高周波特性良好、カスタム対応可能なガラスハーメチックコネクタ

ハーメチックコネクタは、真空装置内外を電気的に接続させるコネクタです。
気密・絶縁封止部の誘電体材料にセラミックスや有機物を用いる場合がありますが、京セラはガラスを用いたハーメチックコネクタを提供しています。
京セラのガラスハーメチックコネクタは小型・端子の高密度化が可能で、低誘電率というガラスの特長を活かし、RF端子として110GHzまでの高周波対応が可能です。
ガラスハーメチックコネクタの特長

高周波向け
低誘電率のガラス
(εr=4・5のガラスを使用)

非磁性対応可能

ハーメチック可能
1.0 X10-9Pa*m3/s を保証

極低温下
(液体窒素)
でも耐性あり
高周波

京セラのガラスハーメチックコネクタは110GHzまでの高周波対応が可能で、通信インフラなどの用途にご使用いただいています

非磁性
ピンの材料にモリブデンを用いることで、非磁性仕様が可能です。
事例紹介
加速器のビーム位置モニターへの採用例

高気密、小型、高周波帯での伝送損失が少ない、という特長を活かし、 加速器のビーム位置モニター(BPM)に採用されています。 ハーメチックコネクタの小型化により、円筒形フランジの外周に多数設置することが可能です。また、SMAコネクタのインターフェースを有しており、ケーブルの着脱が容易にできます。
※SMAコネクタ:(Sub Miniature Type A)汎用規格のねじ結合タイプのコネクタ
代表的なガラスハーメチックコネクタ

代表的な製品として、D-sub端子や高周波向けRF端子、同軸端子などを提供しています。
D-sub端子については、ガラス封止のメリットを生かし狭ピッチでのピン付けが可能です(50ピンまで対応可能)。
また、低誘電率のガラスにより良好な高周波特性を実現可能です。
今後の応用領域
ピン材料にモリブデン、オーステナイト系ステンレスなどを用いることで非磁性対応が可能であるため、医療機器など非磁性が求められる用途への展開を図っています。
CTスキャナ