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ニュースリリース

人に寄り添い、人間の能力を技術で拡張させ新たな体験を生み出す

京セラ「人間拡張」技術のシステム3点を開発

 
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京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫、以下「京セラ」)は人間が持つ身体、存在、知覚、認知の4つの能力を技術で拡張させる「人間拡張」技術について、「舞(まい)」というコンセプトのもと、関連するシステム3点を開発しましたのでお知らせします。

人間拡張とは人に寄り添いながら、人間の能力を補完・向上させて、新たな体験を可能にする技術です。本技術は、人間のさまざまな能力を広げることが可能であり、今後、ヘルスケアや医療、エンターテインメントや生産現場まで幅広い分野での展開が期待されています。

■京セラの「人間拡張」技術のコンセプト「舞」1_舞ロゴ.png

当社の研究開発本部フューチャーデザインラボは、「人に寄り添い、人の能力を拡張するテクノロジーで、より安心で豊かな人生に貢献する」という思いのもと、「人間拡張」技術のコンセプトを「舞」と表現しました。「舞」は、本技術がさりげなく人をサポートして体験の可能性を広げることを、日本の伝統芸能である能において、小さな所作をきっかけに物語が大きく展開していく様子になぞらえて名付けたものです。


京セラの考える「人間拡張」に関する動画:


■「人間拡張」技術システム3点について
このたび、京セラの「人間拡張」技術の開発品として、身体の拡張、存在の拡張、知覚・認知の拡張を行う、3つのシステムを開発しました。

1. 美しく、正しい歩き方に導く「歩行センシング&コーチングシステム」:身体の拡張

本システムは、小型ウェアラブルセンサと歩行解析AIにより、美しく正しい歩き方へコーチングします。理想の歩き方に導くことで、身体と心の健康をサポートします。

2.リモートワークの悩みを解決する「フィジカルアバター」:存在の拡張

フィジカルアバターをオフィスのさまざまな場所に置くことで、テレワーク中のメンバーがあたかもそこにいて、対面のような自然なコミュニケーションを実現します。

3.人に代わって周りの音に注意を払う「聴覚拡張ヒアラブルデバイス」:知覚・認知の拡張

聴覚拡張ヒアラブルデバイスは、周囲音への注意を代行することにより、聞き逃してしまった音に気付かせ、聞き返せることで心の余裕を与え、集中や記憶など認知機能をサポートします。

京セラは、今後も開発を進め、技術で人間の能力を拡張することで人々のより安心で豊かな生活の実現に貢献してまいります。

■各システムの詳細について

1.美しく正しい歩き方に導く「歩行センシング&コーチングシステム」

自分の印象や健康に関わる日常生活の歩行を、美しく正しくコーチングするシステムです。耳、手首、足首の3ヵ所に装着した小型ウェアラブルセンサから、歩行解析AIが歩行印象の評価と全身の歩行姿勢の推定を行います。ユーザはアプリを通じて、リアルタイムな音声コーチングを聞き、自分の歩行姿勢をアニメーションで確認することができます。

さらに、このたび、株式会社ワコール(以下、ワコール)と歩行印象に関する研究を共同で行っています。ワコールは、長年にわたり、女性の身体を計測し続けており、40年以上も同一人物の時系列データを蓄積するなど、世界に類を見ない研究を継続しています。京セラの「人間拡張の世界」とワコールの「ファッションの世界」を融合することで、新しい視点が生まれると考えます。

2_デバイスと装着イメージ.png

画像:デバイスと装着イメージ 

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画像:歩行中のアニメーションと印象評価結果の表示

「歩行センシング&コーチングシステム」に関する動画:

2.リモートワークの悩みを解決する「フィジカルアバター」

コロナ禍で急速に拡大したリモートワークでは、"リモートの存在を忘れてオフィスのメンバーだけで話し込んでしまう"、"ちょっとした会話や雑談がしづらい"、また"オフィス側からリモートワーク中の人の様子が分からない"、など、コミュニケーションにおいてお互いにストレスを感じるという課題がありました。

「フィジカルアバター」をオフィスに置くことで、リモートワーカーは、本アバターに搭載している360度カメラとマイクアレイを通じて、リアルなオフィスの状況を映像と音声で簡単に把握することができます。さらに、そのオフィスの状況に応じてリモート側が本アバターを操作し、伸縮やうなずき、回転といった所作を行うことで、その場に参加しているように違和感なくオフィスに溶け込むことができ、リモートワークの環境でもストレスの少ないコミュニケーションを実現します。

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画像:(左)フィジカルアバター (右)使用イメージ

「フィジカルアバター」に関する動画:

3.人に代わって周りの音に注意を払う「聴覚拡張ヒアラブルデバイス」

人は、多くの音の中から重要と感じた音を選択し、注意を向けます。一方で、それ以外の音には注意が向かず聞き逃してしまうことがあります。「聴覚拡張ヒアラブルデバイス」は、骨伝導イヤホンとバイノーラルマイクに、AIシステムを組み合わせることにより周りの音への注意を代行し、聞き逃してしまう音に気付かせたり、その場で聞き返せたりできるデバイスです。本デバイスは日々の生活において、もう一度聞き返せる心の余裕を与え、集中や記憶などの認知機能をサポートします。

介護現場や接客現場など複数の作業を同時に処理することが多い場面や、駅・空港など突然のアナウンスにより聞き逃しが発生しやすい場所での活用が期待されます。

※バイノーラルマイク・・・2つのマイクを人の両耳の位置に配置し、人の耳で音を聴いている状態を再現するための録音用マイク

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画像:聴覚拡張ヒアラブルデバイスの仕組み

「聴覚拡張ヒアラブルデバイス」に関する動画:

京セラは、技術を身にまとって能力を拡張することで、健康でワクワクする新しい価値や体験を作り出し、QoL(Quality of Life)、ワークスタイル、エンターテインメント性を打ち出した新しいビジネス領域を開拓していきます。

「CEATEC 2022」の出展について

「人間拡張」技術のシステム3点は、本年10月18日(火)~10月21日(金)に幕張メッセ(千葉県)で開催される「CEATEC 2022」に出展します。

会期

幕張メッセ会場:2022年10月18日(火)~21日(金) 午前10時~午後5時

オンライン会場:2022年10月1日(土)~31日(月)

※会期前日10月17日(月)12:00~16:00に開催されるメディアコンベンションに参加いたします。

公式サイト

https://www.ceatec.com/ja/

京セラブース

幕張メッセ会場:トータルソリューションエリア

ホール7 小間番号 T004

オンライン会場:https://online.ceatec.com/booth/9411

※2022年10月1日(土)10時より公開

京セラCEATEC 2022のスペシャルサイト(https://www.kyocera.co.jp/ceatec/ )もあわせてご覧ください。

記載されている内容は、報道機関向けの発表文章であり、発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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