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「横浜イノベーション!」出版記念イベント

2019年10月4日、京セラみなとみらいリサーチセンターにて経済ジャーナリストの内田裕子氏の著書「横浜イノベーション!」(PHP研究所)の出版記念イベント「release! Something」が開催され、京セラからは研究開発本部長 稲垣正祥がパネラーとして参加させていただきました。
イベントはパネルディスカッションと懇親会で構成され、懇親会では内田氏から新たに立ち上げるWebメディア「INNOVEDIA」の発表が行われました。

内田氏の著書「横浜イノベーション!」では、株式会社資生堂 久代哲之氏(グローバルイノベーションセンター プロジェクトリーダー)、三菱地所株式会社 竹田徹氏(横浜支店長)、株式会社横浜DeNAベイスターズ 林裕幸氏(事業本部 経営・IT戦略部 部長)、京セラ株式会社 稲垣正祥(研究開発本部長)等、横浜に拠点を持つ企業が、取材を受ける形で、みなとみらいに寄せる期待を語っています。

          著者の内田裕子氏

イベントの冒頭では、ジャーナリストの財部誠一氏のご挨拶に続き、内閣官房長官 菅義偉氏からのビデオメッセージが披露されました。会場には神奈川県の企業経営者100人余りに加え、横浜商工会議所会頭 上野孝氏などの姿も見え、著書がテーマとする横浜を起点としたイノベーションへの期待の高さが伺われました。

        ジャーナリストの財部誠一氏               内閣官房長官 菅義偉氏からのビデオメッセージ

パネルディスカッション「オープンイノベーションの本質を語り合う!」

パネルディスカッションでは著書「横浜イノベーション!」に登場する資生堂 久代氏、三菱地所 竹田氏、横浜DeNAベイスターズ 林氏、京セラ 稲垣が登壇し内田氏がファシリテーターを務め、熱い議論が行われました。

パネルディスカッションの冒頭、ファシリテーターを務める内田氏は、「今みなとみらいには多くの企業が集まってきていて、何かが起こると感じている。」とみなとみらいへの期待感を示した上で、各社が寄せるみなとみらいへの期待について問いかけました。

       株式会社資生堂 久代哲之氏                   三菱地所株式会社 竹田徹氏

    株式会社横浜DeNAベイスターズ 林裕幸氏                京セラ株式会社 稲垣正祥

当社の稲垣からは「会社が大きくなると、新しいことは生まれにくくなる。」とした上で、研究開発が新しいものを生み出すためには「すでに完成している土地より、これから新しく始まるところに出ていきたかった。」とみなとみらい進出の理由が語られました。また「みなとみらいリサーチセンターのコンセプトは“新大陸に向けて漕ぎ出す船”で、みなとみらいの地はその母なる港。新しい価値を発見する冒険の旅に出るには最適な土地です。」など、みなとみらいへの期待についてもコメントしました。

資生堂の久代氏は、既に取り組みを始めているスタートアップとの共同開発に触れ、みなとみらいに集まるスタートアップと大企業との連携から生まれるイノベーションへの期待を指摘。さらに「研究員にもマーケティングマインドとお客様視点が必要です。さまざまな企業や施設が集まるみなとみらいにはお客様との接点が無数にあります。研究員がこの土地でお客様と直接コミュニケーションを取ることで、ひらめきやきっかけを生み出せると思っています。」とエンドユーザーと触れ合える環境だからこそ、オープンイノベーションが期待できると述べられました。

みなとみらい地区の開発を手掛けてきた三菱地所の竹田氏は、36年前を振り返り、「こうなるとは想像もしなかった。」とみなとみらいの大きな変化に喜びつつも、「みなとみらいには多様なプレーヤーが集まっている。規制やルールは常に変えていかなくてはいけない。」とみなとみらいの一層の変化の必要性を指摘し、「現在、みなとみらいの土地はほとんど計画が固まり、最後の建設ラッシュを迎えています。当初の構想を上回る街づくりができているが、まだ横浜駅エリアと関内エリアとは分断されたまま。各エリアが繋がることでひとつの“大横浜”が実現できます。」など更なるみなとみらいの進化・発展に期待が寄せられました。

横浜DeNAベイスターズの林氏は、「インターネット関連のサービス企業として、スタジアムを所有し、野球選手のプレーに一喜一憂するお客様を見ることは大きなターニングポイントだった。」と横浜進出を振り返り、「我々が横浜にいることで、球団運営以外でもバーチャルとリアルが一体化した価値を提供できる。」と横浜を起点としたイノベーションへの期待が込められました。

約1時間のパネルディスカッション後、来場者が一堂に会して懇親会が行われました。懇親会の中では本イベントのホストである内田氏より、新たに立ち上げるWebメディア「INNOVEDIA」の発表が行われました。「INNOVEDIA」は、イノベーションとメディアをかけ合わせた造語であること、個人や企業が取り組むイノベーションをファクト(真実)ベースで発信する新たなメディアとしての活動ビジョンなどが説明され、イノベーション創発への強い意志が表明されました。
懇親会では、来場された方々が積極的にネットワーキングを行うなか、横浜商工会議所の会頭である上野孝氏の乾杯、創業110周年を迎えた老舗書店・株式会社有隣堂の代表取締役社長松信裕氏のスピーチが行われるなど、みなとみらい及び横浜を起点としたイノベーション創発への期待が高まるイベントとなりました。

       横浜商工会議所会頭 上野孝氏                     有隣堂の松信裕氏

          懇親会の様子              「INNOVEDIA」のビジョンとミッションを語る内田裕子氏


          


京セラの「みなとみらいリサーチセンター」は当社のオープンイノベーションを加速させるための戦略拠点。今後も同じ志を持った方々とのネットワークを拡大させていきます!皆さまの当社へのお声がけをお待ちしております。