
京セラギャラリー2026年秋季特別展
トラバース:ピカソ「347シリーズ」と現代作家たち
このたび、京セラ株式会社と京都精華大学の産学連携による展覧会『トラバース:ピカソ「347シリーズ」と現代作家たち』を開催いたします。本展は、京セラ株式会社が所蔵するパブロ・ピカソ(1881-1973)による銅版画「347シリーズ」と気鋭の現代作家たちとのコラボレーションから生まれました。「347シリーズ」とは、ピカソが1968年3月16日から10月5日までの約200日間に制作した347点の連作銅版画のこと。当時86歳だったピカソの創作エネルギーが凝縮されたこのシリーズには、一貫したテーマや物語構成はありませんが、彼がこれまで描いてきたモチーフ─女たち、画家とモデル、騎士、サーカス団員、神話や戯曲の登場人物たち─が目眩く長編ドラマのように登場します。
ピカソにとって重要な主題であった女性たちへの「愛」や、自由な想像力、複数の銅版画技法を駆使した圧巻の描写力が見どころといえます。
一方、本展に参加する7名の作家たちは、絵画や版画から、マンガ、映像、インスタレーションまで、多岐にわたる表現活動を行っています。今回、それぞれが「347シリーズ」の版画作品を調査し、自身のテーマとリンクする作品、強く惹かれる作品を選び、自作と共に展示します。巨匠ピカソの作品を前に彼ら彼女らは何を感じ、考えたのでしょうか。「横断する」「詳しく考察する」を意味する「トラバース(traverse)」をタイトルに冠した本展では、ピカソとの対話を踏まえ、新たな視点で自身の表現を見つめ直した作家たちの最新作をご覧いただきます。
南フランスでピカソが「347シリーズ」を手がけていた1968年、京都精華大学は開学しました。人生最後の大規模な仕事に没頭していたピカソと、できたばかりの大学の1期生たちが地球の彼方と此方で共に熱くなっていた時から今年で58年。新たな横断的挑戦が始まります。
吉岡恵美子(本展キュレーター、京都精華大学芸術学部教授)
| 会期 | 2026年10⽉16⽇(金)~11⽉28⽇(⼟)※日曜・11月23日(月・祝)は休館 |
|---|---|
| 会場 | 京セラギャラリー 京セラ本社ビル1F |
| 開館時間 | 10:00~17:00 ※入場は閉館の30分前まで |
| 入場 | 無料 |
| 主催 | 京セラ株式会社、京都精華大学 |
| 共催 | 京都市 |
| 後援 | 京都新聞、 KBS京都、エフエム京都 |
| 助成 | 京都精華大学 芸術表現助成 |
| 企画 | 吉岡恵美子(京都精華大学芸術学部教授) |
出展作家

鮫島 ゆい「Haunted Schemata」(2026年)

NAZE「今も残りの時間と」(2026年)

Liisa「景をたたむ」(2025年)

相澤 亮「ある時代の終わり」(2026年)

岡本 里栄「Hi there.#5」(2025年)

松元 悠「アウトリーチ(長浜市)」(2026年)

肥後 亮祐「カンサークイーン」(2026年)
※出展作品とは異なる場合がございます。
■関連プログラム
◆ギャラリートーク ※参加無料、申込不要
日時:10月16日(金)15:00~16:00
講師:吉岡 恵美子氏(京都精華大学芸術学部教授)、出展作家
◆子ども向けワークショップ「ピカソに挑戦!家族の思い出を描こう!」 ※参加無料、要事前申込
日時:11月3日(火・祝)13:00~15:00
講師:丸岡慎一氏(京都精華大学マンガ学部教授)
対象:小学生(要保護者同伴)先着15名
内容:家族それぞれの記憶を、自由な形や色、さまざまな技法で一枚の大きな紙に表現。詳細は申込URLよりご確認ください。
申込:https://forms.cloud.microsoft/r/tc7fMkxjha
◆講演会「ピカソ版画作品にみる表現と主題の変遷」 ※参加無料、申込不要
日時:11月7日(土)14:00~15:00
講師:今井敬子氏(ポーラ美術館学芸部課長)
内容:講演後に担当キュレーターおよび講師によるギャラリーツアー