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水面に設置する水上太陽光発電所って何?ため池が発電所?

この記事では、水面に太陽光パネルを設置する水上太陽光発電所についてご紹介します。
ため池の有効活用をご検討の場合は、ぜひ参考になさってください。
ため池を有効活用するメリットや導入する際の検討の流れもご紹介しています。

【目次】

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水上太陽光発電所とは?

水上太陽光発電所とは、農業用ため池や貯水池などに設置された太陽光発電所のことで、太陽光パネルを水面に浮かべる特徴的な発電所です。
フロートという浮力を持った架台の上に太陽光パネルを据え付けます。外周のフロートは、池底に打ち込んだアンカーとワイヤーロープを繋ぐことで、風や水位変動で流されない様に固定されています。陸上と異なり、水上は造成が不要で、障害物も少ないため太陽光発電所の新たな設置場所として注目が集まっています。

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ため池の持つ役割や現在の状況は?

ため池とは、農業用水を確保するために水を貯え取水ができるよう、人工的に造成された池のことです。 ため池は、全国に約15万カ所あり、西日本に多く分布しています。 農業用水の確保だけでなく、大雨が降った時に水を一時的にため込み、下流域の氾濫を防ぐなど防災的な機能も有しています。ため池の多くは、水利組合や集落などの受益者を主体とした組織によって管理されていますが、農家戸数の減少や土地利用の変化から管理が難しくなっています。
【参考】農林水産省Webサイト https://www.maff.go.jp/j/nousin/bousai/bousai_saigai/b_tameike/

 

ため池と水上太陽光発電所

水上太陽光発電所は、水量に変化が起きても堤体に太陽光パネルがぶつからない様に、地底に打ち込むアンカーの位置やワイヤーロープの長さを計算して設計しています。 水抜きされた場合でもフロートが着底し発電を続けることができる様に、水深や池底の状況など事前調査をしっかりと行い太陽光パネルの配置検討を行っています。 水上太陽光パネルの設置角度は、5度~10度前後と、水面と極力平行に設置することで景観 に配慮した設計になっています。

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ため池の使用料

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水上太陽光発電所を設置する水面は、京セラが約20年間の契約を締結させて頂き、毎年使用料をお支払いいたします。 使用料をため池の維持管理に有効活用頂くことが可能です。 契約が終了すれば、水上太陽光発電所は撤去し元の状態でお返しいたします。水上太陽光発電所を設置した後も、ため池の管理者さまには、これまで通りため池の維持管理及び水の利用を行っていただけます。

 

ため池有効活用の5つのメリット

これまで通りため池を利用しながら、収入が得られます。 発電所運営に際し、所有者さま、管理者さま、地元の方の経済的なご負担はございません。

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① 20年安定した収入が得られます

これまでに蓄積してきた経験・ノウハウを元に、京セラが発電所の運営及び保守管理を行い、決められた期日に使用料をお支払いいたします。使用料は、ため池の維持管理や地域の活性化などにお使いいただくことが可能です。

 

かんがい・雨水貯水等、本来の利用目的と併用が可能です

水上太陽光発電所は、ため池の利用目的を損ないません。一時的に水を抜いて頂くことも可能です。フロートが着底し、発電できるように設計しております。

 

③ 水質へ悪影響はございません

フロートの材質は、水道管などに用いられる素材を利用しており、水質を悪化させる恐れはありません。また、水の蒸発や藻類の成長を抑制する効果が期待できます。

 

④ 発電所の建設、保守、撤去まで責任を持って行います

発電所を建設したら終わりではありません。発電所建設後の保守管理、契約期間満了後の撤去まで京セラが責任を持って行います。

 

⑤ 堤体に影響のない工事を実施します

ため池には、降雨時に雨水を一時的にためる洪水調節や土砂流出の防止などの役割もあります。アンカーを堤体へ打ち込む等の工事は行いません。ため池の安全を損なわない様に設計・施工を行います。

 

 

検討の流れ

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所有・管理されているため池で、水上太陽光発電所を設置できないかな?と思われたらお気軽に京セラまでご連絡ください。検討から導入の流れを簡単にご紹介いたします。

 きっかけ

ため池所有者さま、管理者さまがため池の活用について関心を持たれる

例)

  • 所有、管理しているため池で水上太陽光発電所を設置できるんじゃないかな?
  • ため池をもっと有効活用できるんじゃないかな?

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 検討開始・問い合わせ

水上太陽光発電所の経験が豊富な京セラへお問い合わせ  ※お問い合わせの際には、「ため池名」と「ため池所在地」をお知らせください

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 現地調査/電力申請

ため池周囲の環境や、発電した電気を接続する電線の空き容量を確認させて頂き、水上太陽光発電所の実現可否を確認いたします

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 使用料のご提示

ため池所有者さま、ため池管理者さまと使用料及び契約期間の取り決めを行います

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 工事/着工

事前に、ため池周辺の住民の方へ水上太陽光発電所建設の説明を行った後に、工事をいたします

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 運転開始

電力会社の確認を受け、運転開始となります

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 使用料のお支払い

 

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水上太陽光発電所の設置実績

水上太陽光発電所の設置実績の一部をご紹介します。

■京セラTCL ソーラー合同会社が展開する水上太陽光発電所の設置実績
2023年3月現在 26箇所(65MW)にて運転開始中

  • 東京センチュリー株式会社(本社:東京都千代田区)、京セラ株式会社(本社:京都府京都市)が共同出資する太陽光発電事業者
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過去の実績とノウハウをベースに、景観を壊さず、水質に影響が出ない安心安全を追求する水上太陽光発電所の建設を行っています。

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