【公共産業用太陽光発電システム】
株式会社エヌピイ工業様 導入事例
株式会社エヌピイ工業様 (兵庫県加東市)|2024年3月設置
カーボンニュートラル達成に向けて目標通りの再エネ導入が実現。
兵庫県加東市にて、ふっ素樹脂の特性を活かした免震・すべり材関連製品の製造を営んでおられる株式会社エヌピイ工業様に、京セラEPA合同会社のPPAスキーム※1を活用した、“初期投資ゼロ”※2による太陽光発電システムを導入いただきました。
本社工場の屋根に、京セラ製太陽電池パネル317枚を敷設し、年間約145,015kWhの発電を見込んでいます※3。今回は、太陽光発電システムの導入をすすめてこられた皆さんにお話を伺いました。
●株式会社エヌピイ工業様との対談内容を編集して掲載しております。
- ※1PPAとはPower Purchase Agreementの略称。PPAモデルは、第三者所有モデルや電力購入契約モデル等と呼ばれる、企業や自治体が所有するビルの屋根や空地をPPA事業者に貸与し、PPA事業者が初期投資ゼロで太陽光発電を設置する仕組み。企業や自治体は、初期投資ゼロで太陽光発電を設置し、発電された電気をPPA事業者から購入。
- ※2契約形態によっては、別途費用がかかる場合があります。
システム概要 | |
設置場所 | 兵庫県加東市 |
設置容量 | 129.97kW |
設置年月 | 2024年3月 |
初年度年間発電量 | 145,015kWh※3 |
初年度CO₂削減量 | 56.2t-CO₂/年※3 |
導入形態 | 京セラEPAスキーム |
PPA事業者 | 協和電気株式会社 |
- ※3導入時のシミュレーション値による
太陽光発電システムを導入したきっかけは?
私たちPILLARグループは、環境問題への取り組みが人類共通の課題であると認識し、企業の社会的責務を果たすため、地球環境保全に積極的に取り組んでいます。CO₂排出量の削減目標としては、2013年度比で2025年度25%削減、2030年度に50%削減、そして2050年のカーボンニュートラル達成を目指しています。
当社もその一員としてし、環境保全活動を推進しております。PILLARグループ全体として、CO₂排出量の削減目標達成のため有効な施策として太陽光発電システムの導入をすすめる方針が示されました。当社でも他工場での導入事例を参考に2022年春ごろから、太陽光発電システムの導入検討を始めました。
太陽光発電システム導入における期待や目的は?
カーボンニュートラル達成と電気代削減の2つが主な目的でした。PILLARグループとして、2050年のカーボンニュートラル達成がゴールなのですが2025年度に2013年度比25%削減の目標を設定していたため、2023年度中に太陽光発電システムを導入し、CO₂排出量の削減効果に期待をしていました。
2つ目は、電気代削減効果です。太陽光発電システムで発電した電気の自家消費による購入電力の削減はもちろん、それに伴うデマンド抑制にも期待していました。
検討から導入まではどれくらいの期間でしたか?
親会社の株式会社PILLARの支援やグループ会社・ピラー精密の状況を参考に、様々な導入シミュレーションの検討を重ねながら、スムーズに社内調整を進めることができました。2023年7月には、導入承認を得て、ESG経営に貢献すべく年度内の稼働に向けて、工期スケジュールを組み、目標としていた2023年度中の運転開始を迎えることができました。
●導入検討にかかる期間は、各社により異なります。
【公共産業用太陽光発電システム】 株式会社ピラー精密様 導入事例
導入時の課題や苦労した点はありましたか?
グループ会社全体での太陽光導入の取り組みであることから、太陽光の導入についての社内説得にはほとんど時間はかかりませんでしたし、これといった苦労はなかったと記憶しています。加えて、同じ工業団地内にあるグループ会社である株式会社ピラー精密が先行しており、京セラEPAモデルでの太陽光導入の進め方のガイドラインができていたため、社内調整でつまづくこともなく、導入の承認もスムーズでした。
また、ピラー精密の導入工事を終えてすぐ、弊社の工事に取り掛かってもらえましたし、希望納期に間に合わせることもできました。工期中、部材の納期により、間に合うのかヒヤヒヤすることもありましたが、無事目標としていた2023年度中の運転開始も達成できました。
自己投資ではなく、PPAスキームを採用した理由は?
PILLARグループで既にPPAスキームの太陽光発電が導入されており、その効果も共有されておりました。PPAスキームのメリットである、初期投資が不要なこと、メンテナンスサービスが包含されていることが大きな魅力でした。
導入されて5か月ほどが経過しましたが、期待していた効果は得られましたか?
工場で使う電力の約20%をカバー。CO₂排出量削減も期待通りの効果。
まだ半年経過していないですが、今年は晴れの日が多く期待以上の効果を得られています。工場で使用している電気の約20%を太陽光発電システムの自家消費で賄うことができています。CO₂の削減量としては、月あたり5.5tほどの削減効果があります。導入前のシミュレーションと同等の効果があり満足しています。
弊社をお選びいただいた理由を教えてください
写真左から 株式会社エヌピイ工業
代表取締役 芝池雅樹氏
工場長 中野正博氏
5社ほど業者比較をしましたが、スピード感含めて京セラさんは熱心に対応いただけましたし、提案いただいたサービス単価が魅力的だったところが理由です。
また、提案いただいているときから、京セラさんには、迅速で丁寧な対応をしていただけており、安心感がありましたし、おまかせして大丈夫だな、と思えました。そういった点から、現場としては京セラさんにお願いしたいと思いました。
太陽光発電システムを導入後、社内外の反響はありましたか?
PILLARグループの統合報告書2024にCO₂削減の取り組みとして、当社の導入事例が紹介されるなど、社内でもその取り組みが注目されました。
また、社外においても環境保全に積極的に取り組んでいる企業であることをPRできています。地球環境保全への貢献、PILLARグループの企業価値向上に貢献できていることが、働く従業員が自社に対して誇りを持つ一助になっているのではないかなと感じています。
今後の展望があれば教えてください
今後についてですが、PILLARグループのCO₂削減目標達成のためには、まだまだ追加の取り組みが必要です。100%再エネ工場を目指したいと思っていますが、超えるべきハードルはたくさんあると感じています。弊社は、土日は稼働していないため、余剰電力の取り扱いなど、工場内の別のスペースへの追加導入には、課題があります。これからも京セラさんには何か良い提案をしていただきたいと期待しています。
(2024年9月 京セラにて取材)