クレサンベールは、一級品と同じ品質のジュエリー
クレサンベールは「模造宝石」ではありません。「本来の宝石がもつ、最高に美しい宝石の“色”を身につける喜びを提供したい」という思いから、京セラの技術で生み出すクレサンベールは、最高の宝石が生まれる理想的な環境の中で時間をかけて丹念に結晶を成長させて創りだされています。そのため、不純物が少なく、天然では非常に稀少とされる高い色調と透明感の宝石が生まれます。 こうして生まれた宝石の原石は厳しい品質検査によって最高と思われる色合いの部分だけが厳選され、最終的に育成された宝石のうち、たった数%程度だけがクレサンベールになる資格を得ます。クレサンベールと天然の宝石は、化学的・物理的・光学的性質にほとんど違いがありません。
京セラの技術で創りだされるクレサンベールの種類は、エメラルド・ルビー・パパラチア・アレキサンドライト・サファイア・オパール系の宝石となります。オパール系の宝石については、オパールは結晶体ではなく非結晶のため、京セラでは「クレサンベールオパール」と呼んでいます。 その他の宝石については、天然宝石を使用したジュエリーを販売しています。
クレサンベールができるまで
エメラルドのクレサンベールができるまで
ベリル原鉱石を精製し、宝石に最適なものにします。
エメラルドと同じ成分(酸化ベリリウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウム)をもちながらも、結晶の仕方や透明度が劣るベリル原鉱石を精製します。
ベリル原鉱石を粒状にします。
粒状にしたベリル原鉱石をるつぼの中に入れ、1410℃以上で加熱。ドロドロに溶かし、地球内部のマグマと同じ状態を再現します。
結晶の核になるエメラルドの小片を入れます。
長期間にわたって温度をゆっくりと下げていくと、エメラルドの結晶が育ちます。
核のまわりに徐々に結晶が成長。やがて親指の頭大の六角柱のエメラルド結晶が生まれます。
ひとつひとつ、熟練した職人の丹念な手作業で磨きあげられ、最高級の輝きが実現します。
クレサンベールオパールができるまで
オパールを形作る球状シリカ(二酸化ケイ素)を水槽液の中に分散させます。
無数のシリカ(二酸化ケイ素)の球が分散しています。全体は白く見えますが、ひとつひとつは無色透明の小さな球。天然のオパールも出来る前は、シリカの球が地中の水の中に浮いていたものです。
シリカが沈んで、きれいに積み重なると輝きを放ち始めます。
シリカの球が上下左右に隙間なくきれいに並んでいないと、オパール独特の多彩な輝きは生まれません。
シリカが完全に底に沈んだところ。
じっくりと時間をかけて作られるクレサンベールオパール。
原石の誕生までは、長い歳月を要します。
出来上がったクレサンベールオパール。
熱が加えられて乾燥し、硬くなったクレサンベールオパール。
天然オパールも地中で熱が加わり、乾燥して硬くなったものです。
クレサンベールオパールのルース(裸石)
天然オパールより安定した品質を誇るので、大胆なデザインやカットが生かされます。
京セラは、地球がその懐深く宝石を抱くように
愛情を込めて育ててきました
「宝石本来の魅力とは、人に夢を与え、心を豊かにすること」この考え方に基づいて私達は、地球に替わって宝石を育ててきました。京セラが目標にしたのは、似せるのではなく、あくまでも最も美しいとされてきた宝石の色を再現すること。この徹底したこだわりのもと、人々に「豊かさ」を届けるため、さらなる技術開発に取り組んでいます。