デバイスの特徴
- 細胞分離デバイスの特長は何ですか?
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サイズ差さえあれば、特別な技術が必要なく採取したい細胞の分取・濃縮が可能なことです。
- どのようなことに使用できますか?
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ヒト血液からの白血球・PBMCの分離や細胞培養における継代や濃縮が可能で、臨床検査や免疫、再生医療の研究に有用です。
- 分離原理をもう少し詳しく教えてください。
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流路の幅、長さ、高さからなる流路抵抗を調整し、その流路に流れる流量を調整することで流路に入る細胞のサイズを調整しています。
- 分離対象物は何を想定されていますか?
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今はヒト・マウスなどの末梢血から白血球やPBMCを分離した実績があります。分離可能と考えるものは、培養細胞や骨幹細胞、血中がん細胞、細菌です。
デバイスの性能紹介
- 全血からPBMCを回収することは可能ですか?
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PBMCでも白血球全体でも回収可能です。
- ダメージレスとは、どの程度ですか?
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遠心作業が伴わないため細胞に優しい分離ができると考えています。現在は細胞生存率を測定しており、その後培養が可能であることも確認しております。
- 細胞の回収率はどの位ですか?
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ヒト血液のPBMCの分離であれば60%程度になります。
細胞サイズが大きいほど回収率は向上します。
- 採血後、何時間まで分離できますか?
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24時間を想定しています。採血後48時間まで社内データを集積しています。経過時間に伴い赤血球の混入が多くなります。
- どの位のサイズ差があれば、分離可能ですか?
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約3μmのサイズ差があれば分離可能です。
- 分離可能な細胞サイズはどの程度ですか?
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1µm~数10µmです。一番大きい細胞に流路設計を合わせるため、サイズ差が大きいと分離精度が低下します。
- 対象に応じてカスタム作製は可能ですか?
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対象の濃度やサイズを相談いただければ、流路設計を変更してカスタムすることが可能です。
自動化手段
- 装置も自社で開発していますか?
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外部と協業で開発しています。
- サンプル液の処理量はどの程度ですか?
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0.5~7mLまでを想定しています。
- サンプル液の処理速度はどの程度ですか?
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処理速度は、300µL/minです。
処理速度性能と細胞純度性能はトレードオフになります。
- 同時に何検体まで処理できますか?
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量産開始時は、1検体のみの対応です。
その他
- 量産時期はいつ頃ですか?
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2025年の春を予定しています。