地域エネルギーを育む情熱と、AIが拓く未来。テッちゃんの京セラのAEMS*¹運用現場訪問記

【テッちゃんプロフィール】
OiA 編集長、趣味は電車にプロレス、そして友達を増やすこと。好きな食べ物は「〇まや」ランチの明太子の食べ放題定食。でも大分値上げしちゃって最近ご無沙汰。好奇心旺盛で、面白いテーマに興味津々!定年後はピッツェリア開業を夢見る、五十ウン歳。
今回インタビューに応じていただいたのはこのお二人なのだ!
ひおき地域エネルギー株式会社 電力販売事業部 奥 保成さん
その筋では有名な“泣く子も黙る”電力需給管理の鬼!
(京セラの人にそう見えるだけなのだwww)
太陽ガス株式会社 電力事業部 大重 郁也さん
太陽ガスで、先代の社長、現社長、そして地域のみんなを支えるナイスガイ。
電力の需給予測をエクセルでやっちゃう剛腕の持ち主!!

こんにちは!いや~やってきました。鹿児島県日置市。空が高くて真っ青!気持ちいいなぁ。
日置市役所に立ち寄ると、市役所前に立つ謎の施設の数々。電柱も周りに何本も立っていて、その電柱の周りに這っている電気配線の数が多い。下を見ると何やら看板が…。
おお!これが地域内でエネルギーを配分する地産地消のエネルギー利用のためのマイクログリッド*²か。
これを読んでいる皆さんのほとんどが、大きな電力会社から電気を買って使っているのだが、昨今は発電事業者と小売電気事業者が分かれて様々な電気が買えるようになってきたのだ。
(たとえばC〇エナジーとか、東○パワーサプライとか地域によって電気を買うところが選べるようになってきたのだ!)
この流れは長距離送電におけるエネルギーロスや中東地域のカントリーリスク回避、そして各家庭への太陽電池の普及や様々な発電手法の効率改善等が進んで生まれたクリーンエネルギーが普及してきたためなんだって。
そして最終的には様々な情報が公開され、それらの上でAIを使った発電量の予測精度が向上したことにより、各地域ができるだけ地域の電力で賄える部分は地域で賄い、不足分を電力会社から買うと言う事ができるようになってきたんだと。
今まで大きな電力会社が担ってきた電力という重要なライフラインを地域が自分たちで担うムーブメントの奥底にはいったいどんな狙いがあるのか?この日置市で地域エネルギーの地産地消に取り組んでいる「ひおき地域エネルギー株式会社」の奥さんと、「太陽ガス株式会社」の大重さんを突撃して取材してみたのだ!!
*² マイクログリッド…特定の地域や施設において構築された独立した電力供給網のこと。
目次
地域エネルギーの挑戦者たち:太陽ガスの情熱とAEMSが拓く未来
テッちゃん:奥さん、大重さん、今日はよろしくお願いします!まず伺いたいのは地域エネルギー事業って、どんなきっかけで始まったのだ?一体、どんな地域の課題があって、この事業を始めることになったのか聞かせてほしいのだ!
テッちゃん: なるほど、地域への強い危機感と、サステナブルな事業展開を見据えてのことなんだな。先代の社長さん、先見の明があったのだ。すっごーい!
テッちゃん:その中で、最初は太陽光ではなく小水力発電*³に注目したと聞いたんだが、なぜ小水力だったんです?
*³ 小水力発電…従来のダム建築による水力発電と比べ、農業用水路やため池を使い、簡便に発電できる「1000kW以下」の水力発電。
*⁴ FIT…Feed-in Tariffの略。エネルギーの買い取り価格を法律で定める固定価格で買い取る方式の助成制度。
テッちゃん:なるほど。でもなんで小水力?
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テッちゃん:デメリットが逆にチャンスになるなんて、すごい発想なのだ!地域の皆で力を合わせるということなんですな。
テッちゃん:地域の未来を守るという、壮大なビジョンがあったんだな!
この時、奥さんのひおき地域エネルギーの前職の話になったんですが、なんとテッちゃんと同じ結晶成長(エピタキシャル成長*⁵)のお仕事をされていたのだとか!「私、やめてからエピをやったことのある人って初めて会いました!」とテッちゃんと意気投合!この時、奥さんは一番顔がほころんでいました。やはり同じ苦労をした人、特にその業界の専門用語を話せる人と会った時はうれしいっすよね。
その後はテッちゃんと「エピ!」「エピ!」エピ話の連発でした。しかも、なんと同級生!!ホントは僕はその後のプロセスが専門だったんですけどねwww。今度はエピを肴に飲みましょう!!
*⁵ エピタキシャル成長…工学用語。単結晶基板の上に単原子層を順次成長させることで、高品質な薄膜を形成する結晶成長方法の一つ。略称「エピ」

地域の未来は僕たちで守る!需給管理の猛勉強!!
テッちゃん:奥さんは電力小売の知識はなかったのに、需給管理まで担当することになったのか?
テッちゃん: それはすごい話なのだ!Excelでできちゃうんだ。じゃ、京セラのAEMS(エリアエネルギーマネジメントシステム)はいらないじゃん!?
*⁶ JEPX(日本卸電力取引所)…卸電力取引市場を運営する日本唯一の取引所。卸電力取引は発電事業者と小売電気事業者や大口需要家が電力を取引すること。
テッちゃん:なるほど、外部環境の変化が決定打になったんですね。実証では、どうやってAEMSの予測精度を評価したんだ?
テッちゃん:自分の予測とAIの予測を毎日競わせていたのか!まるでAIと勝負しているみたいだ。それで、AIの予測は奥さんの予測にどのくらい近づいたんです?
テッちゃん:それはすごい!まさに実績が信頼を生んだのか!www。では、今はもうAEMSに全面的にお任せですか?奥さんは予測をやめて、悠々自適?
ひおき市役所の駐車場にも屋根があって、上には太陽電池がずらりと…。そして蓄電池もある。
当日は太陽光が燦燦と降り注ぐ発電日和だったのだ!
毎日しっかり地域の電力を供給しているのだった。
そして未来へ!自立したエネルギー供給のために!!
テッちゃん:
では、今後、この事業を通じてどんな未来を目指しているのだ?
テッちゃん: 地域の電力インフラを自ら守り、安定供給を実現する。本当に素晴らしいビジョンなのだ!最後に、京セラのAEMSに今後期待する機能や要望があれば教えてほしいです。
*⁷ GHGプロトコル…GHG(Greenhouse Gas:温室効果ガス)の排出量を算定するための国際基準のこと
テッちゃん: 制度変更への柔軟な対応、そしてGHGプロトコルや分散型エネルギーの最適化。AIが進化しても、人の知恵とシステムが協力し合うことで、地域の未来が守られるのだな!今日はとっても勉強になったのだ。地域のエネルギーと経済を両方回すことで、サステナブルに住み続けられる街づくり。なるほど、そこには地元を思い、そこでビジネスを続けていくという熱い気持ちがあったのだ。テッちゃんは今、モーレツに感動している。本当にありがとうございました!