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【公共産業用太陽光発電システム】
株式会社神菱様 導入事例 

株式会社神菱様 小野本社工場(兵庫県小野市)|2023年6月、2024年6月設置

 
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導入効果は抜群!すぐにPPAでの増設も決めました。

兵庫県小野市にて、自動車用アルミ・樹脂・機能部品の製造を営んでおられる株式会社神菱様に、京セラEPA合同会社のPPAスキーム※1を活用した、“初期投資ゼロ”による太陽光発電システムを導入いただきました。
小野本社工場の屋根に、PPA導入1期では、京セラ製太陽電池パネル780枚を敷設、2期では太陽光パネル180枚を敷設し、1期2期あわせて年間約46万kWhの電気を発電※2します。今回は、太陽光発電システムの導入をすすめてこられた取締役総務部長の田中崇夫氏と総務部の藤浦悦朗氏にお話を伺いました。

●株式会社神菱様との対談内容を編集して掲載しております。

  • ※1PPAとはPower Purchase Agreementの略称。PPAモデルは、第三者所有モデルや電力購入契約モデル等と呼ばれる、企業や自治体が所有するビルの屋根や空地をPPA事業者に貸与し、PPA事業者が初期投資ゼロで太陽光発電を設置する仕組み。企業や自治体は、初期投資ゼロで太陽光発電を設置し、発電された電気をPPA事業者から購入。
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株式会社神菱様 小野本社工場
 
システム概要 PPA第1期 PPA第2期
設置場所 兵庫県小野市
設置容量 292.5kW 73.8kW
設置年月 2023年6月 2024年6月
初年度年間発電量 376,154kWh※2 93,243kWh※2
初年度CO₂削減量 145.8t-CO₂/年※2 36.1t-CO₂/年※2
導入形態 京セラEPAスキーム
PPA事業者 エフビットコミュニケーションズ株式会社
  • ※2導入時のシミュレーション値による
 

太陽光発電システムを導入したきっかけは?

株式会社神菱は、経営理念の一つに『環境保全と地域発展に貢献し、誰もが暮らしやすい未来をつくります』を掲げ、神菱グループ全体でのカーボンニュートラル推進、SDGsへの参画を推進しています。また、ダイハツグループの環境方針に則り、グループの一員としてCO₂排出量の削減を目指しており、2021年8月に自己資金による太陽光発電システム導入の経験もあります。

太陽光発電導入におけるメリットは享受したものの、当時はパネル調達と設置工事の発注を分離して行ったことと、半導体不足の情勢もあり、部材手配にも大変苦労しました。そのため、工事も遅れ、稼働までに時間を要したという反省がありました。
次の棟への太陽光発電システムの導入計画は、慎重に行いたいと考えていたところ、以前より親交のある高知県大阪事務所の担当者から京セラさんを紹介いただきました。2022年7月に初期投資不要で太陽光発電システムが導入できるPPAモデルの提案をいただき、検討を開始することになりました。

 

太陽光発電システム導入における期待や目的は?

es_userv_11_04.png株式会社神菱
取締役総務部長 田中氏、総務部 藤浦氏

導入の目的は大きく2つあります。1つ目は、CO₂削減目標達成です。ダイハツグループが掲げる環境目標に基づいて、CO₂排出量削減に取り組む中で、太陽光発電システムによるCO₂排出量の削減効果に期待しました。2つ目は、デマンド抑制です。

近年、特に夏は暑い日が続き、工場内は製造現場も事務所もエアコンを常時フル稼働している状態でした。従業員の健康はなにものにも代えがたく、快適な職場環境を維持することも工場運営にとっては重要なのですが、工場のデマンドオーバーの懸念もありました。太陽光発電システムで発電した電気を自家消費することで、デマンド抑制ができること、また電力会社へ支払う電気代の抑制に期待しました。

 

検討から導入まではどれくらいの期間でしたか?

京セラさんに提案いただいてから、3か月で社内決裁をとり、その後、8か月で稼働しました。カーボンニュートラルに対する取り組みを推進していく中で、太陽光発電システムの導入をきっかけにしたかったこともあり、補助金を活用せず、少しでも早く導入して、早く稼働しよう、という方針でした。

もちろん社内決裁のためには、役員会での契約内容の承認が必要でしたが、同じダイハツグループのダイハツメタル様において、京セラの太陽光パネルを活用したPPAでの導入実績もあったことから、スムーズに進めることができました。

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●導入検討にかかる期間は、各社により異なります。

【公共産業用太陽光発電システム】 株式会社ダイハツメタル様 導入事例

 

導入時の課題や苦労した点はありましたか?

社内の理解を得ていく過程が一番苦労したところだと思います。また、新製品も続々でてくるため、もう少し待てば
もっと高出力の太陽光パネルがでてくるのではないか?という意見もありました。

半導体不足の時期だったこともあり、部品の手配については、京セラさんに尽力いただきました。ほかには、工事が寒い季節だったこともあり、屋根の現場確認には施工会社の方にもご苦労をかけたのではないかと思います。導入までの定例会議で、様々な課題を一緒になって取り組んだことで大きなトラブルもなく稼働できたことは本当に誇らしく思います。

 

自己投資ではなく、PPAスキームを採用した理由は?

PPAはフルパッケージであることが何よりも魅力的でした。2022年に自社手配で太陽光発電システムを導入した際に大変苦労した経験から、初期投資ゼロで導入でき、メンテナンス費用もかからない嬉しさに飛びついた、というのが正直なところです。
PPA1期工事の後、PPA料金以外の費用が発生しないことから、別の工場屋根へ増設工事の判断をすぐに行いました。

 
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導入されて1年3か月ほどが経過しましたが、期待していた効果は得られましたか?

 

デマンド抑制効果は抜群、CO₂排出量削減も期待通り。

期待以上の効果でした。電気代高騰による電気代抑制の効果ももちろんですが、デマンドオーバーのリスク回避ができたことが何よりでした。毎年、夏になるとデマンドオーバーを気にして、エアコンの使用抑制をしないといけない時もありましたが、PPAで太陽光を導入してからは、事務所でのエアコン使用についても計画的に推進することができました。従業員の職場環境を守るという点では、非常に喜ばれたことだと思います。

また、工場が非稼働の休日では、電力会社からの購入電力がゼロの時間帯もあり、驚きました。ただし、冬場の日射が少ない時期では、目論見通りの効果が得られない日もあり、年間を通じた発電量での判断が必要だと実感しました。とはいえ、導入前にいただいたシミュレーション以上の発電量とCO2削減効果もあり、非常に満足しています。

 

弊社をお選びいただいた理由を教えてください

自己資金で設置した際の太陽光パネルは、海外メーカーのもので、長期使用での製品性能に正直不安がありました。PPA契約は20年ですが、京セラさんの太陽光パネルは30年以上もつ実績もあると聞きます。京セラさんの品質、性能は信頼できるのですが、高価というイメージが払拭できなかったなかで、PPAモデルを活用すれば初期費用ゼロで導入できることがわかり、迷わずに選定しました。また長期契約の間のメンテナンスなどアフター対応も日本のメーカーであることが安心材料のひとつでした。

 

太陽光発電システムを導入後、社内外の反響はありましたか?

小野本社工場に来社されるお客様との会話の中で、会議室や応接室からの光景に、太陽光発電システムを導入している、環境に配慮した取り組みをしている企業としてPRできており、導入してよかったと感じています。

社員に対しては、玄関ロビーに発電量の表示モニターを設置していることから、「発電状況の見える化」により環境活動のアピールができていると思いますし、何より休憩室や事務所フロアでエアコン使い放題になったことが一番喜んでもらえていると思っています。

 

今後の展望があれば教えてください

太陽光発電システムが未導入の建屋があと2棟あり、継続して検討を続けたいです。本社工場以外の拠点への横展開についても、京セラさんに良い提案をいただきたいです。さらに将来的には、BCP対策での大型蓄電池の導入やソーラーカーポートなど、カーボンニュートラル達成とデマンド抑制のために、再エネ導入はまだまだ進めていきたいです。

(2024年9月 京セラにて取材)

 

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