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ゴミ問題を解決するIoT技術の活用アイデア

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京セラグループは、通信技術の研究開発や、通信モジュールの開発設計によって培われてきた、多くのIoT技術を保有しています。それらのIoT技術は、アイデア次第で、快適な社会を実現するサービスや、環境保護に繋がるシステムを実現できる可能性を秘めています。
京セラは、社会貢献の幅を広げるため、現在の当社の事業内容にこだわらず、様々な観点でIoT技術を活用するアイデア創出活動を行っています。

京セラは、重要な社会課題の一つとして、ゴミ問題について検討しています。ゴミ問題は、京セラ単独では解決困難な問題を含むため、ともに取り組むことのできるパートナーを探しています。パートナーに対して開放可能な特許出願の一部を紹介します。


ゴミ箱の配置の最適化システム

満杯になり、溢れてしまったゴミ箱や、ポイ捨てされたゴミは、見苦しく、周囲の人を不快にしてしまいます。

このシステムは、ゴミ箱などに設置したセンサーにより取得した、ゴミの量に関する情報と、センサーの位置情報を組み合わせて解析することで、ゴミの量が多いエリアと、ゴミの量が少ないエリアを推定することができます。

活用例1
とあるイベント会場では、北側の観客席付近のゴミ箱は満杯であるのに対して、東側の観客席付近のゴミ箱は空っぽである場合があります。このようなイベント会場では、東側の観客席から北側の観客席にいくつのゴミ箱を移動させた方が良いことを提案できます。
それぞれのゴミ箱に、ゴミの投入を検知するセンサーを設置することで、ゴミが投入された回数を計測することができます。もしくは、ゴミ箱の内側の天井に設置した測距センサーにより、ゴミ箱の天井から、ゴミまでの距離を測定することで、ゴミ箱の空き容量を測定してもよいです。これらのゴミの量に関する情報と、センサーの位置情報を参考に、ゴミの量に応じて、ゴミ箱を再配置することができます。
更に、曜日や時間帯ごとに、ゴミの量が多いエリアと、ゴミの量が少ないエリアを解析することで、それぞれの曜日や時間帯でゴミ箱を再配置することもできます。

活用例2
ある町では、ゴミ集積場所ごとにゴミの量に偏りがある場合があります。このような町では、新しいゴミ集積場所の提案や、新しいゴミ収集ルートの提案をすることができます。

WO2021/187545(PDF)


商品の購入時点と商品の廃棄時点とを対応付けて管理するシステム

このシステムは、商品が購入された時のデータ(日時、場所など)と商品がゴミ箱に捨てられた時のデータとを対応させて管理します。このシステムは、購入後の商品の動向の追跡に役立てることができます。

活用例1
循環型社会の実現のためには、限りある資源であるプラスチックの再利用が必要です。
例えばスーパーマーケットのトレーは、多くの場合、使い捨てられています。これを回収し、リサイクルする取り組みは、既に様々なスーパーマーケットで行われていますが、このシステムを利用することにより、更に回収率の向上を狙うことが可能です。
このシステムにより、使用済トレーを、その商品を購入したスーパーマーケットの回収ボックスへ投入すると、購入者にポイント還元することができます。これにより購入者に同じスーパーマーケットに対する再訪を促すと同時に、使用済トレーの回収率を向上させ、環境保護に貢献することができます。
更に、購入者が、短い期間で再訪することを促す為に、購入から短い時間で回収ボックスに投入された場合、ポイント還元率を高くすることができます。

このシステムは、ゴミ問題以外の用途にも活用できます。
活用例2
このシステムは、遠隔での患者の見守りシステムにも活用することができます。
錠剤の包装に取り付けられたタグを、ゴミ箱に備えられたセンサで読み取ることで、患者が服用を忘れていないこと や、患者が不適切な服用をしていないことを医療機関が確認することができます。
これにより、適切な使用を医師が指導することで、患者の健康の増進に貢献することができます。

WO2021/187544(PDF)


ゴミの種類を検出して投入口を開閉するゴミ箱

このシステムは、ゴミの種類を検出することで、ゴミの種類に対応したゴミ箱の扉を開閉します。

活用例1
ゴミの種類がペットボトルである場合、ペットボトルのゴミ箱の扉を開き、ゴミの種類がアルミ缶である場合、アルミ缶のゴミ箱の扉が開くことができます。これにより、誤った種類のゴミ箱にゴミが捨てられることを低減できるため、ゴミの分別の効率化が期待できます。

このシステムは、ゴミ問題以外の用途にも活用できます。
活用例2
イベント会場内で販売される商品の容器に取り付けられたタグによって、イベント会場内で購入されたものである場合にはゴミ箱の扉を開き、持ち込みされたゴミである場合にはゴミ箱の扉を開かないようにすることができます。これにより、イベント会場へのゴミの持ち込みを低減することや、イベント会場内で商品を購入する動機付けを与えることで、イベント会場内の商品の売上の向上に貢献することができます。

活用例3
ゴミにタグが取り付けられている場合にだけ、ゴミ箱の扉を開くことで、ゴミ箱内に危険な不審物が混入することを防止できるため、イベント会場等の安全性の向上することができます。

WO2021/246421(PDF)


上記の活用例は、ほんの一部に過ぎません。信頼できる多くのビジネスパートナーとのコラボレーションにより、上記の技術の活用用途は様々な業界で更に広がると考えています。

京セラグループのIoT技術はゴミ問題以外にも適用できるので、本ページの下部のリンクから是非ともご確認ください。

私たちのIoT技術

通信機器(京セラ株式会社)

京セラ株式会社は、通信機器の研究・開発と販売、さらに事業支援などを行っています。具体的には、導入・運用が比較的容易なデバイスや、高品質な通信モジュールなどを中心に、事業を展開しています。そして、お客様の既存製品やサービスとのマッチング、新規の製品開発などにおいては、高品質・スピーディー・効率性といったご要望にお応えしていきます。

通信サービス(京セラコミュニケーションシステム株式会社)

京セラコミュニケーションシステム株式会社は、LPWAサービス及びローカル5Gサービス等のワイヤレス通信サービス事業を提供しています。京セラコミュニケーションシステム株式会社は、ネットワーク設計をはじめ、施工・運用・保守に加え、ICT事業とのシナジーによる地域住民向けサービスの提供など、コミュニティネットワークづくりとその活用まで含めたインテグレーションを行っています。

※本ページは、掲載時点の情報に基づいて作成しており、特許の権利状況等は最新の状況とは異なる場合があります。

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