■増資目的と背景:デジタル嗅覚市場拡大に向けた小型ニオイセンサーの量産化を加速
アロマビットが開発する小型ニオイセンサーは、従来からある特定物質を検知するガスセンサーと異なり、生物の嗅覚のように、さまざまなニオイを入力すると可視化パターンを出力する、ニオイの情報化を初めて実現する小型ニオイセンサーです。
コロナ禍にもかかわらず、省人化、非接触化、スマート化、DX化の進展を受けて、食品、農業、日用品、産業機械、モビリティ、ヘルスケア、ロボティクス、モバイル、家電、IoTを初め、想定を超える広範囲な用途顧客からの商談が国内外で増加しており、ニオイの情報化へのニーズの高さとアロマビットの技術力の高さを裏付けております。
アロマビットは、今回の第三者割当増資を通じて、高度なものづくりで強みを持つ大手電子機器企業それぞれと協業を進め、小型ニオイセンサーの高度化技術の開発と量産化を加速していきます。
加えて、引き続き、ニオイセンサーによって初めて実現できるデジタルニオイデータベースを駆使した新製品・新サービスの開発、営業・マーケッティング体制のグローバル対応化、などについても強化・拡充していく予定です。
そして、アロマビットが掲げたビジョン「ニオイイメージング技術を通して、ニオイ・カオリが可視化された世界を実現し、より豊かな社会を実現する」を追求していきます。
■シリコンCMOS型小型ニオイセンサーの開発キットを販売開始
アロマビットは、6ミリ×3ミリのシリコンチップ上に80素子(ニオイ感応膜5膜種類×1膜種あたり16素子)を配したシリコンCMOS型センサーモジュール開発キット[5C-SSM-H1]を2021年1月より販売開始しました(アロマビット子会社の株式会社アロマビットシリコンセンサテクノロジーが販売担当)。
アロマビットは現在、QCM(水晶振動子)型とシリコンCMOS型の2種類のセンサー素子を用いたニオイセンサーを開発していますが、今回のシリコンCMOS型ニオイセンサーの販売開始によって、水晶振動子型ニオイセンサーでは価格面や使用環境面の理由から搭載が困難であったモバイル、モビリティ、家電、などハイボリュームのコンシューマー用途向けに用途市場の拡大が期待されます。
新販売のシリコンCMOSニオイセンサー開発キット(品名:5C―SSM)
■アロマビットについて
アロマビットは、小型ニオイセンサーをはじめとする電子機器ならびにそれらの電子機器を用いた革新的な新サービスを企画・開発・販売する企業です。
<会社概要>
会社名 | 株式会社アロマビット |
---|---|
所在地 | 東京都中央区銀座7-13-6 サガミビル2階 |
代表者 | 代表取締役 黒木 俊一郎 |
設立 | 2014年2月 |
事業内容 | 小型ニオイセンサーを主体とする電子機器・システムの開発、製造、販売。 同センサーを用いた製品ならびに革新的なニオイサービスの企画、開発、販売。 以上を含む付帯事業。 |
URL | http://www.aromabit.com |
■エプソンクロスインベストメントについて
エプソンクロスインベストメント株式会社は、情報関連機器、精密機器メーカーであるセイコーエプソン株式会社が100%出資するCVC(Corporate Venture Capital)です。CVC運営に強みを持つ独立系ベンチャーキャピタルであるグローバル・ブレイン株式会社をゼネラルパートナーとしたファンド(EP-GB投資事業有限責任組合)を組成して、投資活動を行っています。
URL:https://www.epson-exi.com/
■京セラについて
京セラ株式会社は、京都市伏見区に本社を置き、ファインセラミックスのリーディングカンパニーとして、産業機器から情報通信、モビリティ、環境・エネルギー、医療・ヘルスケアの分野まで幅広く製品を供給するとともに、その独創的な発想と技術を強みに、広範な事業を世界で展開しています。
URL:https://www.kyocera.co.jp
■テックアクセルベンチャーズについて
合同会社テックアクセルベンチャーズは、オムロン、リコー、SMBCベンチャーキャピタル3社が設立・運営するテック系ベンチャー企業を中心に投資するベンチャーキャピタルです。