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幅広いニーズに応える充実のハイスペック

写真:URBANOディスプレイは4.7インチのHD表示が可能なTFT液晶を搭載

 上質なデザインと使いやすさが魅力のURBANO L01は、「オトナのためのスマートフォン」という位置付けに見えるが、実は幅広いユーザーのニーズに応えられるように、十分なハイスペックを実現している。

 CPUは米QUALCOMM製SnapDragon S4 MSM8960/1.5GHz デュアルコアを採用し、メモリは16GBのROMと2GBのRAMを搭載し、外部メモリは最大64GBまでのmicroSDXCメモリーカードに対応する。実際のパフォーマンスについては、ブラウザやメール、文字入力、アプリなどを快適に使うことができ、タッチパネルのレスポンスも非常に良い。最近ではクアッドコアCPUを搭載するモデルも増えてきているが、実使用のパフォーマンスにおいてはまったくひけを取っていない。

 ディスプレイは4.7インチのHD表示が可能なTFT液晶を搭載する。昨年のURBANO PROGRESSOの4.0インチのワイドVGAに比べると、表示エリアがひと回り大きくなり、ブラウザの文字などもグッと視認性が良くなったが、これに加え、文字表示をAndroid標準の中サイズの約1.75倍に拡大する「でか文字」もサポートされている。ディスプレイサイズの大型化はボディサイズにも直接、影響が出るものだが、URBANO L01のボディ幅はURBANO PROGRESSOの約64mmからわずか1mm増の約65mmに抑えられており、重量もわずか1g増の約140gにまとめられている。これくらいのサイズ感であれば、フィーチャーフォンから乗り換えてもあまり違和感なく使うことができそうだ。

写真:フォントサイズ「大」

フォントサイズ「大」

写真:フォントサイズ「最大(でか文字)」

フォントサイズ「最大(でか文字)」

 カメラは背面のメインカメラが約1300万画素CMOSセンサー、前面のサブカメラが約97万画素CMOSセンサーを採用し、HDR撮影やエフェクト撮影、スマイルシャッター撮影、連写撮影などの撮影モード、人物や風景、食べ物、スポーツなどのシーン別撮影、手ブレ補正、高速シャッタースピード、高速ピント合わせなどの機能を搭載する。カメラ機能でユニークなのが「背景ぼかし撮影」と呼ばれる機能で、自動的に2枚の写真を撮影し、これを合成することにより、一眼レフで撮影したときのように、メインの被写体にしっかりとピントを合わせ、背景をボケさせた写真を撮ることができる。スマートフォンで撮影する写真は自らが楽しんだり、メールでやり取りするだけでなく、ブログやSNSなどに投稿することも多いが、ボケ味を利かせた写真で少し目立つこともできそうだ。

写真:URBANO L01の撮影サンプル。撮影モード:通常撮影

URBANO L01の撮影サンプル。撮影モード:通常撮影

写真:URBANO L01の撮影サンプル。撮影モード:背景ぼかし撮影

URBANO L01の撮影サンプル。撮影モード:背景ぼかし撮影

写真:利用できるカメラ機能

 通信機能については、発表会でもアナウンスされたように、今夏のモデルからauのLTEが利用する周波数帯のうち、800MHzと1.5GHzに加え、2.1GHzにも対応しており、広いエリアで安定したモバイルデータ通信が期待できる。Wi-Fiについては、IEEE 802.11 a/b/g/nに対応し、簡易設定はBUFFALOのAOSSやNECアクセステクニカのらくらく無線スタート、業界標準のWPSボタン及びWPS PINに加え、auが提供するWi-Fi HOME SPOTの簡易設定にも対応しており、初心者にも設定しやすい。

 さらに、Wi-Fiについては移動中であることを検知し、静止時のみWi-Fiに接続する「インテリジェントWi-Fi」をサポートする。普段、Wi-FiをONにして使っていると、歩行中や公共交通機関での移動中などに、周囲のWi-Fiスポットを検出してしまい、意図せず、接続を試みたり、その結果、電池残量に影響を与えることがあるが、インテリジェントWi-Fiでは歩行中や車両などでの移動中であることを検知し、移動中は3GやLTEによるモバイルデータ通信を優先し、静止時のみWi-Fiに接続できるため、安定した通信とムダな電力消費を抑えることができる。

写真:インテリジェントWi-Fi

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