京セラ株式会社(社長:谷本 秀夫)は、情報通信や環境・エネルギー分野における研究開発体制の強化を目的に、鹿児島国分工場(鹿児島県霧島市)に新たな研究開発施設として「きりしまR&Dセンター」を開設しました。2021年1月より開始した建設工事が本年6月に完工し、順次移転を進めてまいりましたが、このたび、10月3日に開所式を執り行い、本格稼働を開始しました。
■施設概要
名称 |
京セラ株式会社 鹿児島国分工場 きりしまR&Dセンター |
所在地 |
鹿児島県霧島市国分上小川1450番1 |
建築面積 |
5,990 m2(鉄骨、5階建) |
延床面積 |
22,902 m2 |
従業員数 |
365名(2022年9月30日現在) |
主な研究内容 |
積層セラミックコンデンサ、電子デバイス用セラミックパッケージ、SOFC用セルスタックの開発など |
鹿児島国分工場には、材料技術の研究を行う「ものづくり研究所」、プロセス技術・設備技術の研究を行う生産技術部門、解析評価技術の研究を行う「分析センター」の3部門があり、当社の研究開発における主要拠点の一つとなっています。情報通信分野では、5G対応のスマートフォンやIoT機器に使用されるコンデンサ、セラミックパッケージ、環境・エネルギー分野では、固体酸化物形燃料電池(SOFC)の主要部品であるセルスタックなどの研究開発を行っています。さらに、既存の研究を応用し、航空・宇宙、医療・ヘルスケアなど、新規分野への展開を図っています。
新研究棟では、工場敷地内に分散していた3部門を集約し、連携を強化することで、製品・技術開発のスピードアップを図るとともに、製品の立ち上げ時から設備の自動化や生産の効率化に至るまで、総合的にサポートできる体制を確立します。また、社外の技術者を含めた交流の場としても活用し、技術情報の共有をはじめ、人材育成、イノベーションの創出を推進していきます。
■きりしまR&Dセンターの紹介動画