業績ハイライト

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  • FY:3月31日に終了する会計年度

連結決算レビュー

2025年3月期 第3四半期連結累計期間(FY25 1Q-3Q)の業績概況 <前年同期との比較>

FY25 1Q-3Qの世界経済は、緩やかな成長が継続しました。当社の主要市場である半導体関連や情報通信関連市場においては、引き続き生成AIがデータセンター需要を牽引しましたが、汎用データセンターやスマートフォン、自動車市場向け等の需要は低調に推移しました。

FY25 1Q-3Qの売上高は、電子部品セグメント及びソリューションセグメントが円安の影響もあり前第3四半期連結累計期間(FY24 1Q-3Q)を上回ったものの、コアコンポーネントセグメントが部品の需要低迷により微減となったことから、FY24 1Q-3Qとほぼ横ばいとなりました。

利益は、コアコンポーネントセグメント及び電子部品セグメントの生産設備の稼働率低下や人件費等の増加に加え、当社半導体部品有機材料事業の主力製品である汎用データセンター向けFCBGAの需要低迷の長期化に伴う収益の悪化を受け、同事業における有形固定資産の減損損失等約430億円を計上したことにより、大幅に減少しました。その結果、営業利益はFY24 1Q-3Qに比べ、84.6%減少、税引前利益は59.8%減少しました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は、海外子会社における繰延税金資産の取り崩し等による税金費用約180億円を計上したこともあり、79.7%減少しました。

売上高

営業利益

税引前利益

親会社の所有者に帰属する当期利益

連結業績予想

2025年3月期(FY25)の連結業績予想

<2025年2月3日公表>

当社は、FY25 1Q-3Qに半導体部品有機材料事業における減損損失や海外子会社における繰延税金資産の取り崩しによる税金費用等の一時損失を計上しました。また、ソリューションセグメントにおいて、主に機械工具事業やスマートエナジー事業の市況回復に遅れが生じています。このような状況に鑑み、FY25の連結業績予想を下記のとおり修正いたします。

なお、当社は収益性改善を最優先課題とし、半導体部品有機材料事業及びKAVXグループにおける抜本的な構造改革等の経営施策を着実に実行してまいります。特に、半導体部品有機材料事業においては、既存製品の増産に係る設備投資の停止や同事業の人員配置転換等を実施します。

売上高

営業利益

税引前利益

親会社の所有者に帰属する当期利益