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蓄電池を設置するデメリットとは?
メリットと導入する際のポイント

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蓄電池は、エネルギーの効率的な使用や環境負荷の低減、電気代の節約などに役立つ設備として、一般家庭にも広く普及しつつあります。しかし、その設置にはデメリットや注意すべきポイントもあるため、導入前に理解しておくことが重要です。

本記事では、蓄電池を設置する際のデメリットとメリットを詳しく解説し、導入を検討するうえでのポイントにも触れています。これから蓄電池の導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

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【目次】

蓄電池を設置するデメリット

家庭用の蓄電池システムを設置する場合は、まず導入の注意点から理解しておくと安心です。費用面や設置場所などに関するデメリットを事前に把握しておくことで、納得して蓄電池を導入することができます。こちらでは、蓄電池を設置するデメリットを4つご紹介します。

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初期費用がかかる

蓄電池を導入するための初期費用は、本体の購入価格だけでなく、設置工事費用や電気工事の費用なども考慮する必要があります。また、太陽光発電システムのパワーコンディショナを交換する場合やハイブリッド型の蓄電システムを採用するケースでは、さらにコストが増えるでしょう。

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通常、これらの初期費用は、蓄電池の設置による電気代の削減によって少しずつ回収していくことになります。国や地方自治体の補助金制度を活用し、初期費用そのものを減額することも可能です。さらに、一部の蓄電池で採用されている第三者所有モデルのサブスクリプションサービスのように、初期費用を抑えられる選択肢もあります。どの方法を選択する場合でも、導入前に見積りを依頼し、費用を比較することが大切です。

 

効率的に蓄電池を活用できないおそれがある

蓄電池は貯めておける電気の最大量が決まっており、製品ごとに蓄電容量が異なります。そのため、用途に合った蓄電池を設置できないと、効率的に蓄電池を運用できないおそれがあります。例えば、家庭の電気使用量に容量が足りず、頻繁に充電が必要になる場合や、深夜電力を有効活用できず、想定より電気代が安くならないケースなどです。

蓄電池の容量選びによって解決できる問題もありますが、基本的に容量が大きくなると本体の値段も高くなる点に注意しましょう。家族のライフスタイルに応じて適切な容量やタイプの蓄電池を検討し、効率的な運用が可能かどうか事前にシミュレーションしておくことをおすすめします。

 

充電と放電の回数に限りがある

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蓄電池は、充電と放電を繰り返して使用する仕組みです。徐々に蓄電可能な容量が減少し、充電や放電ができなくなります。これはバッテリーが経年劣化することで生じる自然な現象です。充電と放電のできる回数は蓄電池ごとに保証されており、これをサイクル数と呼びます。蓄電池を設置する際は、サイクル数を考慮し、交換のタイミングや費用を計算しておくことが大切です。

また、設置環境や使い方によっては、予想よりも早く交換が必要になる可能性があります。サイクル寿命や耐用年数を確認して蓄電池を選択し、メーカーに相談しながら長期的な運用計画を立てるのが良いでしょう。

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蓄電池の設置スペースが必要になる

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蓄電池は小型化が進んでいるものの、依然として一定のサイズがあります。そのため、蓄電池を設置する際は、十分なスペースを確保することが必要です。製品によっては、エアコンの室外機と同程度の大きさがあります。

また、蓄電池には屋内用と屋外用の2種類が存在します。屋内用の場合、稼働音が気になる可能性があるため、生活に支障をきたさないような設置場所を慎重に選ぶことが大切です。一方、屋外用の蓄電池では、十分なスペースのほかに「直射日光を避ける」「高温多湿な環境を避ける」などの条件が求められます。機器や設置環境が適切でないと機器の動作が停止したり、寿命が短くなるおそれがあるため、最適な設置場所の選定が重要です。

 

蓄電池を設置するメリット

家庭用蓄電システムの導入には、上記のようなデメリットがあるものの、メリットも多くあります。特に、高騰する電気料金や自然災害が発生した際の電力確保などにお悩みの場合は、蓄電池の購入がおすすめです。こちらでは、蓄電池を設置するメリットを解説します。

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電気代を節約できる

蓄電池を設置すると、単価が割安な時間帯に貯めておいた電気を使用することで、電気代の節約が可能です。電気代が割高な時間帯には、電力会社から契約している電力を使用しないで済むため、高い節約効果が期待できます。

また、太陽光発電システムがある場合、日中発電した電気を蓄電池に貯められます。発電できない夜間や早朝に蓄電池に貯めた電気を利用すれば、さらに電気代の削減が可能です。

 

災害による停電時の備えになる

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蓄電池は、災害や停電時にも電力供給が可能になるため、非常時のバックアップ電源として役立ちます。停電時には、蓄電池から電力を取り出すことで、電化製品や照明などの使用に必要な電力を確保できます。また、蓄電池システムと太陽光発電を併用している場合、発電量が十分であれば、停電が長期間続く場合でも安定した電力供給が可能です。

なお、蓄電池には事前に設定した部屋や電化製品にのみ電力を供給する「特定負荷型」と、家全体に電力を供給する「全負荷型」の2種類があります。全負荷型のほうが利便性は高いものの、その分高額なため、導入時には慎重に検討することが大切です。

地球環境へ配慮できるようになる

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蓄電池を導入すると、需要の少ない夜間電力を効果的に活用し、電力需要のピークシフトに貢献できます。また、蓄電池とソーラーパネルを同時設置することで、電力の自家消費が可能となり、地球環境にやさしいエネルギー利用を実現できます。電気自動車(EV)などと組み合わせて、環境に配慮した生活を送りたい方にもおすすめです。

卒FIT後の余剰電力を活用できる

卒FITとは、FIT制度(固定価格買取制度)の期間満了を迎えた状態を指します。FIT制度は、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーで発電された電力を、電力会社が一定期間、固定価格で買い取ることを義務付けた制度です。再生可能エネルギーの普及を促進する目的で制定されました。

FIT制度の買取価格は、通常の売電価格よりも金額が高く設定されています。そのため、太陽光発電設備を導入している家庭では、卒FIT後、電力会社への売電価格の低下が予想されます。そのような場合でも、蓄電池を導入すれば、余剰電力を効率的に活用することが可能です。昼間に発電した電力を蓄電池に貯めておき、夜間や天気の悪い日に使用することで、自家消費率を高め、電気代を節約できます。

【住宅用】FIT制度適用終了後の選択肢は?自家消費切替えのメリットと注意点

 

蓄電池を導入する際のポイント

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住宅用の蓄電池は、多くのメーカーがさまざまなタイプを販売しています。選び方に迷った場合は、以下のポイントを参考にしてください。

蓄電池を設置する目的を明確にする

蓄電池を導入する際は、まず設置の目的を明確にしましょう。目的によって選ぶべき蓄電池の種類や容量が変わってくるためです。一般的な蓄電池の設置目的の例としては、停電対策や太陽光発電との併用、災害時の備えなどが挙げられます。

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停電対策や災害時の備えを目的とする場合は、緊急時に必要な電力を確保できる容量の蓄電池を選ぶ必要があります。また、太陽光発電との併用を検討している場合は、発電量や電気使用量に応じて最適な蓄電池を選択しましょう。そのほかには、蓄電池のメーカーや価格、保証期間、性能なども比較することが重要です。

電気料金のプランを確認する

蓄電池を設置する際には、現在の電気料金のプランを確認し、必要に応じてプラン変更を検討しましょう。電気料金プランには、時間帯で料金が変動しないものもあります。深夜電力を貯めるために夜間の電気代が安いプランに乗り換えるなど、蓄電池の導入の目的に合った電気料金のプランへ変更するのがおすすめです。

 

蓄電池はデメリットを考慮した製品選びが重要!

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今回は、蓄電池を導入するデメリットやメリット、設置時のポイントについて解説しました。蓄電池は、初期費用や設置スペースなどのデメリットはあるものの、電気代の削減効果や非常時のバックアップ電源など多くのメリットが期待できます。また、補助金の活用やサブスクリプションサービスの利用、容量選びによってデメリットをカバーできるケースも多いため、事前の情報収集がとても大切です。

京セラには、蓄電池容量が選べるタイプのEnerezza®という製品がありますので、自宅に設置している太陽光発電システムの容量、ライフスタイル、非常時に使用したい電力量などから、お客さまに最適な蓄電池の容量をおすすめすることができます。

蓄電池に関する疑問や心配事などは、蓄電池メーカーへお気軽にご相談ください。

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●「エネレッツァ」「Enerezza」「Enerezza(ロゴ)」は京セラ株式会社の登録商標です。

京セラ家庭用蓄電システムEnerezza®について

 

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