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Interview

クリーンエネルギーのパイオニア
京セラが挑む地球に優しい社会づくり

Environment & Energy
Introduction

環境への負担が少ないクリーンエネルギーを活用。
京セラが取り組むエネルギーマネジメント

最近頻繁に耳にするようになった、国際社会共通の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」。持続可能な社会の実現のため、地球温暖化といったさまざまな環境問題に対して、国だけではなく企業としても取り組みを進めていく必要があります。

SDGsの中で掲げられている17の目標の中には「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」が含まれています。今後は従来のエネルギーに頼るのではなく、環境への負担が少ないクリーンエネルギーを積極的に導入していくなど、エネルギーマネジメントのノウハウがより重要になっていくことでしょう。

京セラは、太陽電池・蓄電池・燃料電池という3電池を合わせたエネルギーマネジメントシステム「Trifuente(トライフェンテ)*」を活用し、地球環境に貢献するための研究・開発を続けています。それは3電池全てを提供できる京セラだからこその構想。再生可能エネルギーを活用し、CO2を削減することで、持続可能な社会の実現を目指します。

*Trifuente(トライフェンテ)
京セラがつくる3電池(太陽電池、蓄電池、燃料電池)とエネルギーマネジメントを組合わせたシステム。コアとなる部品から開発することで、特性を考慮した制御によりパフォーマンスの最大化を実現する。

Technology Data

太陽光発電システム

「太陽エネルギーを通じて、人々の幸せに貢献する」半世紀変わらぬ信念と情熱で、太陽光エネルギーの可能性を切り拓いてきた豊富な経験と実績を活かし、高品質で信頼性のあるエネルギーソリューションを提供します。

Enerezza®(エネレッツァ)

住宅用蓄電システム「Enerezza®(エネレッツァ)」

本製品の基礎技術であるクレイ型リチウムイオン蓄電池は、正負の電極が粘土状であることから、製造プロセスを大幅に簡素化でき、①長寿命、②高安全性、③低コストという優位性を実現しています。

「Enerezza」、「エネレッツァ」は京セラ株式会社の登録商標です。

熱源機 燃料電池ユニット 【熱源機(標準タイプ)との組み合わせイメージ】

家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファームミニ」

世界最小サイズの家庭用燃料電池コージェネレーションシステムです。

家庭用燃料電池において世界最小サイズ(京セラ調べ)。2019年10月10日時点。

01

京セラのコア技術を活かし、
次世代のエネルギーマネジメント分野に挑戦

3電池のうちの一つである固体酸化物形燃料電池(以下、SOFC)の開発に携わった、研究開発本部エネルギーシステム研究開発部第1開発部副責任者に、当時の開発や研究の苦労について、同開発部システム開発担当、スマートエナジー事業本部のマーケティング担当の若手社員が話を聞きました。
  • 部副責任者
    研究開発本部
    エネルギーシステム研究開発部
    第1開発部
  • システム開発者
    研究開発本部
    エネルギーシステム研究開発部
    第1開発部国分開発課1係 開発班
  • マーケティング担当者
    スマートエナジー事業本部
    スマートエナジーマーケティング事業部
    マーケティング部商品企画2課
    商品企画2係
  • 京セラでは20年前からSOFCを使った家庭用燃料電池の開発に取り組んでいますが、開発開始当初は様々な課題や困難があったと聞きます。

  • 先人がいないので、セルの形や材料も、何がいいか全くわからない、ゼロからのスタートだったんだ。セルやスタックの材料開発から最終のシステム開発までを、少人数で取り組んでいたから大変だったね。実験もことごとく失敗するんだけど、それを積み重ねることによって正解を探り当てられるようになっていった。苦しいけれど、「社会課題を解決する」という信念があったし、ゼロから切り拓いていくって大事なことだよね。

  • 昨年(2019年)10月にSOFCを導入した、世界最小サイズの家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファームミニ」も発売されましたけど、コンパクトさが話題になっていましたよね。これだけ小さくできたのも京セラのコア技術のおかげですか?

    • ※ 定置型家庭用燃料電池において世界最小サイズ(京セラ調べ)。2019年10月10日時点。
  • そうだね。エネファームはPEFCとSOFCの2種類あるのだけれど、京セラはSOFCタイプ。PEFCは電池自身が低温動作で、しかも、高純度の水素でしか実質作動できないのだけれど、家庭に水素はないよね。だから電池とは別に都市ガスから水素を作る高温の機械も内蔵されてるので、システムが複雑になるんだ。SOFCは電池自身が高温で動作するので、高純度の水素はいらないし、特に京セラのSOFCは電池の熱を直接利用して、都市ガスを燃料電池に必要な反応ガスに変えられるように工夫したので、機械が少なくてシンプルになるんだ。

    • ※PEFC 固体高分子型燃料電池
  • 「エネファームミニ」は発電ですが、電気を貯める「エネレッツァ®」も今年から販売開始しますよね。各家庭に置くことで、災害時など電気が使えない時に役立つだろうと思うのですが、これらって連携していくんですか?

  • すぐに連携という動きはないけど、検討しているよ。自社で太陽電池と蓄電池と燃料電池の3電池を持っているってなかなかないので、京セラの3電池エネルギーマネジメントシステム「Trifuente(トライフェンテ)」として将来的に連携していこうとしてる。

02

必要なのは知識やスキルよりも思い。
小さな取り組みを重ねることが未来へとつながる

京セラが新たに打ち出すTrifuente(トライフェンテ)構想において、今後中核を担うのは若手社員です。先輩社員は、どのような期待を抱いているのでしょうか。
  • スマートエナジー事業本部は今「エネレッツァ®」に携わってもらっているけれど、今後どういうことに取り組んでいきたい?

  • 地球温暖化の影響で、最悪の場合、2100年には平均気温が約5℃あがって東京やニューヨークなどの主要都市はほぼ水没する可能性があると言われていますよね。これに歯止めをかけたいです。それには再生可能エネルギーで発電できる太陽電池がキーになると思うのですが、現状国内の住宅屋根への普及は10%にも満たない。けれど、各家庭に普及できれば、CO2を大幅に減らすこともできるはず。

    普及率が低い理由には、ソーラーパネルを屋根に乗せられない家があるというのもありますが、コスト面がネックになっている場合も多いですね。だから、無償で設置できて、月々はサービス料金を支払い、10年間使ったらソーラーパネルが自分のものになる、というような初期投資ゼロモデルでサービスを開発し、普及を推進しています。開発する上でのコスト削減はもちろんのこと、どうやって商品を普及させていくか、マーケティングの手法をもっと考えたいですね。

  • そうだよね。実は私も2003年に京セラのソーラーシステムを買ったんだ。最初は1日どれだけ発電したかとか計算をするんだけど、使っていくと自分が地球環境に貢献しているんだな、って思うんだよね。そういった人達をもっと増やすことも大事だね。

  • 今後どんな分野で貢献していきたいと考えている?

  • 大学でもSOFCの研究をしていたというのもあり、環境問題、特に地球温暖化防止に貢献したいですね。具体的には「エネファームミニ」の普及。コストダウンや効率をアップさせたシステムの開発を進めていきたいです。将来的には、今携わっている分野だけにこだわらず、環境課題を解決するために、新たな領域を見つけて、研究開発を続けていければと考えています。

  • 入社3年目だけど、入ってから捉え方が変わったこととかある?

  • 以前は「発電効率を上げればいい」と単純に思っていたんですけど、実際に入社して研究してみると、コストや性能だけでなく、法令や法律といったところも考えないと商品化できないと痛感しました。俯瞰的視点を意識しなければと考えを改めましたね。

  • 自分でも思うけどこの仕事に必要なのは、知識とか学問とかじゃなくて、何に貢献したいかという思い。今後も「京セラのこの商品があってよかったね」って思ってもらえる瞬間を増やしていきたいね。

Message

エネルギーマネジメントの普及をリードし、
地球環境の改善、持続可能な社会へ貢献する

持続可能な社会を目指す上で、今後より一層自然由来のエネルギーが優遇されていくはず。企業だけでなく、各家庭や個人個人がエネルギーマネジメントに意識が向く時代がもうそこまで訪れています。京セラはクリーンエネルギーのパイオニアとして、地球環境の改善に向けたエネルギーマネジメントに取り組んでいきます。