京セラ株式会社の米国における連結子会社KYOCERA AVX Components Corporation(以下、KYOCERA AVX)は、2022年3月4日(米国時間)に、プレスリリースを実施しました。
ご参考までに、日本語訳をお知らせいたします。(一部を割愛しています)
英語の原文については、以下のWEBサイトをご覧ください。
KYOCERA AVX Components Corporation to Acquire ROHM Co., Ltd.'s Tantalum and Polymer Capacitor Business Assets
KYOCERA AVX タンタルコンデンサの事業資産をロームより取得
KYOCERA AVXは、2022年8月5日付でロームが保有するタンタルコンデンサの 製造ラインおよび関連する知的財産を取得することで、最終合意しました。
米国サウスカロライナ州ファウンテンイン発(2022年3月4日付)-技術革新を加速させ、より良い未来を構築することに寄与する、先進的な電子部品のグローバル大手メーカーであるKYOCERA AVXは、ローム株式会社のタンタルコンデンサの事業資産を取得する予定です。両社(KYOCERA AVXとローム)は、ロームが保有するタンタルコンデンサに関わる全ての製造ラインと関連する知的財産をKYOCERA AVXに譲渡することで最終合意しました。なお、譲渡の実行は2022年8月5日を予定しており、KYOCERA AVXの製造拠点への生産ラインの移管が完了するまで、ロームは引き続きタンタルコンデンサ製品を生産し、KYOCERA AVXに供給します。これにより、ロームのお客様への継続的な製品供給が可能となるとともに、KYOCERA AVXのお客様にとっては、電解コンデンサソリューションの選択肢が一気に広がります。
KYOCERA AVXのCEOであるJohn Sarvisは、次のように述べています。
「KYOCERA AVXは、ロームのタンタルコンデンサの事業資産を取得することにより、既に多岐にわたる電解コンデンサソリューションのポートフォリオをさらに拡大することを発表でき、大変嬉しく思います。KYOCERA AVXは、タンタルコンデンサの世界的なリーディングサプライヤーであり、医療、軍事、航空・宇宙用途向けの高信頼性二酸化マンガン(MnO 2)固体タンタルコンデンサの最大のサプライヤーです。さらに、当社は、需要の高い市場に応ずる生産能力と、柔軟性を確実に提供するために、全世界に4つの製造工場を有しています。
また、当社のポリマーコンデンサは、小型薄型形状における高静電容量定格、低ESR、経時安定性、推奨される使用条件下での安全な故障モードなど、他社の技術に比べて大きな優位性を持っています。さらに、環境に優しく、鉛フリー、ハロゲンフリー、およびRoHSに準拠しており、スマートフォン、タブレット、PC、通信システム、SSDなどの商用、産業、自動車、および航空・宇宙用途での使用に最適です。
KYOCERA AVXは、倫理的供給に関するオープンで先進的なポリシーを持ち、紛争鉱物に関するOECDガイドラインと法律に準拠した最初のタンタルコンデンササプライヤーであり、世界的にも影響力のある実績を誇りに思っています。」
KYOCERA AVXの電解コンデンサは、高信頼性、リード付き、SMD標準タンタル(MnO2)、車載向け、湿式、耐高温タイプなどの幅広いラインアップがあり、ポリマーコンデンサにも、標準、高電圧、小型低背、SSD向け、高信頼性、車載向けなどの幅広いラインアップがあります。さらに、最近発売されたアルミ電解コンデンサには、標準的な湿式、ポリマー、およびハイブリッドがあり、更なる大容量コンデンサのソリューションを選択肢としてお客様に提供します。