横浜に新たな旗印「Vlag yokohama」のプレオープンイベントに参加!
2024年6月20日(木)、日本初となる国家戦略住宅整備事業*¹「THE YOKOHAMA FRONT」の42階に位置する「Vlag yokohama」(フラグ ヨコハマ)が待望の開業を迎えました。開業前日の6月19日(水)にはプレオープンのレセプションイベントが華々しく開催され、施設の内覧と概要説明が行われた後、「トランジション時代の理念とお金 ~今ある兆し、現象」や「現場リアルから語る、横浜とALL神奈川のポテンシャル」と題されたトークセッションが行われ、異業種の参加者との熱い議論が展開されました。
当日は、横浜の未来を切り開く新たなビジョンと、神奈川全域に広がる可能性について、多くの参加者が真剣に耳を傾けました。その熱気あふれるイベントの様子をお届けします。
*1...国家戦略住宅整備事業とは、産業の国際競争力の強化および国際的な経済活動の拠点の形成を図るために必要な住宅の整備を促進する事業です。本事業では、グローバル企業の誘致に不可欠な都心居住の促進に向け、就業者等の生活支援に必要な機能を併設した、防災・環境性能に優れた住宅を整備、提供します。
関連情報: https://www.tokyu.co.jp/company/news/list/Pid%3Dthe_yokohama_front_tower_20222.html
Vlag yokohamaについて
横浜駅直結のTHE YOKOHAMA FRONT最上階(地上42階)にオープンした「Vlag yokohama|フラグヨコハマ」。「未来の兆し(=Vlag)溢れる共創の場」をコンセプトに、オフィスや会員制ワークラウンジ、カフェ&バー、ホールなどがそろう複合施設です。横浜内外のさまざまな人々、文化、思いが集まり、未来につながるきっかけが芽吹く場所を目指して、明るい未来へ踏み出す第一歩がここから始まります。(引用:公式サイトより)
洗練された空間で横浜を一望、知識とリラクゼーションが融合する「Vlag yokohama」
最初に、施設の運営会社である株式会社相鉄アーバンクリエイツの代表取締役社長 左藤誠氏、東急株式会社都市開発本部副本部長常務執行役員 東浦亮典氏、UDS株式会社代表取締役社長 黒田哲二氏の三名よりご挨拶があり、レセプションが幕を開けました。
次に、本プロジェクトをけん引し、これから運営に携われる株式会社相鉄アーバンクリエイツの林氏と、東急株式会社の武井氏が施設全体の概要と運営について説明しました。
「Vlagという名称には、「旗(フラッグ)と「伏線・兆し(フラグ)という二つの意味が込められています。Vlag yokohamaは、一人ひとりが自らのビジョンを描き、旗(フラッグ)として掲げることを称え合うことを大切にします。さらに、未来につながる伏線・兆し(フラグ)となる具体的な第一歩を踏み出すことを支援し、多くのステークホルダーと一緒に課題解決を進めていきたいという強い思いが込められています。」
「フラグと読みますが、綴りはVlagです。FlagではなくVlag(オランダ語)を選んだのには、以下の3つのVからはじまるバリューをもった場所を目指すという意思を込めているということです。」
1.Variety(多様性):多様な価値観が集まり、混ざり合う場所へ
2.Vector(方向性):自分だけの新しい可能性や価値観を見出せる場所へ
3.View(視点):ビジネスやクリエ―ションに新しい視点をもたらす場所へ
42階にある「Vlag yokohama」からは、みなとみらい方面に広がる横浜の海、箱根・丹沢の山々、そして周囲の広大な街並みを一望できます。高層階からの景観を楽しめるテラス席も完備されており、とても贅沢な時間を過ごせる場所です。
館内には、来場者の知的好奇心を刺激する、厳選された幅広い分野の書籍が豊富に揃っています。また、バーカウンターやダイニングスペースも完備されており、落ち着いた空間でのくつろぎの時間をさらに豊かにし、訪れる人々は知的な刺激とリラクゼーションを受けられそうです。
トークセッション①「トランジション時代の理念とお金 ~今ある兆、現象~」
トークセッション①では、持続可能な投資やビジョンドリブンイノベーションといった観点から、各界で進行中のトランジションの兆しについて議論が展開されました。
登壇者:
・BIOTOPE CEO 佐宗邦威氏
・鎌倉投信 代表取締役社長 鎌田恭幸氏
・ファシリテーター:株式会社An-Nahal 品川優氏
このような多角的な議論を通じて、不確実な社会において日本の精神性をどのように活かして、これからの世界をより良くしていけるのか、都市と地域が近接する神奈川・横浜は、この特徴を活かしてその可能性を引き出せるポテンシャルがあると感じました。
トークセッション②「現場のリアルから語る、横浜とALL神奈川のポテンシャル」
トークセッション②では、事業共創施設の運営側、利用側、その両方を経験された方などの目線から、横浜とALL神奈川のポテンシャルについて語り合いました。
登壇者:
・合同会社げんてん代表社員 ラージンガー・マルセル氏
・京セラ株式会社 研究開発本部オープンイノベーション推進部責任者 大崎哲広
・SHIN4NY株式会社 代表取締役CEO 工藤春香氏
・ファシリテーター 株式会社NERV 増井めぐみ氏
増井氏は、湘南地域でエコシステム・コミュニティの創出に日々注力しています。地域創生と活性化、デジタル推進、災害支援、スタートアップ支援、デザイン、アートなど多岐にわたる分野で活躍しており、これらは彼女のプロファイルを象徴するキーワードでもあります。
イベントではまず、「なぜ神奈川でなければならないのか?」というテーマについて、登壇者の意見を伺いました。
マルセル氏は、自ら参加した「横浜をつなげる30人」プロジェクトでの経験をもとに、海外からの人々と現地住民をつなげる場が少ないという課題を強く認識し、コミュニティマネージャーとしてグローバル連携を推進してきました。その中で、神奈川県では外国人でも気軽に行政職員に相談できる環境が整っており、行政の柔軟性やフットワークの軽さが特に印象に残ったと述べました。
さらに、言葉だけでなく行動に移す姿勢、共に学び働くことによって次のステップへとつなげる共創の力が非常に強いことを高く評価しました。
弊社の大崎は、自身の経験を通じて神奈川県の魅力について語り、横浜に移住してからまだ日が浅いにもかかわらず、神奈川県のポテンシャルを語る場に招かれたことを例に挙げ、『開国以来、歴史的に「よそ者」を受け入れる文化がある。』と企業や周辺自治体のその包容力の大きさに感銘を受けたと述べました。
2019年に、京セラは「みなとみらいリサーチセンター」をオープンイノベーション活動の拠点として設立し、近隣の企業やさまざまなステークホルダーを招いて共創イベントを開催してきました。同じ業界の競合他社や全くそれまで関係性の無い企業をも当センターのイベントに招待するなどし、競争ではなく共創に向けた姿勢が強調されています。
工藤氏は、真鶴や小田原周辺で起業する人が多い現状を引き合いに出し、「共にコミュニティを築こうとする姿勢があり、取り組みやすい」と述べました。困ったときには真摯に相談に乗ってくれる仲間意識が強く、人と人との距離感が近い地域であるとの見解を示しました。
さらに、「働く」「休む」「遊ぶ」の場が近接していることも神奈川県の大きな魅力だと強調します。「山も海もあり、ショッピングモールで生活が完結するため、住み始めると東京に行かなくなりました」と語ると、会場のあちこちで共感の声が上がりました。
これらの議論から、東京に近く、多様な魅力を持つ神奈川の地域で、地元以外の人でも簡単に溶け込めるポテンシャルが、まだまだ大きいと感じさせるトークとなりました。
未来を拓く共創の舞台――Vlag yokohama開業イベント
イベントの参加者は、横浜の将来を拓く新たな展望と神奈川全域に広がる潜在的なチャンスについて、熱心に聞き入りました。Vlag yokohamaの開業をきっかけにして、多様なバックグラウンドを持つ登壇者たちは競争ではなく共創を重んじ、地域との協力を通じて新たなイノベーションと成長を目指す意欲を示しました。
これからも、持続可能な社会の実現に向けて、参加者一人一人が貢献することで、地域社会との連携を深め、さらなる発展を目指す姿勢が会場全体に広がりました。