仕事での大きな問題も重なり、辛い時期でした。家族と仲間の支えがなければ乗り越えられなかったと思います。
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長男誕生
母を亡くした年に長男が生まれたことで、命の尊さ、家族の大切さを再認識しました。家族が元気で、毎日一緒に過ごせるという当たり前の日々がどれだけ幸せなことか実感し、考え方が変化。仕事もですが、家族との時間ももっと大事にしないといけない、と思うように。
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課責任者に任命・他社との共同プロジェクトに奮闘
課責任者として、一眼カメラ用パッケージの抜本的な改善を担当。お客様と二人三脚でバリ・欠けの低減、歩留向上に挑みました。セラミックの性質上、絶対不可能と言われた挑戦でしたが、数十回に及ぶ打ち合わせ、細かなデータ検証の末、対策方法を確立。社外とのシナジーが大きな成果を生むという、なにものにも変え難い経験となりました。
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設計から製造へ異動
20年関わってきた設計の仕事を離れなくてはいけないことに、大きなショックを受けました。しかし上司との面談で「設計であれ製造であれ、事業の拡大・成長を支えていくという目的は同じはずだ」という言葉をいただき、徐々に異動を前向きに捉えられるように。
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働き方改革に挑戦・優秀パートナー賞受賞
設計ではプレイヤーとしても動いてしまいがちでしたが、未経験の分野に来たことで、逆にマネジメントに集中できるように。安定した生産体制の確立や業務の効率化をめざしたさまざまな施策に取り組みました。制度や環境を変えることは簡単ではありませんでしたが、お客様から「優秀パートナー賞」をいただきました。努力が認められて本当にうれしかったです。
TURNING POINT 私のターニングポイントは…
製造分野で多様な仲間に出会えたこと
設計部門にいたのは、ほとんどが自分と同じ男性で、似たような学歴、思考を持った仲間たち。一方製造現場には女性も多く、年齢も学歴もさまざま、外国籍のメンバーもいます。多様なバックボーンを持つ仲間と一緒に、業務を効率化し、働き方改革を目指した経験は、私の視野を一気に広げてくれました。最初は戸惑いもあった異動でしたが、結果的に自分を大きく成長させることにつながったと思います。

MY RULE.01 仕事のマイルール
ピンチをチャンスに変えていくこと。
これは製造の若手にも繰り返し伝えている、大切な私の信念。ミスやトラブルが起きたら、私は必ず「そこに元々潜んでいた課題を顕在化させられた」とプラスに捉えるようにしています。ピンチは、その課題を解決してより良い体制・制度を生み出せるチャンス。乗り越えた先で、仲間との絆も強まると考えています。
MY RULE.02 くらしのマイルール
家庭の自分を「多能工化」すること。
最近、京セラで働く妻が係責任者を任されることになり、短時間勤務からフルタイム勤務に復帰しました。若い頃は妻に家庭を任せきりだったので、これからは自分が家事や育児をこなし、妻の活躍を支えることが目標。製造現場で仲間たちと進めている「多能工化」を家庭でも実現して、頼りにされる夫・父であり続けたいです。
coworker’s VOICE 同僚からヒトコト

部署の仲間にとっては、どんな人?
設計業務で培った経験値と広い知識を生かし、市場や客先の状況を踏まえた提案を打ち出しながら、メンバーと協力し合って働かれています。時間を惜しむことなく人の話に耳を傾け、その上で自分の考えを述べることを徹底されている姿が印象的です。だからこそ社内メンバーはもちろん、お客様、営業部門、外部委託先からの信頼も厚く、頼りにされているのだと思います。内に秘めたチャレンジ精神を原動力に事業部に新しい風を吹かせて、活躍を続けられていくことを楽しみにしています!