KYOCERA

上質なデザインに仕上げられたボディ

写真:URBANO L01URBANO L01

 多くのユーザーが持つスマートフォンに対するイメージのひとつに、スレート(板状)型のデザインを採用した機種が多いため、どうしてもデザイン面での個性が見えにくいという声をよく耳にする。前面に大きなディスプレイを備えていることを考えると、どうしてもボディ形状やデザインが似通ってしまう傾向にあることはしかたないが、ユーザーとしては自分の持ち物として、満足できるデザインのスマートフォンが欲しいところだ。

 URBANO L01はスレート型のボディデザインを採用し、背面をラウンドさせた流麗なフォルムに仕上げられ、手にフィットする持ちやすいボディにまとめられている。ボディカラーはグリーン、ホワイト、ブルー、ブラックの4色がラインアップされており、このうち、グリーンとホワイトの背面は光沢仕上げ、ブルーとブラックの背面はマット仕上げが採用され、それぞれのカラーを引き立てている。なかでもメインカラーのグリーンはしっかりとした個性が印象的だが、ON/OFFどちらのシーンにも似合うホワイト、さわやかなブルー、落ち着きのあるブラックも魅力的だ。背面のカメラ部隣のパーツや上面の電源キーに採用されている削り出しのメタルパーツがアクセントとなっており、全体的な上質感を演出している。このボディカラーは背面だけでなく、角が落とされた側面への回り込みと底面、前面キーの下の部分にも使われており、正面はもちろん、手に持ったときのいろいろな角度からもボディカラーの個性が見える仕上りとなっている。

写真:背面をラウンドさせた流麗なフォルムに仕上げられている

背面をラウンドさせた流麗なフォルムに仕上げられている

写真:手にフィットする持ちやすいボディ

手にフィットする持ちやすいボディ

写真:削り出しのメタルパーツがアクセントとなっている

削り出しのメタルパーツがアクセントとなっている

写真:ボディカラーは、グリーン、ホワイト、ブルー、ブラックの4色

ボディカラーは、グリーン、ホワイト、ブルー、ブラックの4色

 本体前面にはAndroidスマートフォンならではの[BACK][HOME][MENU]の3つのキーが備えられる。Android 4.0以降、これらのキーを画面内のソフトキーで対応する機種が増えているが、ディスプレイ外に装備されている方が画面を広く使えるうえ、スリープ(画面オフ)からの復帰時、上面の電源キーだけでなく、[HOME]キーでも復帰できるのは非常に便利だ。本体前面は後述するスマートソニックレシーバーを採用していることもあり、この3つのキー以外はフラットに仕上げられ、受話口などの開口部分はなく、非常にすっきりと仕上げられている。

 本体上面には電源キーのほかに、microUSB外部接続端子、3.5φステレオイヤホン端子を備え、左側面の背面側には卓上ホルダ利用時の接点、右側面には音量キーが備えられ、音量キーの隣にはワンセグ用アンテナが格納されている。本体はIPX5/IPX8の防水、IP5Xの防塵に対応するため、充電は主に付属の卓上ホルダを利用するが、本体背面に市販の多くのカバーを装着した状態でもそのまま充電ができる構造を採用する。スマートフォンでは端末を長くきれいに使うために、背面に装着するカバーを利用するユーザーが多いが、着脱しなくても充電できるのは非常に便利だ。

写真:[BACK][HOME][MENU]の3つのキーがディスプレイの下にハードキーとして装備されている

[BACK][HOME][MENU]の3つのキーがディスプレイの下にハードキーとして装備されている

写真:本体底面にはストラップホールも備える

本体底面にはストラップホールも備える

写真:付属の卓上ホルダはカバーを装着したままでも充電が可能

付属の卓上ホルダはカバーを装着したままでも充電が可能

 充電については、同梱の専用ACアダプタと卓上ホルダを利用した急速充電にも対応し、30分の充電で約50%、140分で満充電ができる。約2700mAhという大容量バッテリーのロングライフは魅力だが、普通に考えれば、その分、充電時間がかかってしまうが、短時間で充電できるのはうれしい。前夜に帰宅後、充電を忘れていたようなときも朝の出かける前の準備をしている間に、ある程度まで充電できるわけだ。朝30分充電するだけで、使い方にもよるが、1日充電なしで使用することもできるかもしれない。

 ちなみに、本体背面は全体を覆う形のカバーになっており、カバーを外すと、着脱式の電池パックが見える。この付属の電池パックと交換する形になるが、今秋、オプションで国際標準規格「Qi」に対応した非接触充電対応電池パックと専用フタが発売される。非接触充電はカフェや空港のラウンジなど、外出先でも利用できるところが増えてきており、外出時にも手軽に充電できる環境が整いつつある。

 省電力については、従来モデルでも搭載されていた「省電力ナビ」が継承され、省電力モードを選ぶことで、電池の持ちを約10%改善できるとしているが、今回は新たに「オート通信制御」と「タイマー設定」ができる。オート通信制御はなかなかユニークな制御方法で、アプリの使用状況をチェックし、7日間以上、使われていないアプリについては、バックグラウンドでの自動通信を自動的に停め、消費電力を抑えることができる。タイマー設定は時間帯によって、動作モードを変更する機能で、就寝中や勤務時間中などに省電力モードに自動的に切り替え、ムダに電力を消費しないように設定できる。

写真:約2700mAhの大容量バッテリーは着脱式になっている

約2700mAhの大容量バッテリーは着脱式になっている

写真:「省電力ナビ」。マイ省電力を選ぶと、バックライト消灯時間や画面の明るさなどを自分好みにカスタマイズできる

「省電力ナビ」。マイ省電力を選ぶと、バックライト消灯時間や画面の明るさなどを自分好みにカスタマイズできる

写真:タイマー設定で、動作モードを自動的に切り替える時間帯を設定できる

タイマー設定で、動作モードを自動的に切り替える時間帯を設定できる

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