ファインセラミックス
セラミックスの特性
セラミックスの特性
熱的特性

熱伝導率

物質の中の熱の流れやすさを示す物性が熱伝導率です。常温で最も高い熱伝導率をもつ物質はダイヤモンドですが、ファインセラミックスの場合、内部の気孔、粒界、不純物なども影響します。これらを制御した高い熱伝導をもつ材料もあります。
熱伝導は電子の移動や格子振動の伝達により生じます。電気抵抗が低い金属や格子振動が伝わりやすい結晶、例えば、格子点に質量の近い原子やイオンが存在する結晶や結合が強い共有結合性の結晶は高い熱伝導率を示します。

セラミックスの熱伝導率
熱伝導率(20℃)
W/m・K
材質名・京セラ材質コード 特徴
200 軽量で耐食性が高く、優れた耐熱材料です
150 高い熱伝導率と電気絶縁性を持った材料です
42 アルミナの単結晶であり、透明材料です
29 高い電気絶縁性と機械的強度を有し、広く利用されている材料です
27 耐熱衝撃性・耐摩耗性に優れ、高温でも強度が高い性質を持つ材料です
17 TiCやTiN等と金属との複合材料です。
14 プラズマ環境下で優れた耐食性を持つ材料です
5 表面が平滑で、高温の絶縁性にも優れます
4 極めて低い熱膨張係数を有し、温度変化による寸法変化が小さい材料です
3 高い強度と靭性を有する材料です
2 電気的、機械的特性が優れています

この特性を活かした課題解決事例

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