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「KANAGAWA INNOVATION DAYS Meetup Fes 2023」をみなとみらいリサーチセンターで開催!

 2023年3月9日~10日、「KANAGAWA INNOVATION DAYS Meetup Fes 2023」が京セラみなとみらいリサーチセンターで開催されました。神奈川県はベンチャー企業の創出と成長に向け、成長のステージに合わせたベンチャー支援「HATSU-SHINかながわモデル」に取り組んでいます。
 新しい事業・サービスを発信し、みらいを描く場として、県のベンチャー支援事業「かながわ・スタートアップ・アクセラレーションプログラム(KSAP)」全10社の登壇および「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」全12プロジェクトの2022年度の活動成果報告会が実施されました。

アクセラレーションプログラム概要

 神奈川県では、世の中の困りごとや解決しづらい社会の課題を、ビジネスを通じて解決するベンチャー企業を公募・採択し、メンタリングやネットワークによる支援などを通じて社会価値の実現とベンチャー企業の事業拡大を支援するプログラム「KSAP」を運営しています。事業拡大や資金調達をサポートするため、専任のメンターによる個別ハンズオン支援や資金支援等を行っています。

 神奈川県では、県内に拠点を持つ大企業と質の高いベンチャー企業による事業連携プロジェクトの創出と、オープンイノベーションに向けたコミュニティ形成を目的とし、大企業・ベンチャー企業・研究機関・支援機関等に参画いただく協議会「BAK」を運営しています。(参加企業525社:2023年2月時点)。BAKでは、企業が抱える課題や実現したいテーマに基づき、大企業等とベンチャー企業のマッチングを行い、事業化に向けた支援を行っています。

ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)採択プロジェクトのご紹介

 今回京セラは2022年度採択プロジェクトとして、株式会社フィルズと一緒に実証実験を行ってきました。その他採択プロジェクトにつきましても、いくつか抜粋して簡単に概要をご紹介致します。

ひと・おみせ・地球にうれしいドリンク体験で地域がつながるコミュニティコイン&プラットフォーム実証実験

 まず最初に、株式会社フィルズの飯田代表と、京セラオープンイノベーション推進部の大崎が一緒に実施したプロジェクトについて発表しました。
 実証した内容は、フィルズが提携する飲食店でドリンクの「中身だけ」を買えるアプリと、京セラが開発した高機能セラミックボトルを連携させることで、環境にやさしいコインが得られるというものです。これにより、一人ひとりの環境行動を可視化するとともに、地域の経済循環やカーボンニュートラルへの貢献を目指しています。

地域と住民を繋ぐ、ちいさな街の商店街「mini-ichi」

 次に、どんぐりピット合同会社と江ノ島電鉄株式会社より、地産地消のプロジェクトについて発表されました。
 具体的には、地域内で飲食店や農漁業を営んでいる「地域内生産者」が出店者となり、魅力的な食品をリアルに販売できる冷蔵庫「mini-ichi」を介して地域住民が食品を購入できる仕組みの実証が行われました。
 「mini-ichi」を介して地域住民がこれまで知らなかった地域のお店や生産者と出会うことで、実際のお店訪問などを促すことにより、食を通じた地元の魅力発見や地域内のつながりを生み出し、DXを通じた湘南・鎌倉エリアの更なる賑わいと回遊の創出を目指しています。

シニアの新たな憩いの場に、サードプレイスカフェ「BAUM milabo」

 次に、株式会社COOONと株式会社ツクイより、合同プロジェクトについて発表されました。
 このプロジェクトは、COOONの有する障がい者が活躍するコーヒースタンドの運営ノウハウを活かし、ツクイが運営するシニア向けサービス研究所「ミライ想造ラボ」において、シニアの協力を得ながら運営するコミュニティカフェの実証を行う、というものです。
 これにより、カフェを起点として娯楽や学習など様々なコンテンツを提供するシニアコミュニティを形成し、将来的にはオンラインも含めた第三の居場所「サードプレイス」の実現を目指しています。

観光体験をアップデートするXRを活用した「場」の魅力体感モデル

 最後に、株式会社CinemaLeapと小田急電鉄株式会社より、合同プロジェクトについて発表されました。
 このプロジェクトは、CinemaLeapが有する、ストーリー性のあるXR(AR/VR)コンテンツ開発力を活用し、小田急電鉄が運営する「ロマンスカーミュージアム」において、歴代のロマンスカーでの旅を親子で楽しめるXR体験の実証を行うというものです。
 これにより、小田急線沿線において場の魅力を発掘したうえで、デジタルにより価値をアップデートし観光客に対して魅力を発信していく、XRを活用した新しい魅力体感モデルの創出を目指しています。

熱気に包まれたネットワーキング

 各プロジェクトの発表後、発表者は来場者と自由に意見交換を行いました。
 プロジェクトごとに「良かったこと」や「協業してみたいこと」などのたくさんの付箋がホワイトボードに貼られるほど、白熱した議論となりました。
 また、様々な企業の方が長い列を作ってディスカッションを行うことによって、会場全体が強い熱気に包まれました。COVID-19の間長くリアルな場でのコミュニケーションの機会が途絶えたこともあり、久しく体験できなかった熱い語りの場が戻ってきてとても嬉しく感じました。
 

 2023年のBAKプロジェクトも現在応募が開始されています。ご興味がある方は、ホームページなどご参照のうえで是非ご応募ください。
 京セラは今後も事業所周辺の自治体や各企業様方との共創の機会を作っていきたいと思っています。是非BAKで一緒に新たな価値創造を進めていきましょう。