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導入事例

【公共産業用太陽光発電システム】
株式会社ピラー精密様 導入事例 

株式会社ピラー精密様 東条工場(兵庫県加東市)|2023年12月設置

 
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スピード感のある手厚いサポートで迅速な導入が実現

兵庫県加東市にて、流体制御関連機器部品の製造を営んでおられる株式会社ピラー精密様に、京セラEPA合同会社のPPAスキーム※1を活用した、“初期投資ゼロ”※2による太陽光発電システムを導入いただきました。
東条工場の屋根に、京セラ製太陽電池パネル414枚を敷設し、年間約190,000kWhの電気を発電※3しています。今回は、太陽光発電システムの導入をすすめてこられた皆さんにお話を伺いました。

●株式会社ピラー精密様との対談内容を編集して掲載しております。

  • ※1PPAとはPower Purchase Agreementの略称。PPAモデルは、第三者所有モデルや電力購入契約モデル等と呼ばれる、企業や自治体が所有するビルの屋根や空地をPPA事業者に貸与し、PPA事業者が初期投資ゼロで太陽光発電を設置する仕組み。企業や自治体は、初期投資ゼロで太陽光発電を設置し、発電された電気をPPA事業者から購入。
  • ※2契約形態によっては、別途費用がかかる場合があります。

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株式会社ピラー精密様 東条工場
 
システム概要
設置場所 兵庫県加東市
設置容量 169.7kW
設置年月 2023年12月
初年度年間発電量 190,106kWh※3
初年度CO₂削減量 73.7t-CO₂/年※3
導入形態 京セラEPAスキーム
PPA事業者 協和電気株式会社
  • ※3導入時のシミュレーション値による
 

太陽光発電システムを導入したきっかけは?

私たちPILLARグループは、環境問題への取り組みが人類共通の課題であると認識し、企業の社会的責務を果たすため、地球環境保全に積極的に取り組んでいます。CO₂排出量の削減目標としては、2013年度比で2025年度25%削減、2030年度に50%削減、そして2050年のカーボンニュートラル達成を目指しています。

当社もその一員として、環境保全活動を推進しております。PILLARグループ全体として、CO₂排出量の削減目標達成のため有効な施策として太陽光発電システムの導入をすすめる方針が示されました。当社でも他工場での導入事例を参考に2022年春ごろから、太陽光発電システムの導入検討を始めました。

 

太陽光発電システム導入における期待や目的は?

es_userv_12_04.png株式会社ピラー精密 代表取締役 芝池雅樹氏

導入目的の1つ目は、PILLARグループで掲げているカーボンニュートラル目標の達成です。2050年のカーボンニュートラル達成がゴールですが、2025年度に2013年度比25%削減の目標を設定していたため、CO₂排出量の削減効果に期待をしていました。

2つ目は、電気代削減効果です。太陽光発電システムで発電した電気の自家消費による購入電力の削減はもちろん、それに伴うデマンド抑制にも期待していました。

 

検討から導入まではどれくらいの期間でしたか?

最初に検討を始めたのは2022年春ごろでした。ただ、その時は費用対効果の面で懸念点があり、導入は難しいのではないかと、頓挫しかけていました。しかし、その年の10月に京セラさんからご提案をいただき、懸念点であった費用対効果の面についても払拭することができたため、社内検討を進めることができました。その後、必要な社内承認プロセスを経て、システム導入に至りました。検討開始から1年2か月ほどで運転開始を迎えることができました。

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●導入検討にかかる期間は、各社により異なります。

導入時の課題や苦労した点はありましたか?

 

当社は太陽光発電システム導入が初めての経験であったため、グループ関係部門の協力を得ながら、京セラさんに提案していただいた内容を理解するところから始めました。太陽光発電初心者で取り組んだところが、苦労した点の一つかなと思います。

もう一つは、PILLARグループで京セラEPAスキーム採用が初めてだったため、契約の取り交わしの部分等で少し時間がかかったところかなと思います。
しかし、事業者の協和電気さんや京セラさんに助けていただき、手厚いサポートがあったことで、大きな問題もなく導入が進められたと思います。納期の前倒しも協力いただけて、大変助かりました。

自己投資ではなく、PPAスキームを採用した理由は?

PILLARグループで既にPPAスキームの太陽光発電が導入されており、その効果も共有されておりました。PPAスキームのメリットである、初期投資が不要なこと、メンテナンスサービスが包含されていることが大きな魅力でした。

 
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導入されて10か月ほどが経過しましたが、期待していた効果は得られましたか?

 

工場で使う電力の最大30%をカバー。購入電力も20%削減と効果は絶大です。

東条工場で使用している電気の15~30%を太陽光発電システムの自家消費で賄うことができています。導入前にくらべて、デマンドも約15%減の効果がありましたし、電力会社からの購入電力も導入後の平均で毎月約20%抑えることができています。

また、太陽光発電システムを設置した建屋では、昨年度と比べて体感で室温が下がっているように感じ、遮蔽効果も得られていると思っています。

 

弊社をお選びいただいた理由を教えてください

es_userv_12_07.png株式会社ピラー精密 東条・三田生産部
部長 今村健一郎氏

いくつか業者比較をしましたが、最初に検討した際に懸念であった費用対効果がよかったところが一番の理由です。太陽光発電システムで京セラさんはネームバリューがありますし、レスポンスが早いなど対応もとても良かったと思います。

検討時、CO₂削減スケジュールが決まっていたため、早々の運転開始が必要でした。そのような状況の中で、京セラさんや事業者の協和電気さんのスピード感のある対応のおかげで、想定スケジュールよりも早く運転開始することができ、本当に良かったと思っています。

 

太陽光発電システムを導入後、社内外の反響はありましたか?

 

PILLARグループの統合報告書2024にCO₂削減の取り組みとして、当社の導入事例が紹介されるなど、社内でもその取り組みが注目されました。また、社外においても環境保全に積極的に取り組んでいる企業であることをPRできています。地球環境保全への貢献、PILLARグループの企業価値向上に貢献できていることが、働く従業員が自社に対して誇りを持つ一助になっていると感じています。

 

今後の展望があれば教えてください

今後についてですが、PILLARグループのCO₂削減目標達成のためには、まだまだ追加の取り組みが必要です。東条工場では太陽光発電を設置していない建屋がもう1棟残っているため、その建屋への太陽光発電増設やBCP対策としての効果も得られる蓄電池の導入も視野に入れて、さらなる環境対策を検討実行していきたいと思っています。これからも、カーボンニュートラル社会実現に向けて継続的に取り組みたいと考えています。

(2024年9月 京セラにて取材)

 

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