

Overview
高周波デバイス【SAWデバイス】
SAWデバイスと呼ばれる、無線通信技術に用いられる部品の開発・製造・販売を行っています。SAWとは「Surface Acoustic Wave」の略で、表面弾性波という物質の表面を伝わる波の特性を応用した部品です。複数の周波数から特定の周波数のみを取り出したり、送信信号と受信信号の電気信号を仕分けたりする役割を持ちます。主にスマートフォン等の無線通信機器に使用され、世界各地域に応じて周波数帯が割り当てられており、それぞれの周波数に合わせたSAWデバイスを搭載することで通信が可能になります。国を問わず販売しているスマートフォンは、SAWデバイスを複数個搭載したマルチバンド端末となっており、小さく薄く軽いスマートフォンを実現させるため、SAWデバイスの小型化・薄型化・複合化に、日々取り組んでいます。
高周波デバイス【タイミングデバイス】
水晶振動子や水晶発振器、シリコンMEMSなど、タイミングデバイスと呼ばれる部品の開発・製造・販売を行っています。水晶はパワーストーンとして有名ですが、優れた電気的特性(圧電効果・逆圧電効果)を備えており、通信機器や自動車、産業機器など、様々な電子機器の心臓部として使われる部品でもあります。電子機器に搭載された水晶デバイスは、正確で安定した振動周波数を発生させます。それが電気信号として取り出されることで、電子機器は正常に動作することができるのです。 京セラでは、材料である人工水晶の育成も自社で行っています。高純度に育て上げ、結晶化した水晶を薄くカッティングし、小型で優れた特性が出るように加工することで、世界最小クラス* 1.0 ㎜×0.8 ㎜の水晶振動子を量産しております。また、シリコンMEMSの開発、製品化も行っており、さらなる小型タイミングデバイスの提供により、今後の高密度実装に応える製品として期待されます。加速するデジタル家電の多機能化や自動車のエレクトロニクス化に向け、タイミングデバイスの需要の高まりが期待されています。
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高周波デバイス【SAWデバイス】
技術の進化に余念なし!
お客様から求められるSAWデバイスを提供するために、私たちは使用する技術を常にアップデートさせています。低損失、高減衰、高急峻、広帯域、高耐電力、小型低背に向け、例えば、SAWフィルタの設計プロセスでは、シミュレータを使ってフィルタ全体の圧電/電磁界解析を行っています。近年ではAIを活用して、膨大なデータの分析に基づき、設計の精度を高めています。またものづくりでは、フォトリソを用いた微細加工技術により、高精度のプロセスの進化を続けてきております。SAWの主戦場である通信市場は、今後も6Gや多種多様な通信機器の展開が予測されており、性能・サイズ・信頼性など、技術の進化に余念がありません。
高周波デバイス【タイミングデバイス】
ミクロの部品に技術を凝縮!
私たちは水晶材料の育成から完成品(タイミングデバイス)の製造までの一貫生産を行っており、そのプロセスでは様々なコア技術が必要になります。私たちが開発した、私たちは世界最小クラス* 1.0 ㎜×0.8 ㎜の水晶デバイスには、「開発/設計技術(製品の応力シミュレーション)」「製造/加工技術(製品の中にある水晶のプラズマ微細加工、フォトリソ加工)」「生産プロセス技術(最小サイズ製品を組み立てるための微細実装プロセス)」が凝縮されています。また、シリコンのMEMS素子を使用したタイミングデバイスも開発しています。これはほんの一例で、他にも様々な設計/加工/プロセス技術を使い、水晶デバイスの性能を高めています。
*当社調べ(2022年7月)