舟越 保武 1912~2002
若い女性の姿を通して、女性的なものの持つ清楚で凛とした美しさを普遍化して表現した作品。両手に握られた杏の実は若さの持つ将来への夢や希望を象徴している。船越氏は、1912年岩手県生まれ。直彫り彫刻の第一人者と言われ、新制作協会を中心に活動し、佐藤忠良氏とともに戦後日本彫刻界を牽引した。1999年文化功労者。カトリック教徒としてキリスト教や信仰に題材を得た敬虔で内面性豊かな作品を多く制作した。2002年没。主な作品に「長崎26殉教者記念像」や田沢湖畔に立つ「たつこ像」などがある。同じく彫刻家の船越桂氏はご子息。