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ローカル5Gをフル活用するために生まれた5G対応デバイス「K5G-C-100A」
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ローカル5Gをフル活用するために生まれた5G対応デバイス「K5G-C-100A」

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2020年に携帯キャリア各社によってサービスが開始された、第5世代移動通信システム「5G」。人だけではなく「モノ」もネットワークにつながる、IoT(Internet of Things=モノのインターネット)時代は、この「5G」によって今まさに大きな広がりを見せています。

実はこの5G、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルといった通信事業者が提供する公衆のネットワーク「パブリック5G」だけでなく、企業や自治体など通信事業者以外でも「ローカル5G」と呼ばれる専用のネットワークを構築することができるのをご存知ですか?

そんな「ローカル5G」のネットワーク環境をつくりだすことができるデバイスが、京セラが開発した5G対応デバイス「K5G-C-100A」です。今回はこの「K5G-C-100A」が開発された背景から、特長、将来性に至るまでを詳しくご紹介していきます。

5G対応デバイス「K5G-C-100A」が開発された背景

企業のIoT化を加速するローカル5Gへの期待

「IoT」とは、モノをネットワークに接続して活用する、というシンプルな考え方のことですが、実際のIoTシステムの構築には、さまざまな課題が存在します。

データを取得するためのセンシングに関することや、環境に応じた耐久性能やアンテナ設計などの機器に関すること、システム環境を維持するために必要な機器の保守・メンテナンスまで、考慮しなければならない点が多岐に渡る上に、なによりネットワークが高品質でスピーディーでなければ、実用性に欠けます。

こうした速度面、接続面の課題を解決するのが「ローカル5G」であり、そのシステムの核となるのが多種多様な機器との接続が可能な京セラの5G対応デバイスです。

安定した接続で情報システム資産を活かすデバイス開発コンセプト

これまでの情報システム資産の良い部分は残しつつ、優れた5Gの通信環境を十二分に発揮するためには、あらゆる機器を安定的に接続できる汎用性の高さが必要です。そこで京セラは、何より「つなぐ」ことに開発の重きを置いてデバイスの開発を進めてきました。その一つの成果がローカル5Gシステムを有効活用する「K5G-C-100A」です。

「K5G-C-100A」は、これまでのネットワーク環境で使われてきたルーターの上位互換となるネットワークデバイスで、多種多様な機器を接続することによってローカル5Gのネットワーク環境を構築することが可能になります。

進化するネットワークと停滞する現場のシステムを融合

ここで、ネットワークを最新の状態にするということは、導入する現場の機器や接続環境も最新化しなければならない、という問題を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。もちろんその点も「K5G-C-100A」は織り込み済み。USB Type-C™、Wi-Fi®(Wi-Fi6対応)、Bluetooth®などを通じてさまざまなインターフェースとの接続が有線・無線で可能。さらには変換アダプタを使用すればHDMI、RS-232C、有線LANポートとも接続できますので、たとえ現場のシステムがアップデートできてない状態でも、すぐに5Gネットワークへとつなげることが可能になります。

さまざまな機器をローカル5GにつなげるK5G-C-100A
超高速・超低遅延・多数同時接続*で
IoT分野を活性化する「ローカル5G」

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルといった通信キャリアがサービス展開する5G(第5世代移動通信システム)は公衆のネットワークになるため「パブリック5G」と呼ばれます。これに対し、エリアを限定して企業や自治体が独自に5G基地局のネットワークを構築するのが「ローカル5G」です。外部のネットワークとは独立した状態になるため、高いセキュリティとパブリック5Gの混雑・障害などの影響を受けない安定感が確立され、Wi-Fiよりも広いエリアをカバーできるメリットもあります。

利用するために総務省から免許を取得する必要がある、周波数帯に強い直進性があり障害物に弱い、などのハードルはあるものの、超高速で超低遅延、多数同時接続*できる強みは大きく、IoT分野において積極的な活用が期待されています。

*3GPP Rel-16以降で順次導入

パブリック5Gとローカル5Gの違い

ローカル5Gを最大化する機能と特長

物流・製造・エンタメなど、無限に広がる活躍の場

では「K5G-C-100A」を使ったローカル5Gは、どのような業種・業界で活用できるのでしょうか。

例えば、物流業であれば、搬送やピッキングを行うAGV(無人搬送機)の制御が可能ですし、製造業であれば産業用ロボットを監視して不良品を自動判別する、あるいはARグラスの活用により離れた場所から作業指示を行うこともできます。

また、エンタメ業界においては、高精度の映像データを5Gで遅延なく伝送できるため、4K以上の映像データにも耐えうるネットワーク環境を実現します。この他にも、小売業、農業、建築、交通などあらゆる分野での活躍が期待されています。

排熱構造による持続力とデータのエッジ処理が大きな強み

K5G-C-100Aの排熱構造
排熱構造に加えて、冷却ファンを搭載しているため、高負荷環境下においても安定した連続通信ができます。

「K5G-C-100A」には、あらゆる業界からの5Gに対するニーズに応えるだけの強みがあります。

まずは排熱。例えば4K・8Kの映像を送り続けると、通常のルーターでは発熱を抑えるために通信速度を落とします。しかし、「K5G-C-100A」は排熱構造に加えて冷却ファンが装備されているため、通信速度を低下させることなく、安定した長時間の5G通信が可能となります。

また、高性能CPU搭載でエッジコンピューティングが可能です。取得したデータをAndroidアプリ(GMS非対応)でエッジ解析させることにより、クラウドの負荷を低減させることが出来る点も大きな特長といえます。このエッジコンピューティングで接続される機器をエッジ機器(エッジデバイス)と呼び、AGVやドローン、監視カメラ、ディスプレイ、ウェアラブルデバイスなど多種多様。これらのデータを集めてエッジ処理を行ったり、クラウドへ伝送するのが「K5G-C-100A」の持つ重要な役割です。

K5G-C-100Aの排熱構造
排熱構造に加えて、冷却ファンを搭載しているため、高負荷環境下においても安定した連続通信ができます。

現場の「困った」をリアルに解消する機能の数々

「K5G-C-100A」には、保守・サポート面でも負荷を軽減する特長があります。
デバイスで電波情報を取得・蓄積することができるため、環境構築時やシステム稼働中の電波状態の確認が容易にできます。また、状態監視や状態通知をAPIで提供しているため、稼働監視がしやすくなっています。京セラはQualcommとのパートナーシップを有するため、通信障害が起きた際に基地局の問題か通信モジュールの不具合か、原因を特定できることも当社ならではの強み。公衆網/ローカル網の双方に対応することが出来るように、デュアルSIM対応となっています。

その他にも、GPS、GLONASS、みちびきなど5つの測位システムに加えA-GPSに対応し高精度で位置測位ができるなど、現場で上がるさまざまな声を解消できる機能を備えています。

ローカル5Gの活用シーン例

JAPAN MADEだからこその信頼性と将来性

「JAPAN MADE」通信機器事業本部の新しいモノづくり

通信機器事業本部のモノづくりは、日本国内での一貫体制

京セラの通信機器事業本部は、お客様の声なき声に耳を澄ませ、価値あるソリューションを提供するために、日本国内での一貫体制でモノづくりにのぞんでいます。それは商品企画から設計、部品調達、製造、物流、販売、アフターサポート、修理にまで至り、これらを「11の行動宣言」にまとめてJAPAN MADEの信頼性をお約束しているのです。

コネクティングサービスの起爆剤「K5G-C-100A」で課題を解決

ネットワークや通信デバイス、基地局などを幅広く手掛けてきた京セラがたどり着いた一つの答えが、IoT/5G技術を活用したコネクティングサービス事業。つまり、コネクティング機器の提供や最適なネットワーク設計、運用監視/サポートなどのソリューションを通してエッジ機器とデータをつなげることでした。

IoTや5Gは話題に上がるものの、まだ多くの企業や自治体が自社の課題をその活用で解決できる可能性に気づけていない今の状況下で、「K5G-C-100A」の製品投入は大きな起爆剤。このデバイスを中心に最適な通信規格とデバイスを組み合わせたソリューションを提案していくことが京セラの使命と考え、すでにドローンによるプラント点検や物流現場の効率化など、新しいソリューションをパートナー会社との協業により提供しています。

京セラのグループ力を活かしたソリューション提案

さらには、京セラ通信機器事業本部とインフラ構築や基地局に関するノウハウが豊富な、京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)と京セラみらいエンビジョン株式会社(KCME)この3社のグループ力により、総合的にローカル5Gのソリューション提案を行うことができるのも京セラの大きな強みです。

例えば、ローカル5Gを使用するためには免許の取得が必須で、総務省への申請手続きを行わなければなりません。しかしながらこの免許取得は簡単とは言えず、書類作成の後に総務省や地域ごとの総合通信局から質問を受けることもあり、適切に対応できないと免許取得ができない可能性があります。こうした申請段階から設計、構築、運用、さらにご要望に応じた提案まで、京セラグループがサポートしますので、「ローカル5Gで自社の課題が解決できないか」とお考えの際は、お気軽にご相談ください。

  • USB Type-C™はUSB Implementers Forumの商標です。
  • Wi-Fi®はWi-Fi Allianceの商標または登録商標です。
  • Bluetooth®ワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG,Inc.が所有する登録商標であり、京セラ株式会社は、これら商標を使用する許可を受けています。

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