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学術·研究支援

稲盛財団「京都賞」への支援

「人のため、世のために役立つことをなすことが、人間として最高の行為である」、また「人類の未来は、科学の発展と人類の精神的深化のバランスがとれて初めて安定したものになる」との創業者・稲盛和夫の理念に基づき、1984年に稲盛財団が設立されました。同財団が運営する京都賞は、「先端技術」、「基礎科学」、「思想・芸術」の3部門において、すばらしい功績をあげた方を顕彰する国際賞として同年に創設され、受賞者にはそれぞれディプロマ(賞状)、京都賞メダル、一賞につき賞金1億円が贈られます。
毎年11月には、受賞者の功績を讃える授賞式や、受賞者の知性や人柄に触れる機会を提供する講演会などが開かれています。また、米国サンディエゴでは2002年より、英国オックスフォードでは2017年より、現地の大学生や市民を対象に京都賞の記念行事が開催されています。京セラはこの趣旨に賛同し、積極的に支援しています。

第37回(2022年)京都賞の授賞式等の行事(京都)につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により中止しました。

画像:2018年度 受賞者
2019年度 受賞者
画像:京都賞授賞式
京都賞授賞式
画像:米国サンディエゴで開かれた京都賞シンポジウム©Erik Jepsen/UC San Diego
米国サンディエゴで開かれた京都賞シンポジウム
(Photo by Erik Jepsen/UC San Diego)
画像:英国オックスフォードで開かれた京都賞シンポジウム
英国オックスフォードで開かれた
「Kyoto Prize at Oxford」Photo by John Cairns

九州大学「稲盛フロンティア研究センター」の運営を支援

心と技術の調和に貢献する研究活動や若手研究者の交流と育成を目的として、九州大学に創設された「稲盛フロンティア研究センター」。京セラは同センターの設立趣旨に賛同し、2008年より奨学寄付金を贈呈するなど、同センターの運営を2022年3月まで支援してきました。2022年4月から「稲盛財団記念館」の名称で継続され、これまで「稲盛フロンティア研究センター」で培われてきた設立趣旨と最先端研究は、2022年4月から九州大学の「高等研究院」の若手研究者育成事業「稲盛フロンティアプログラム」として継続されています。

画像:稲盛フロンティア研究センターが入る稲盛財団記念館
稲盛フロンティア研究センターが入る稲盛財団記念館

鹿児島大学「稲盛アカデミー」の支援

鹿児島大学に開設されている「稲盛アカデミー」の研究教育活動を支援しています。同アカデミーは2000年に同大学工学部に設けられた寄付講座「京セラ経営学講座」を端緒に、2005年には「稲盛経営技術アカデミー」が発足し、さらに2008年には「稲盛アカデミー」に改組されたものです。当社は寄付講座の開設以来一貫して支援を続け、同アカデミーとともに、「世のため、人のために尽くす高い倫理観を持った『21世紀型市民』」の輩出と、地域社会から望まれるリーダーの育成する」取り組みを推進しています。

画像:当社の支援により建設された稲盛アカデミー棟(2008年)
当社の支援により建設された稲盛アカデミー棟(2008年)

米国4大学の研究活動を支援

京セラは、長年携わってきた米国エレクトロニクス産業への感謝を示すとともに、同産業のさらなる発展を願って、1984年以降、アルフレッド大学、ケース・ウエスタン・リザーブ大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)、ワシントン大学に寄付を行いました。寄付は各大学に設置された「京セラ教授職」に就任した教授の研究活動や留学生・研究員の受け入れなどに役立てられています。京セラでは、先端研究情報の入手、若手研究者の育成、研究員派遣、共同研究等に役立てています。

画像:京セラ教授たちとの研究交流会
京セラ教授たちとの研究交流会(MITにて)

京セラファインセラミック館

1998年に本社(京都市)に、将来のファインセラミック技術や産業の発展に役立つよう、京セラが培ってきた技術の歴史と最先端事例を紹介する展示施設を開設し、一般に無料公開しています。本社施設はショールームと併設しており、毎年多くのお客さまにご来館いただいています。

画像:京セラファインセラミック館(本社)
京セラファインセラミック館(本社)

京セラ文庫「英国議会資料」の寄贈

1998年、1万2千冊余にのぼる19世紀から20世紀の英国議会文書を「京セラ文庫『英国議会資料』」として国立民族学博物館に寄贈。2006年に京都大学地域研究統合情報センターに移管され、研究資料として活用されています。

画像:京セラ文庫「英国議会資料」
京セラ文庫「英国議会資料」