

京セラギャラリー2024年秋期特別展「嵯峨美の森」
この度、京セラ株式会社と嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学は、京セラ本社ビル1階の京セラギャラリーにて2024年秋期特別展として「嵯峨美の森」を開催いたします。
本展の開催に向けて
京セラ本社ビル2階の京セラファインセラミック館にはじめて入館した際、会場にずらりと並ぶ京セラ製品の数々に私たちは感動を覚えました。
肉眼ではほぼ確認できないサイズの電子部品をはじめ、セラミック部品や半導体部品、そして情報通信機器まで、様々な製品に目移りしつつつ、まるで「発明の森」に迷い込んだような気持ちになったのです。森の中に生い茂る樹木や草花を見るように、京セラが生みだした数々の「ものづくり」の結晶に目を凝らすと、それら一つひとつが社会、人類、さらには宇宙規模での役割を担っていることに気がつきます。そしてその気づきは、まもなく大きな感銘と興奮に様変わりして私たちの心を揺さぶりました。
本展では、本学の在学生、卒業生、そして教員による絵画や立体造形など約30点を紹介します。
岩絵具などの伝統的な技法を用いた日本画、荒々しい筆致で自由に描かれた油彩画、まるでイラストのような版画やアニメの世界から飛び出したような立体造形などのバラエティ豊かな作品が並びます。また、「発明の森」に迷い込んだようなあの心揺さぶられる感覚を感じていただくべく、会場の展示構成にも少しばかりの工夫を凝らします。ギャラリー全体の照度を暗めに設定したり、作品を目線よりも低く、あるいは高く展示したり、物陰に隠れるような場所に配置したりと、鑑賞者自身が能動的に作品を凝視することが求められる会場構成を目指します。
暗い森の中で突如出合う作品や、木漏れ日に照らされたような作品など、京セラギャラリーの空間自体が「ものづくり」でつながった「嵯峨美の森」に変容する本展をお楽しみいただければ幸いです。
嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学 嵯峨芸術センター
会期 | 2024年11月8日(金)~12月14日(土) ※休館日:日曜日 |
---|---|
会場 | 京セラギャラリー 京セラ本社ビル1F |
開館時間 | 10:00~17:00 ※入場は閉館の30分前まで |
入場料 | 無料 |
主催 | 京セラ株式会社、嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学 |
共催 | 京都市 |
後援 | 京都新聞、KBS京都 |
企画 | 嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学 嵯峨芸術センター |

■ 嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学について

嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学は 1971 年に大覚寺を母体に、歴史ある神社や仏閣、街道にめぐまれた嵯峨・嵐山の地において前身の嵯峨美術短期大学として開学しました。以来、半世紀にわたり美術教育を専門に、幾度かの教育変遷や校名変更を経て、現在は四年制大学、大学院、短期大学を合わせ、約 1,100 人の学生が学んでいます。
ファインアートである日本画・油画・版画・立体造形から、グラフィックデザイン・イラストレーション・キャラクターデザインなどのデザイン系、そしてポップカルチャーであるマンガ、コミックアートまでさまざまな学びを領域として用意した、視覚芸術に特化した美術大学です。