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ニュースリリース

異物除去性能を2倍※に向上

FPC/FFC用ワンアクションロックタイプコネクタを製品化

 
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京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫)は、0.5mmピッチFPC/FFC(フレキシブルプリント基板/フレキシブルフラットケーブル)用ワンアクションロックタイプコネクタ「6893シリーズ」を新たに製品化し、本日6月29日(木)から順次、サンプル出荷を開始しますのでお知らせします。本製品では、接触不具合の原因となるFPC/FFCの付着物を、コネクタに挿入する際に除去する異物除去性能を2倍に向上しております。

※当社従来製品との比較において

230629_コネクタ新製品.jpg

6893シリーズ


製品名

6893シリーズ

ピッチ

0.5mm

製品サイズ

奥行: 5.15mm

高さ: 2.8mm

接点位置

下接点

対応極数

10~60極

使用温度範囲

-40℃~+125℃

特長①

異物除去コンタクトピン

特長②

ワンアクションロックタイプ

特長③

125℃耐熱



ワンアクションロックタイプのFPC/FFC用コネクタは、OA機器、産業用機器、PCなどの機能向上に伴い、小型化、高速伝送化を中心に進化してきました。また、昨今では自動車の電装化の流れの中で、車載機器まで用途を広げています。

ワンアクションロックタイプコネクタの最大の特長として、FPC/FFC挿入時の自動化対応と操作工数の削減が挙げられますが、コネクタを使用する製造現場では、FPC/FFCに付着した異物などにより接触不具合が発生し、その特長を生かせない状況が発生しています。

このたび開発した「6893シリーズ」は、京セラ独自のコンタクトピン構造により、当社の従来製品に比べ、2倍の異物除去力を実現。ワンアクションロックタイプコネクタの特長であるFPC/FFC挿入時の自動化対応と操作工数削減に加え、異物除去性能向上も両立した製品です。

当社は、今後もFPC/FFC用をはじめとするコネクタのラインアップ拡充を図り、日々変化する市場ニーズに応える製品開発を進め、エレクトロニクス産業の発展に貢献してまいります。

■「6893シリーズ」の特長

1. 独自のコンタクトピン構造で異物除去性能を向上

従来のFPC/FFCコネクタは、FPC/FFC挿入時に、コンタクトピンとFPC/FFCは1箇所で接触をして、FPC/FFCに付着した異物を除去します。
「6893シリーズ」では、接触箇所を挿入方向と同方向の2箇所に設けた当社独自のコンタクトピン構造とすることで、これまでの当社従来製品比2倍の異物除去性能を実現しました。これにより、接触不具合の発生低減に貢献します。

※特許取得済。

コネクタ嵌合部構造.pngコネクタ嵌合部構造

2. 組立作業効率の向上に貢献するワンアクションロックタイプ

一般的なFPC/FFCコネクタでは、嵌合作業時①ロック部を開ける②FPC/FFCを挿入する③ロック部を閉める3回の操作(3アクション)が必要です。
「6893シリーズ」では、ロック部の構造を大幅に見直しました。FPC/FFCと嵌合してロックするコネクタ側の突起部を、FPC/FFC挿入操作時に自動で可動させる構造とすることで、FPC/FFCを挿入する1回の操作(ワンアクション)だけでロックが完了。組立時の操作工数を3分の1に削減できます。また、ロボットによる工程の自動化にも対応可能です。

3. 車載向け高耐熱製品

最大125℃の耐熱で、HUD、クラスター、CIDなど、厳しい高温対応が求められる車載機器にも搭載可能です。

≫「6893シリーズ」の製品詳細はこちら

記載されている内容は、報道機関向けの発表文章であり、発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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