

京セラギャラリー 2025年夏季特別展「表現のそれから -アートと障がいのアーカイブ・京都-」
art space co-jin(きょうと障害者文化芸術推進機構)が取り組む「アートと障害のアーカイブ・京都」では、京都府内の障害のある方の作品や表現をデジタルアーカイブし、オンライン上で公開する活動を行っています。それらの作品は、美術、あるいは福祉の領域の中でも位置づけが難しいものも多くあります。特に、障害のある方の表現の現場においては、作品や表現が評価されないまま、散逸、破棄されるなどの現状が課題としてあげられます。そのような経緯もあり、「アートと障害のアーカイブ・京都」はこの時代の障害のある方の表現を記録し、オンラインを通じてより多くの方に知っていただき、作品の発信と活用機会の拡大を図っています。それは、表現が現代で消えてしまわぬように「未来」へと繋げていくことであり、表現のその後を支えていく取り組みでもあると考えています。
京セラでは、2022年より社会福祉活動の一環として、京都府およびart space co-jinと連携し、「アートと障害のアーカイブ・京都」から選んだ作品画像をタペストリーに仕立て、社内で展示してきました。本取り組みをきっかけに、今回、京セラ・京都府・art space co-jinの三者が連携し、京セラギャラリーにて本展を開催する運びとなりました。
「表現のそれから」と題した本展では、きょうと障害者文化芸術推進機構のデジタルアーカイブを行った23名の作家の作品を一堂に会し、制作に関わる未公開資料映像なども併せて展示します。本展を通じて、彼ら、彼女らの作品が多くの方の目に触れることで、表現が未来へ続いていく一助となれば幸いです。
会期 | 2025年6月7日(土)~7月26日(土) ※日曜・祝日は休館 |
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会場 | 京セラギャラリー 京セラ本社ビル1F |
開館時間 | 10:00~17:00 ※入場は閉館の30分前まで |
入場料 | 無料 |
主催 | 京セラ株式会社、京都府、art space co-jin (きょうと障害者文化芸術推進機構) |
共催 | 京都市 |
後援 | 京都新聞、KBS京都、エフエム京都 |
企画 | art space co-jin (きょうと障害者文化芸術推進機構) |
協力 | 社会福祉法人相楽福祉会、社会福祉法人みずなぎ学園 みずなぎ鹿原学園、アトリエ・ウーフ、アトリエとも、障害者支援施設 DO、就労支援施設 ヴィレッジれん、社会福祉法人修光学園、京都市ふしみ学園 アトリエやっほぅ!!、障害者支援施設 いこいの村・栗の木寮、株式会社NPO スウィング、社会福祉法人南山城学園、NPO法人わくわく、社会福祉法人新明塾、アトリエみつしま、三原巌原画を観る会実行委員会、障害福祉センターあらぐさ、NPO法人加音(順不同) |
広報デザイン | タナカタツヤ |
出展作家

池上洋二 / IKEGAMI Yoji
タイトル不明|2003-2018(推定)

上羽千春 / UEBA Chiharu
《ふうせん》制作年不明

宇仁英宏 / UNI Hidehiro
《木―秋・冬・夏》1996

長村良彦 / OSAMURA Yoshihiko
《バカラ》2009

AKIO / AKIO
《比叡山》制作年不明

木引英明 / KIBIKI Hideaki
タイトル不明|制作年不明

木村康一 / KIMURA Koichi
《みつあしいぽっんおに》制作年不明

木村全彦 / KIMURA Masahiko
《ブルートレイン》2010

国保幸宏 / KOKUBO Yukihiro
《ゴッホ自画像2》2016

櫻井三郎 / SAKURAI Saburo
《バス》制作年不明

TK / TK
《夜明け前、新天地へ》2016

西生てる子 / NISHINARI Teruko
タイトル不明|制作年不明

平田猛 / HIRATA
Takeshi 《無題》2017

廣川照章 / HIROKAWA Terufumi
《箱》制作年不明

藤橋貴之 / FUJIHASHI Takashi
《音楽の旅》2011

松原日光 / MATSUBARA Hikaru
《軽飛行機》制作年不明

MAMEMI / MAMEMI
《まる》2021

光島貴之 / MITSUSHIMA Takayuki
《路地を通り抜けると》2015

美濃彩子 / MINO Ayako
《無題》制作年不明

三原巌 / MIHARA Iwao
タイトル不明|制作年不明

山口愛 / YAMAGUCHI Ai
《女の子》制作年不明

米田祐二 / YONEDA Yuji
2015
※すべて参考作品。出品作品とは異なる場合がございます。
関連イベント
大切なものをアーカイブする
持参していただいた「大切なもの」を観察し、サイズや素材などの情報を収集します。その後、実際にアーカイブ作業で使用している撮影機材を用いて撮影、プリントし、お持ち帰りいただきます。
日程 2025年6月21日(土)
対象 3〜18歳まで(保護者同伴)
定員 10組(※応募者多数の場合は抽選となります。)
参加費 無料
持ち物 大切なもの(サイズは縦横高さが各30cm以内。生物、液体、危険物などは不可)
申込はこちらから https://forms.office.com/r/VruCfcy1u9
アートと障害のアーカイブ・京都
The Kyoto Archive of Art by People with Disabilities
art space co-jinでは府内の障害のある方たちの作品をデジタルアーカイブする活動を開始し、ウェブサイト「アートと障害のアーカイブ・京都」を2018年7月に公開しました。以降、毎年数名ずつの作家を新規に追加し、2025年4月現在では23名の作家の約4000点の作品をアーカイブしています。このプロジェクトでは作品や作家の情報を記録・保存・データベース化し、展示、商品化、企業等との連携など様々な展開を目指し、ウェブサイト等を通じて幅広くその活動の発信、作品の活用機会の拡大を図っています。