セラミックパッケージ
インダクタンスの低減化、高出力、且つ狭パルス幅化のレーザー発光を可能にする 車載用パルスLiDARパッケージインダクタンスの低減化、高出力、且つ狭パルス幅化のレーザー発光を可能にする 車載用パルスLiDARパッケージ

京セラのセラミックパッケージは、放熱性・
耐熱性
に優れ、
さらに、インダクタンスの低減化を実現できます。
その特徴を生かし、高出力、かつ狭パルス幅化のレーザー発光が可能になります。

  • 水平照射用 横窓パッケージ
    水平照射用
    横窓パッケージ
  • 水平照射用 浮島パッケージ+横窓LID
    水平照射用
    浮島パッケージ+横窓LID
  • 垂直照射用 端面発光LDパッケージ
    垂直照射用
    端面発光LDパッケージ
  • 垂直照射用 VCSELパッケージ
    垂直照射用
    VCSELパッケージ

京セラのパルス式LiDARパッケージソリューション

長距離検知に欠かせない
パッケージ技術

長距離検知実現に欠かせない条件
  • 単位時間での照射回数を増やす
  • レーザー出力を大きく
  • アイセーフに抵触しない
条件をクリアするための課題
  • 低インダクタンス化の実現
  • 放熱性の向上

低インダクタンスの実現

積層セラミックスの多層配線技術により、インダクタンスを低減化。
VIAの複数配列、パラレルボンド化、キャビティパッケージを使用したループ長短縮、2層並走配線や連結VIA設計(特許出願済)など、低インダクタンス化が実現できます。

現状
現状
改善例
改善例
※インダクタンスによるパルス遅延は下記により算出
インダクタンスによるパルス遅延
VIA部低減案 WB部低減案 配線部低減案VIA部低減案 WB部低減案 配線部低減案
  • 1VIA部低減案(◿67%)
    (複数VIA配置)
    VIA部低減案VIA部低減案

    セラミックの三次元的な構造をいかし、VIAを多数配置することで低インダクタンス化を実現できる

  • 2WB部低減案(◿54%)
    (ワイヤー長 短縮)
    WB部低減案WB部低減案

    ダウンボンドと比べ、素子とパッケージ間のワイヤーループの長さを短縮することで低インダクタンス化を実現できる

  • 3配線部低減案(◿31%)
    (複数層配線/VIA導通)
    配線部低減案配線部低減案

    単層板では不可能だった、上下層を用いた2層並走配線連結VIAを形成することで低インダクタンス化を実現できる

放熱性の向上

放熱性に優れたセラミックパッケージを採用することで、レーザー光を照射する際の放熱性が高まり、レーザーダイオードの温度が上昇するのを抑制します。

また高出力、低インダクタンス以外に、光源のマルチチャネル化や受光系・走査系・制御系機能のモジュール化など、
パッケージ技術において放熱性の高い材料の採用が求められています。

高放熱セラミック材料のラインアップ

積層アルミナ 積層窒化アルミニウム(AlN) 積層アルミナ+
CuW埋め込み
材料 A473 AN242 AO610W
構造イメージ
A473
AN242
AO610W
熱伝導率(W/mK)  18  150
アルミナ:17
CuW:200
熱膨張係数(/K)  6.9×10-6  4.7×10-6  6.8×10-6
チップ実装 ワイヤー
ボンディング
フリップチップ
小型化
コスト

※A473・AN242・AO610W内での比較

高放熱セラミック材料の
ラインアップ

積層アルミナ
材料 A473
構造イメージ
A473
熱伝導率(W/mK)  18
熱膨張係数(/K)  6.9×10-6
チップ実装 ワイヤー
ボンディング
フリップチップ
小型化
コスト
積層窒化アルミニウム(AlN)
材料 AN242
構造イメージ
AN242
熱伝導率(W/mK)  150
熱膨張係数(/K)  4.7×10-6
チップ実装 ワイヤー
ボンディング
フリップチップ
小型化
コスト
積層アルミナ+
CuW埋め込み
材料 AO610W
構造イメージ
AO610W
熱伝導率(W/mK)
アルミナ:17
CuW:200
熱膨張係数(/K)  6.8×10-6
チップ実装 ワイヤー
ボンディング
フリップチップ
小型化
コスト

※A473・AN242・AO610W内での比較

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小型化・低コスト化に
欠かせない表面/両面実装

高機能かつ小型化、低コスト化を実現するには、レーザーダイオードやドライバIC、受光素子などを集積するモジュール基板が重要になります。

  • 課題 1

    2Dモジュールでは、周辺部品の発熱によるレーザー波長の変動抑制が課題でした。

    2Dモジュール
  • 課題 2

    3Dモジュールでは、周辺部品の発熱によるレーザー波長の変動抑制に加え、両面実装が可能なパッケージ形状の実現が課題でした。

    3Dモジュール

解決策

京セラでは、多層セラミック基板の特徴でもある異形状形成を利用した、両面実装が可能なパッケージ製品の量産を行って います。

レーザーダイオードやドライバIC、モニタPD(Photo Diode)、コンデンサなどの部品を2D実装、または3D実装することにより小型化・低背化を実現します。

部品の高密度実装も可能になり、また、基板の内層部分に配線を施すことで配線長を短縮できます。

低インダクタンス化にもつながり、さらには低コスト化にも貢献できます。
機能性を重視した信頼性の高いパッケージ製品となっています。

CASE
1
端面発光LD (EEL) + ドライバIC
端面発光LD (EEL) + ドライバIC
端面発光LD (EEL) + ドライバIC
ドライバIC(W/B Type)
横窓PKG(W/B Type)
エリア:8.40×7.00mm
端面発光LD (EEL) + ドライバIC
ドライバIC(F/C Type)
横窓PKG(Solder PAD Type)
エリア:6.10×6.60mm

面積比32%ダウン、低インダクタンス化に貢献。

CASE
2
VCSEL + ドライバIC
VCSEL + ドライバIC
2Dモジュール実装(平板)
2Dモジュール実装(平板)
2Dモジュール実装(キャビティ付)
2Dモジュール実装(キャビティ付)
3Dモジュール実装
3Dモジュール実装
Chip size
(想定)
  • モニタPD:1×1mm
  • VCSEL:5×4mm
  • ドライバIC:3×6mm

①&②面積比25%ダウン
&低インダクタンス寄与
③面積比40%ダウン
&低インダクタンス寄与

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CANパッケージとの比較

熱抵抗値について、CANパッケージとセラミックパッケージを比較した結果、
窒化アルミニウム材を使い、放熱経路を改善することで、パッケージを小型化しても熱抵抗値が変わらない、
かつ同サイズのCANパッケージよりも最大熱抵抗値が約1/2になりました。

CANパッケージ
表面実装パッケージ
温度シミュレーション結果
温度シミュレーション結果
セラミック(AIN)

セラミック材料&リードレスパッケージ化のメリット

放熱性の高いセラミック材料を使用した表面実装型のリードレスパッケージなら、
パッケージの裏面全体を介した放熱経路の確保が可能であり、ピン経由のCANパッケージよりも効率的に放熱が行えます。

セラミックパッケージの利点
セラミックパッケージの利点

表面実装パッケージは、
TO-CANと比較して 低背化効果的な
放熱経路確保
を実現します。

インダクタンス値について、CANパッケージとセラミックパッケージを比較した結果、積層セラミックス特有の多層配線技術を使うことで低インダクタンス化が実現できます。
また、ドライバIC込みのインダクタンス値では、CANパッケージの約1/2になりました。

ドライバIC-レーザーダイオード間の配線長と
インダクタンス値(シミュレーション結果)

コンセプト TO-CAN セラミックパッケージ
構造図
TO-CAN
セラミックパッケージ
配線長(ドライバIC-
レーザーダイオード)【mm】
7.65 3.88
インダクタンス値【nH】 4.24 1.94

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パッケージ製品の
ラインアップ

京セラでは、レーザータイプ別・パッケージ形態別にさまざまなパッケージ製品を取り揃えています。

レーザータイプ別セラミックパッケージのラインアップ

レーザー
タイプ
構造 放熱性 コンセプトイメージ
VCSEL サブマウント 中程度
アルミナサブマウント
アルミナサブマウント
良好
窒化アルミニウムサブマウント
窒化アルミニウムサブマウント
キャビティ付
パッケージ
中程度
アルミナリードレスパッケージ
アルミナリードレスパッケージ
良好
  • 窒化アルミニウムリードレスパッケージ
    窒化アルミニウムリードレスパッケージ
  • アルミナ枠体+金属ヒートシンク
    アルミナ枠体+金属ヒートシンク
端面発光LD サブマウント 中程度
アルミナサブマウント
アルミナサブマウント
良好
窒化アルミニウムサブマウント
窒化アルミニウムサブマウント
キャビティ付
パッケージ
中程度
  • アルミナ一体段付き基板+横窓CAP
    アルミナ一体段付き基板+横窓CAP
  • アルミナボックス+光学横窓
    アルミナボックス+光学横窓
良好
  • 窒化アルミニウム+サブマウント
    +横窓CAP
    窒化アルミニウム+サブマウント+横窓CAP
  • アルミナ枠体+金属ヒート
    シンク+光学横窓
    アルミナ枠体+金属ヒートシンク+光学横窓
  • 窒化アルミニウム
    +サブキャリア
    窒化アルミニウム+サブキャリア

照射方向別セラミックパッケージのラインアップ

照射
方向
素子 PKG
形態
3D図 断面図 特徴 高放熱
パルス
信頼性 小型低背 パッケージ
コスト
水平 端面発光LD 浮島
浮島
浮島
サブマウント不要/
PKG安価(アルミナ)/
気密封止可能
横窓
横窓
横窓
サブマウント不要/
気密封止可能
ソファ
ソファ
ソファ
高放熱(窒化アルミニウム)/
サブマウント不要
△~○
Sub
Sub
Sub
高放熱(窒化アルミニウム)/平坦度/
ファインパターン/
AuSn接合
垂直 端面発光LD CAN
CAN
CAN
窒化アルミニウムサブマウント付
の提供が可能
× ×
バス
タブ
バスタブ
バスタブ
高放熱(窒化アルミニウム)/
気密封止可能
△~○
VCSEL バス
タブ
バスタブ
バスタブ
高放熱(窒化アルミニウム)/
気密封止可能
△~○
平板
平板
平板
高放熱(窒化アルミニウム)/平坦度/
ファインパターン/
AuSn接合

照射方向別セラミックパッケージのラインアップ

照射
方向
水平
素子 EEL
PKG
形態
浮島 横窓 ソファ Sub
3D図
3D図
3D図
3D図
3D図
断面図
断面図
断面図
断面図
断面図
特徴 サブマウント不要/
PKG安価(アルミナ)/
気密封止可能
サブマウント不要/
CAP安価(アルミナ)/
気密封止可能
高放熱(窒化アルミニウム)/
サブマウント不要
高放熱(窒化アルミニウム)/平坦度/
ファインパターン/
AuSn接合
高放熱

パルス
信頼性
小型低背
パッケージ
コスト
△~○
照射
方向
垂直
素子 EEL VCSEL
PKG
形態
CAN バス
タブ
バス
タブ
平板
3D図
3D図
3D図
3D図
3D図
断面図
断面図
断面図
断面図
断面図
特徴 AlNサブマウント付の提供が可能 高放熱(窒化アルミニウム)/ 気密封止可能 高放熱(窒化アルミニウム)/ 気密封止可能 高放熱(窒化アルミニウム)/平坦度/ ファインパターン/ AuSn接合
高放熱

パルス
信頼性
小型低背 ×
パッケージ
コスト
× △~○ △~○

お問い合わせは半導体部品セラミック材料事業本部
までご連絡下さい。

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