【公共産業用太陽光発電システム】
日立Astemo阪神株式会社様 導入事例
日立Astemo阪神株式会社様

まだまだ施設内に再エネを導入し、カーボンニュートラルに貢献していきたい
日立Astemoグループ様で、日立Astemo阪神株式会社の生産本部 生産技術部 小林 忠博、時岡 充氏にお話を伺いました。

システム概要 | |
設置場所 | 兵庫県三田市 |
設置容量 | 293.04kW |
設置年月 | 2023年3月 |
初年度年間発電量 | 314,815kWh ※1 |
初年度CO₂削減量 | 125.8t-CO₂/年(二酸化炭素換算)※1 |
導入形態 | 電力サービス |
- ※1導入時のシミュレーション値による
導入の経緯を教えてください
2020年に稼働開始した第三工場に今回太陽光発電システムを導入しましたが、太陽光発電システムの導入検討は以前より検討をしておりました。検討開始当時は、PPA※2というスキームがない時代で、京セラさんからは「屋根貸し」の提案をいただいたのがお付き合いの始まりだったと思います。その際は、第一工場と第二工場への導入を考えていたのですが、耐荷重の課題があり、検討を進めることができませんでした。
第三工場が稼働開始した同時期に、日立Astemoグループとして、“日立Astemoモデル”の紹介をいただき、第三工場であれば耐荷重の問題もクリアできるため、導入の検討が始まりました。
- ※2 PPAとはPower Purchase Agreementの略称。PPAモデルは、第三者所有モデルや電力購 入契約モデル等と呼ばれる、企業や自治体が所有するビルの屋根や空地をPPA事業者に貸与し、 PPA事業者が初期投資ゼロで太陽光発電を設置する仕組み。企業や自治体は、初期投資ゼロで 太陽光発電を設置し、発電された電気をPPA事業者から購入。
導入の期待や目的は?
日立Astemoグループの環境目標である「2030年までにカーボンニュートラル達成」が第一ですが、他の期待としては、太陽光パネルを設置することによる遮熱効果も期待しています。特に夏場の空調使用量が多いため、遮熱効果により、使用量が削減されたらいいと思っています。第三工場は建屋としては小さいのですが、電力会社さんとの契約電力の低減も期待しています。
導入時の苦労や課題はありましたか
京セラさんにバックアップしてもらったので、苦労はほとんどなかったです。ただ、安全の懸念はありました。工場屋根は高所ですし、工事時期が冬だったため、朝は霜が降りることもあり、施工業者さんが足を滑らせるなど怪我をされたりしないか、心配したことを覚えています。
Astemoグループとしての取り組みだったこともあり、社内での反対の声なども一切なく、調整の苦労はありませんでした。スムーズに検討を進めることができましたし、工事も短納期で対応いただき、本当に苦労はなかったなと思います。
自己投資ではなくPPAを選択した理由は?また、京セラを選択いただいた理由は?
日立Astemoグループとしては、PPAスキームでの導入を推進されていたため、自己投資との比較はしませんでした。
以前の提案から京セラさんとのお付き合いがあったこと、また最初に導入された佐和工場の担当者と話をする機会があり、佐和工場は京セラさんで導入されたと聞いたこともあり、安心できました。
導入後の効果は期待していた通りでしたか
発電量については、天候に左右されることは認識しているものの、導入当初の4月~5月は、晴れの日が多かったからか、導入前のシミュレーション値より10%以上より発電量を計測しており、その分電気代の削減効果も実感しています。
シミュレーション値より良い発電量で、本当に良い製品を設置いただいたと思っています。第三工場の電気使用量の全体17%程度を太陽光発電システムで賄えています。昼間のピーク時間帯だと、80%くらいの電気を太陽光で賄えている時間帯もあり、本当に効果を実感しています。夏場の空調使用量の削減効果がどうなるかも楽しみです。
京セラを選定いただいた理由は
佐和工場での導入実績や以前からお付き合いがあったということの他、メイドインジャパンの製品を使いたかったという思いがありました。京セラさんは、太陽光パネルの製造からシステム設計もされますし、運用保守までトータルに提供いただけるというご提案だったので、安心がありました。
また京セラさんの対応が迅速だったことも、選定理由の一つですね。細かいところまで、サポートいただき大変助かりました。いろいろな法令対応などで書類の作成などもあるのですが、わからない点があるときは、わかりやすく説明してくれましたし、京セラさんのサポートがなかったら苦労しただろうなと思います。京セラさんを選択して良かったと思っています。
社内外の反応はどうでしたか?
屋根に搭載されているので、ぱっと見れないため、従業員のみんなにビジュアル的なアピールがもっとできたらよかったなと歯がゆい思いもしています。環境に配慮した会社で働いているということが、従業員のモチベーションにもなると思っています。ソーラーカーポート等で再エネ導入ができると、従業員の満足向上もできるのではないかと考えています。
また、三田市が実施している「さんだゼロカーボンシティ推進事業」に参画しており、クールチョイス共同宣言も行っており自治体とも連携したカーボンニュートラルの活動を推進しています。
今後の展望は
第三工場以外の場所への再エネ導入は引き続き推進していきたいと思っています。敷地内の池やのり面もありますので、工場屋根以外の場所も含めて、継続した検討を行い、カーボンニュートラル達成に今後も貢献していきたいと考えています。

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vol.3 | 日立Astemoハイキャスト株式会社様 福島工場
(2023年7月 京セラにて取材)