実用面を考慮した使いやすさ
こうして登場したURBANO L01だが、まず注目したいのが実用面を考慮した作り込みの部分だ。たとえば、スマートフォンのユーザーインターフェイスを決めるホームアプリについては、標準のホームアプリのほかに、フィーチャーフォンからの移行ユーザーにもわかりやすい「エントリーホーム」が搭載されている。エントリーホームはメニューをアイコンと文字によるリスト形式で表示し、設定画面もそれぞれの設定項目について、説明が表示されているため、設定項目の単語になじみがないような初心者でも安心して使うことができる。不在着信や新着メールもホーム画面にフィーチャーフォンと同じようなイメージで表示されるため、見逃すことがない。ほとんどのスマートフォンではステータスバーに新着情報がアイコンで表示されるが、件数が増えてくると、ステータスパネルを開かなければ、内容を確認できなかったり、見逃してしまうことがあるが、エントリーホームの表示方法であれば、確実に把握できる。
また、出荷時に設定されている標準のホームアプリについては、基本的な機能を配置したシンプルメニューが設定されている。電話帳、ワンセグ、カレンダー、メモ帳、ファイルギャラリーなど、多くのユーザーが頻繁に使う機能が登録されており、すぐに使うことができる。シンプルメニューをオフに切り替えると、横スクロールの複数ページから構成されるメニューが採用されており、ユーザーが慣れるに従って、ホームアプリを自由に切り替えられるように作られたという印象だ。よく使う機能については、URBANO PROGRESSOでも採用されていた「My Selection」が利用できる。自分がよく使うアプリをカテゴリー別にまとめ、4つのデザインから選んだウィジェットとして、ホーム画面に登録できる。
「エントリーホーム」のホーム画面。不在着信や新着メールなどの通知が、フィーチャーフォント同じように画面上に表示される
「エントリーホーム」のメニュー画面。アイコンと文字によるリスト形式での表示
「エントリーホーム」の設定画面。各項目に説明が表示されていてわかりやすい
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出荷時に設定されている標準のホームアプリ | 基本的な機能が配置されている 「シンプルメニュー」 |
よく使うアプリをカテゴリー別にまとめられるウィジェット「My Selection」 |
また、話すだけでアプリが起動できる「すぐごえ」も便利な機能だ。ロック画面のアイコンをタップし、起動したいアプリの名前を話せば、すぐにアプリが利用できる。しかも単に音声でアプリを起動するだけではなく、「メール、山田さん」「市ヶ谷から東京、乗り換え」といったように、やりたいことを話して、すぐに連携するアプリを起動できる。普段はメニュー画面から利用していても手が離せないときに各機能を使えるので便利だ。もちろん、京セラ製端末でおなじみの「すぐ文字」も利用できる。「すぐ文字」を起動し、先に文字を入力してから連携するアプリを起動できるもので、「すぐ文字」で「東京スカイツリー」と入力して、[マップ]で地図を確認したり、[YouTube]で関連する動画を検索するといった使い方ができる。ちなみに、出荷時設定ではロック画面のショートカットアプリとして、「すぐごえ」「ロック解除」「カメラ」が登録されているが、設定画面の[セキュリティ]-[スライドロック設定]で[ショートカットアプリ設定]を変更すれば、「すぐごえ」と同じように、「すぐ文字」もロック画面から起動できるようになる。
さらに、スマートフォンでも利用する人が多い健康系アプリでは、「デイリーステップ」「Health Planet」などが搭載されている。デイリーステップは加速度センサーを利用した歩数計だが、単純に歩いているときだけでなく、ランニングや自転車、交通機関の移動などを個別に検出したり、気圧センサーとの連携により、これまでよりも正確にカウントすることが可能だ。
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「すぐごえ」は、音声でのアプリ起動だけでなく、やりたいことを話して連携アプリを起動することもできる | 「すぐごえ」で利用できるアプリ | 「すぐ文字」は、先に文字を入力してから連携するアプリを起動できる |
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