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IoT / 5G技術を活用したコネクティングサービスの未来
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IoT / 5G技術を活用したコネクティングサービスの未来

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2019年末で満30年を迎えた京セラの携帯通信機器事業。その次なるステップとして京セラグループが注力している分野の一つが、IoT / 5G技術を活かしたコネクティングサービス事業です。

この30年以上の間に、ネットワーク、通信デバイス、基地局など幅広い領域でノウハウを積み上げてきた京セラグループだからこそ描くことができる、通信ビジネスの未来とは?

ここでは、「IoTが持つ将来性と課題にどう取り組むのか」「次世代通信網の5Gをどう活用するのか」「コネクティングサービスの到達点であるデジタルツインをどう実現させるか」など、いくつかの取り組みを通じてお伝えしていきます。

携帯通信機器事業30年を迎えた京セラが「つなぐ」に注力する理由

人だけでなくモノに通信を「つなぐ」ビジネスを創造

1980年代から通信機器ビジネスに参入している京セラグループは、利用者のニーズに合わせてさまざまな携帯電話を世に送り出してきました。

しかし、「単に人と人とのコミュニケーションツールとしてだけではなく、もっと他にも活用の術があるのではないか」という議論の中で、モノに通信を「つなぐ」ことで新しいビジネスの創造を目指す道を探るようになったのです。

車載向けの通信モジュールや産業機器用の通信モジュールなど、BtoB向けのデバイスなど手掛けながら、2017年にはIoT通信機器の取り扱いを開始。こうした取り組みを通して、ハードウェアの設計からソフトウェアの組み込み、カスタマイズ、公的認証取得、運用監視 / サポート、障害発生時の対応まで、トータルでコネクティングサービスを提供できるようになったのです。

FA・物流に強いSIerや映像事業者と連携

コネクティングサービスの中でも特にいま脚光を浴びているのが5Gの活用。京セラはこの5G活用の起爆剤ともいえる製品として、5G対応デバイス「K5G-C-100A」をリリースしました。

大容量データを長時間にわたって連続通信した際、発生する熱に耐えられるよう排熱構造で設計されており、冷却ファンも搭載。さらにはエッジコンピューティングを可能にするCPUを備えているため、デバイス単体でデータ処理やフィードバックを行ってクラウドの負荷を軽減することが可能です。

「K5G-C-100A」は、リアルタイムで信頼性の高いデータ処理ができるデバイスとして、物流や生産現場の飛躍的な効率化をかなえるためには必須のアイテムであり、FA・物流に強いSIerや運用事業者から多くの期待の声が寄せられています。

企業のDXをローカル5Gでバックアップ

近年「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」というキーワードが、企業の間でさかんに使われるようになっています。

データやデジタル技術を駆使し、これまでのビジネスをデジタル化するだけにとどまらず、業務そのものや組織、企業文化に及ぶまで変革を促して、企業間競争の優位に立とうという発想です。つまり、これまでのやり方に固執することなく、まったく新しい発想でビジネスを推進していくわけです。

システムの老朽化やIT人材の不足が課題となっている物流や生産現場おいては、特定エリアで5Gネットワークを構築できるローカル5Gを活用することで、DXをさらに加速できます。京セラグループは、このローカル5Gを展開することで、様々なお客様のDX促進に貢献できます。

エッジデバイスを5Gでつなぎ、物流・生産の現場に変革を起こす

人材不足の問題を抱える物流現場での可能性

新型コロナウイルス感染症の影響で、巣ごもり需要に拍車が掛かり、ネットショッピング市場が一気に活性化しました。この影響で、物流の現場はこれまでにない繁忙を極めています。しかしその一方で、熟練した作業者の高齢化、オートメーション化の遅れなどから、物流や生産現場において人手不足の状況は加速の一途をたどっています。

そのような物流現場の課題解決に一役買うのがローカル5Gの技術。このローカル5Gを現場に導入し、AGV(無人搬送車)や作業用ロボット、ドローンといったエッジデバイスに接続することで、リアルタイムでの制御・監視、AIによる学習などが機能し、高精度の自動化・無人化が実現。現場業務の効率化が後押しされます。

熟練技術者の指導や指示を遠隔地でキャッチ

ローカル5Gは遠隔地とのリアルタイム通信でも高いパフォーマンスを発揮します。

生産や物流の現場でしばしば課題となるのが、作業が属人化されているため、熟練した技術が継承されていないこと。しかしローカル5Gの導入を進めることで、ベテラン技術者が遠隔で作業用ロボットの制御を行ったり、AR技術を駆使してリアルタイムで作業手順や内容を指導したりすることが可能となります。さらにエッジデバイスに搭載されたAIの学習機能により、以降の作業が自動化されるため、一気に課題解決につながります。

5G+デジタルツインで変わる生産管理のスピード感

特に製造業において有効と考えられているのが、5Gとデジタルツインの融合による生産現場のリアルタイム管理です。まず、機器や装置、生産ラインといった設備から、製品・部品などの形状や特長をコンピュータ・モデル化し、仮想空間にそのまま再現します。ここで製品の試作を行ったり、開発・製造をシミュレートしたり、設備を稼働させることで、どういった状況になるのかをリアルタイムで予測したりできます。これにより無駄な時間やコスト、労力は大幅に削減され、生産管理のスピードは格段に上がるでしょう。

5G+デジタルツインで
リアルタイムに現場の状況を予測して対処

「デジタルツイン」とは製造業を中心に注目を集めているキーワード。IoTやARなどの技術をベースにして仮想空間に物理空間の環境を再現し、さまざまなシミュレーションを行いながら将来を予測することに役立てる技術です。

例えば製造業の場合、製品の不良や製造ラインにトラブルが起きるとセンサーがデジタルツインに連携。リアルタイムにデータを収集・分析してその原因を見極めることが可能です。この他にも製品の試作をバーチャルな空間で何度も行えるようになり、時間や労力、コスト軽減も実現できるといったメリットもあります。

すでにその活用は始まっており、航空機エンジンのメンテナンスやスポーツ大会のVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)、災害対策、都市計画など、今後ますますの広がりを見せるでしょう。

デジタルツインのイメージ

エンタメ、医療、自動車などさらに広がる活用領域

エンターテインメント分野で早くも高まる評価

エンタメ分野でも5Gの需要は確実に高まっています。

映像業界は4K・8Kなどの高精細な映像データを遅延なく高速に伝送できる仕組みを待望していました。京セラが5G対応デバイス「K5G-C-100A」を市場に投入したことは大きなトピックとなり、テレビ中継やイベントでの映像配信など、映像現場の最前線での活躍が期待されています。また、ネットワークカメラからの映像を遠隔地で監視する、あるいはeスポーツをスタジアムで実施するなど、幅広い用途で活用されていくでしょう。

正確性が求められる遠隔医療の安定化を図る5G

大容量のデータ通信が実現する5Gは、遠隔医療の分野でも期待が高まっており、すでに世界各国で実証実験が行われています。

環境に左右されない安定的で高品質なネットワークをローカル5Gで実現できれば、設備の整った大規模な病院がない地方都市でも、高度な医療サービスを享受できる遠隔医療が現実のものになるでしょう。

もちろん課題がないわけではありません。5G通信によって、会話や聴診器の音は遅延なく伝わるため、診察を行うことは可能ですが、治療や施術となると相当な正確性が求められることから、やはり慎重にならざるを得ません。この分野では、今後も5Gの技術革新を見据え、京セラならではのサポートを提案していきます。

コネクティングサービスの到達点としてデジタルツインを目指す

京セラがコネクティングサービスの到達点として目指すのは、仮想空間に現実世界を再現する「デジタルツイン」の環境です。これにより、現実には検証できないことを試したり、精度の高い未来を予測したりすることができるようになります。

例えば、「横断歩道を渡ろうとしている高齢者のスマホから得られる歩行速度の情報、車道を走っている車の速度情報、横断歩道の画像情報などを瞬時に取得し、シミュレーションを行って青信号の時間を長めにする」という仕組み。安心安全な未来社会の実現に、「デジタルツイン」は有益な技術です。

この他にも、物流業であればバーチャル空間にサプライチェーンを構築して最適な在庫管理、配送などを探ることや、熟練エンジニアの技術をバーチャルに可視化し現実世界で技術継承する、といったことも可能です。このようなソリューションを1つでも多くの企業や自治体に提案し解決をサポートしていくこと、それが京セラの願いなのです。

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