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知ってもらう、調べてもらう SDGsに取り組む第一歩を踏み出そう
01
子どもたち
太陽光発電システム
きれいな海
未来を担う若手社員たちの挑戦サステナブルな社会の実現に向けた京セラの取り組み

知ってもらう、
調べてもらう
SDGsに取り組む
第一歩を踏み出そう

経営推進本部 サステナビリティ推進部
2021年入社

きっかけは1本の映画 きれいな海を守りたい

きっかけは1本の映画
きれいな海を守りたい

―現在の仕事について教えてください

京セラ全体のサステナビリティ活動を統括するサステナビリティ推進部に所属しています。サステナビリティ活動の推進や投資家などのステークホルダーに向けてSDGsやESGなどの情報開示を行う部署です。

私はサステナビリティWEBサイトの更新やお客様からのCSR調査票への回答などの業務を担当しています。

京セラグループは長期環境目標として2030年までに2019年度比で温室効果ガスの排出量46%削減を掲げていて、他部門と協力しながら目標達成に向けたサステナビリティ活動に取り組んでいます。また、現在、目標更新を検討しているので、サステナビリティ推進部では他部門と連携して情報の収集・分析を進めています。

社歴が浅いので会社についての知識が少なく、初めて聞く言葉も多いため、理解に時間がかかりますが、上司や先輩に教えてもらったり、相談したりしながら日々業務を行っています。

社員たちの談話
海辺のゴミ
海に漂うゴミを拾う

―SDGsや地球環境について興味を持つきっかけは?

遠い世界の話ではない、とても身近なものなんだと強く感じたきっかけは、『A Plastic Ocean』という映画。海洋ごみ、特にプラスチックが生物や環境に与える影響を追ったドキュメンタリー映画ですが、海底にたまり続ける大量のペットボトルを見て衝撃を受けました。

感情ってとても大きな原動力になるんだそうです。私も動物が傷つき、命を落とす現実を見て、「何かやらなきゃ」と強く思うようになりました。

―そこから始めた活動はありますか?

水族館が大好きなのですが、きれいな水槽とは違い、海がかなり汚染されていると知ってからは、海岸を散歩する機会があれば、必ずごみ袋を持参して、ごみ拾いをします。

泳ぎは不得意なので、友達と海に遊びに行っても、私だけ1人でごみを拾っていたこともありました(笑)。

あとはマイボトルやエコバッグを持ち歩くなど、できるだけプラスチックを消費しない生活を心掛けています。少しでも地球環境に貢献できればと思っています。

―2021年入社ということで、いわゆる「Z世代」だと思います。同世代のサステナビリティへの考え方について教えてください

近年、台風の被害が大きくなるなど、気候変動の影響を間近で見ることが増えて、「いよいよ地球が危ない…」と感じている人は増えているんじゃないでしょうか。特に私たちの世代は、学校でも環境に関する授業などがありました。ただ、特別に熱意ややる気がある人は私の周りにはいなかったですね。

私はたまたまSDGsに深く関わる仕事をしているので、新聞やネット、ソーシャルメディアなどを使って情報を集めていますが、知れば知るほど、私たちのこれからに関わる重要な問題だと危機感を持つようになりました。

マイボトル
CERAMUG ボトル
社会を動かすために 京セラができること

社会を動かすために
京セラができること

―企業が持続可能な社会のために担う責任とはどういったものと考えていますか?

企業は大きな影響力を持っているので、社会全体を良い方向に、持続可能に成長させるために、みんなを引っ張っていくのも大事な役目だと思います。SDGsやサステナビリティをもっと身近に感じてもらうために「何ができるか」も重要ですが、「何をやっているか」をもっと発信した方がよいのではと思っています。

私はステークホルダーに向けてSDGsやESGなどの情報開示が担当なので、興味がなかった人を巻き込むための力になりたいです。テレビなどのマスメディアやソーシャルメディアを活用して、京セラのサステナビリティの取り組みをオープンに親しみやすい形で発信できればいいですよね。

―京セラのSDGs活動について教えてください

京セラはサステナビリティという言葉が一般的になる前から、経営理念として「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」を掲げています。この理念に基づき、地球環境の改善に貢献する商品や、製品のライフサイクルを通して環境負荷を低減した商品の研究や開発、普及拡大にチャレンジしてきました。

例えば、再生可能エネルギーである太陽電池の研究開発を1975年からスタートしました。1982年には世界に先駆け、太陽電池の量産を本格的に開始しました。量産、販売のみならず、京セラの工場や事業所に太陽光発電システムを導入し、温室効果ガス削減に効果を発揮しています。
※1982年2月当時

また、太陽光発電システムを活用した電力サービスを提供する会社を他社と共同で設立したり、自治体が手掛ける電力の地産地消ができるシステムの構築事業に参画したりして、再生可能エネルギーの導入に向けて積極的に取り組んでいます。

企業は競争し合うというイメージがあるかもしれませんが、より良い世界のために京セラも含めて、たくさんの企業が協力し合っているんですよ。

社員へのインタビュー
きれいな浜辺

―京セラのSDGs活動に対する課題は何でしょうか?

まだまだ、社員がSDGsについて知る機会が少ないと感じています。私はSDGsやESGに関わる仕事をしているので、研修などを受ける機会に恵まれていますが、そうでないと触れないですよね。

社員食堂にあるデジタルサイネージのようなみんなの目に触れるところで、環境問題についての情報発信や呼びかけはすでに行われていますが、さらに社内WEBやSNSでも情報発信するなど、折に触れて京セラのSDGs活動を知ることができれば、もっと意識が変わってくるんじゃないでしょうか。

事業はもちろんですが、社員一人一人ができることを実践する会社になればいいなと思います。

―京セラだからできることは何でしょう?

スマートフォンや宝飾品、キッチン用品などの身近な商品、球場や美術館のネーミングライツなどで、みんな一度は「京セラ」という名前を耳にしたことがあるはず。多くの方が「名前を知っている」のが、一番の強みです。

知名度を生かして、社会全体で協力し合うように呼びかけるのが京セラの務めだと思います。脱炭素社会に貢献できる製品やサービスの開発、環境保全活動など、みんなが興味を持ってくれるようなサステナビリティ活動がたくさんあるので、サステナビリティ推進部の一員として広く発信していきたいです。

―最後にZ世代の方にメッセージをお願いします

SDGsやサステナビリティに関わる取り組みって、大規模なものというか、すごく熱心にやらなきゃダメだと感じているんじゃないでしょうか。

「エコフレンドリーな商品がはやっているからSNSで自慢したい!」など、理由は何だっていいんです。少しだけ、地球や社会と自分を結び付けて考えて、できることを実践してみてください。

先日、家の電球が切れてしまい、買いに行きました。普通の物もありましたが、私は少し高かったけど「エコ」と表示のある商品を選びました。小さなことですが、みんなが実践すれば変わってくるはずですよね。

一方で、一人一人が小さなことをしているだけでは影響力は小さいまま。地球環境に対して、「みんなが責任の一端を担う」と個人も企業ももっと自覚を持って取り組んでいける社会にしていきたいですね。

インタビュー社員と上司の談話

将来に向けた京セラの取り組み

地域での
エネルギーマネジメントの実証実験

京セラは、ひおき地域エネルギー株式会社様、株式会社日立パワーソリューションズ様との3社で、鹿児島県日置市のマイクログリッドにおけるエネルギーマネジメントに関する共同研究を進めています。再生可能エネルギーの地産地消による地域の脱炭素化や、地域電力事業者を通じた地域経済循環の拡大、また災害時の電力供給に貢献するための電力需給調整技術の実現を目指しています。

地域でのエネルギーマネジメントの実証実験