液晶ディスプレイの構造
企業のDX化を支える一手である「液晶ディスプレイ」は、特殊な分子構造をした「液晶」と、電極を搭載した2枚のガラス基板などから成り立つ部品です。本ページでは、その構造の詳細について解説します。液晶ディスプレイの仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらもご参考に。
液晶ディスプレイの構造
液晶ディスプレイの断面を見ると、それぞれの部材が地層のように積み重なっていることがわかります。液晶と2枚のガラス基板以外の部材としては、下記のものが含まれることが多いです。構造図とあわせて見てみましょう。

偏光フィルター
透明電極
スペーサー
カラーフィルター
(バックライト)※不要なケースあり
液晶ディスプレイの構造を把握できたところで、次は液晶ディスプレイの種類と、それぞれの仕組みについて見ていきましょう。
液晶ディスプレイの種類
液晶ディスプレイ上に表示された映像をユーザーが視認するためには、「光源」の存在が不可欠となります。液晶やガラス基板、偏光フィルターなどで光を調節できますが、発光することはできないためです。
液晶ディスプレイに用いる光源によって、主に2つの種類に分類されます。詳しくご紹介していきます。

◆透過型液晶ディスプレイ
ディスプレイの背面にバックライトを設置し、それを光源としているタイプ。画面の明るさの調節がしやすい、というメリットがあります。

◆反射型液晶ディスプレイ
太陽光、電灯の光など、外光を光源としているタイプ。「透過型」とは異なり、バックライトを用いないため、消費電力を抑えられるというメリットがあります。
ディスプレイの光源による種類について理解できたところで、最後にバックライト付きの透過型液晶ディスプレイを例にして、バックライトを含めた「液晶ディスプレイモジュールの構造」を簡単にご紹介します。
液晶ディスプレイモジュールの構成
一般的な液晶ディスプレイモジュールは、バックライト、表示をコントロールするドライバーや制御回路までがセットで構成されています。


(分解したバージョン)