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家庭用蓄電池の容量の決め方は?
目安や計算方法、選び方のポイント

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家庭用蓄電池を選ぶ際、蓄電容量や寿命、出力などさまざまな項目を比較します。

特に容量は、過不足が生じると導入費用が高くなったり、停電時にうまく機能しなかったりするため、設置前に慎重に検討することが大切です。

そこで今回は、家庭用蓄電池の容量の目安や具体的な計算方法、容量の決め方について解説します。太陽光発電システムとセットで導入する際のポイントにも触れますので、蓄電池選びにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

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京セラ家庭用蓄電システムについて

 

【目次】

家庭用蓄電池の容量の目安

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家庭用蓄電池の容量は、蓄電池メーカーや機種ごとにさまざまなタイプが販売されており、どれを購入するべきか迷ってしまうケースも少なくありません。大容量の蓄電池システムを導入することで災害時や非常時の安心感は増すものの、設置工事の費用や設置場所の負担が増えるデメリットもあります。そのため、家庭用蓄電池を購入する際は、あらかじめ容量の目安を理解しておくことが重要です。

蓄電池の容量を表す単位

 
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蓄電池の容量はkWh(キロワットアワー)で表されます。kW(キロワット)は電力の単位で1kW=1,000W(ワット)です。現在の消費電力量のことです。家電製品の消費電力はW(ワット)でよく示されています。kWh(キロワットアワー)は電力量の単位で、 1kWの消費電力の家電製品を1時間使い続けると、1kWhとなります。

また、家庭用蓄電池の容量を決める際は、サイクル数にも着目しましょう。サイクル数とは、蓄電池が充放電できる回数のことです。電池残量0%の状態から満タンまで充電し、再びすべて使い切るまでを1サイクルとカウントします。

なお、家庭用蓄電池に広く使用されているリチウムイオン電池の場合、サイクル数が6,000~12,000回程度、使用期間は10~15年程度です。

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家庭用蓄電池の容量の決め方

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自宅に設置する蓄電池の容量は、家族構成だけでなくライフスタイルによっても変わってきます。そのため、家庭用蓄電池の容量を決めるには、先に挙げた目安を基準に、普段の電気使用量や電化製品の種類、太陽光発電の有無などの要素を考慮することが大切です。こちらでは、家庭用蓄電池の容量の具体的な決め方を解説します。

家電や電気の使用時間から逆算する

家庭用蓄電池の容量を考える際は、1日の電気使用量を算出して、必要な容量を逆算するのが効果的です。使用する電力量は使用時間から考えると良いでしょう。
具体的には、「出力(W)×時間(時間)÷1000=電力量(kWh)」の計算式で求めることができます。

 
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また、上記の式を使って大まかな電気使用量を確認するためには、使用頻度の高い家電製品の出力の相場を覚えておくと便利です。例えば、電子レンジは1400W、エアコンは750W、洗濯機は400W、冷蔵庫は200W、液晶テレビは50W程度が目安となっています。実際の性能はメーカーや製品ごとに異なるため、製品の背面パネルなどに記載された仕様をチェックしましょう。
最新の家電製品には、省エネ性能が高く、W数の少ないモデルが多く登場しています。1日の電気使用量を抑えて蓄電池の容量を最適化するためにも、古いモデルの家電製品を使い続けている場合は、買い替えを検討するのがおすすめです。

【出典】「家庭の電気製品の消費電力(W:ワット)って知ってる?」(資源エネルギー庁)

 

停電時に使用したい家電製品から考える

家庭用蓄電池の容量を考える際は、蓄電池の対応電圧も考慮しましょう。蓄電池が対応している電圧によっては、停電時に一部の家電製品が使用できなくなる可能性があるためです。電圧とは、電気を押し出す力のことで、V(ボルト)で表記します。電圧の数値が高いほど、電気を送り出す力が強いことを意味しています。

家庭用蓄電池には、100V対応と200V対応の2つの種類があります。100V対応の家庭用蓄電池は、照明や冷蔵庫、テレビ、PCやスマートフォンの充電などに利用が可能です。一方、エアコンやIHクッキングヒーターなどの大型家電を使用したい場合には200V対応が必要になります。また、製品によっては、”トランスユニット“と呼ばれる機器を使用することで、100Vから200Vに蓄電池の電圧を変えることも可能です。

従来は100V対応の家電製品が主流でしたが、近年は200V対応の製品が多く登場しています。家庭用蓄電池を購入する前に、自宅の家電製品の対応電圧を確認するのがおすすめです。ただし、200V対応の家電製品は出力(W)が大きい傾向にあり、その分電気使用量(kWh)も増えやすいため、蓄電池の残量が早く減ってしまいます。停電時に使用したい家電製品の出力を確認し、蓄電池の容量には余裕を持たせることが大切です。

停電時にどれだけ家電製品が使用できるか、蓄電池の停電時使用可能家電シミュレーションで確認することができます。ぜひ、お試しください。

蓄電池の停電時使用可能家電シミュレーションはこちら

 

太陽光発電の設置容量から選ぶ

 
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太陽光発電と家庭用蓄電池をセットで導入しようと考えている場合は、太陽光発電システムの設置容量から蓄電容量を決めるのがおすすめです。すでに太陽光発電システムを設置している場合は、平均発電量から算出しましょう。1日の平均発電量から電気使用量を除いた値を基に蓄電池の容量を決定します。

まだ太陽光発電システムを設置していない場合は、夜に使用する電力量から容量を考えるのが良いでしょう。太陽光発電システムを導入すると、一定期間にわたりFIT制度(固定価格買取制度)を利用した売電が可能となります。ただし、固定価格での売電が可能な期間には限りがあるため、終了後を見据えて蓄電池を活用した自家消費を検討しておくと安心です。蓄電池を活用すれば、夜間(太陽光発電システムが稼働しない時間帯)の分まで太陽光発電でつくった電力を貯めて、自家消費へ回せるようになります。

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家庭用蓄電池の容量を選ぶ際のポイント

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家庭用蓄電池の容量を考える際は、どのような点に気をつけると良いのでしょうか。こちらでは、家庭用蓄電池の容量選びのポイントをご紹介します。

定格容量ではなく実効容量を基準にする

蓄電池の容量には定格容量(定格出力)実効容量の2つの種類があります。 定格容量とは、規定された条件において蓄えることのできる電気量のことです。 実効容量とは、実際に使用できる電気量を表しています。定格容量分の電力をすべて使用できるわけではないため、家庭用蓄電池の容量を確認する際は実効容量を基準にしましょう。

 

容量と価格のバランスを考える

家庭用蓄電池の容量は大きいほうが安心ですが、容量に応じて金額も変化します。基本的に容量が増えるほど本体価格も高くなる製品が多いため、使用量に合ったものを選択するのが望ましいでしょう。

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家庭用蓄電池には、全負荷型特定負荷型の2種類があります。 停電時、全負荷型はすべての部屋に電力を供給できるタイプで、特定負荷型は指定した部屋やコンセントにのみ電力を供給できるタイプの蓄電池です。全負荷型は200Vに対応しており、特定負荷型は100V対応の家電製品にしか利用できないという違いもあります。 停電時は全負荷型のほうが安心感は増しますが、200V対応の家電製品は出力(W)が大きい傾向にあり、その分電気の使用量(kWh)も増えやすいため、蓄電池の残量が早く減ってしまいます。また、特定負荷型の蓄電池と比べると価格も高くなりやすい点に注意が必要です。

 

割安な時間帯の電力の有効活用を考慮する

電気代の節約を目的として家庭用蓄電池を購入する場合は、電気代が割安な時間帯に蓄電池に電気を蓄えておき、電気代が割高な時間帯に活用するのが良いでしょう。電力会社が提供する電気料金は、基本的に深夜のほうが安く設定されていますが、時間帯などは電力会社によって異なりますので事前に確認しましょう。

 

容量以外のポイントも確認する

 
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蓄電池を選ぶ際は、容量以外のポイントも確認しましょう。例えば、家庭用蓄電池には屋内に設置可能なコンパクトな製品から、屋外向けの大きな製品まで幅広いサイズがあります。事前に設置場所を決めたうえで、容量とサイズのバランスを考慮して選ぶと安心です。 そのほかには、メーカーの保証期間も確認する必要があります。家庭用蓄電池の保証期間は、10〜15年前後が一般的です。蓄電池のサイクル数や使用期間に対して十分な保証期間の製品を選ぶことで、万が一不具合が発生しても無料もしくは格安で修理・交換してもらうことができます。 また、保証が手厚いメーカーは、容量保証だけでなく、火災・落雷・台風・洪水・雹害などの自然災害にも保証を出しています。保証内容はメーカーごとに異なるため、購入前にしっかり確認しましょう。

蓄電池の導入での失敗例とは?原因と選ぶ際のチェックポイント

 

家庭用蓄電池の容量は使用目的に合わせた選択が重要

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今回は、家庭用蓄電池の容量の目安や選ぶ際のポイントについてお伝えしました。家庭用蓄電池を購入する際は、使い方やライフスタイルに応じた容量の算出が欠かせません。停電時の電気使用量や太陽光発電システムの発電量、本体価格などを考慮して適切な容量の蓄電池を選びましょう。 京セラには、蓄電池容量が選べるタイプのEnerezza®(エネレッツァ)という製品があります。 5.0kWh、10.0kWh、15.0kWh(いずれも定格容量)の3種類から選ぶことができますので、自宅に設置している太陽光発電システムの容量、ライフスタイル、非常時に使用したい電力量などから、最適な蓄電池の容量を選んでいただくことができます。 容量選びをはじめとした蓄電池に関するお悩みがある場合は、当社までお気軽にお問い合わせください。

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●「エネレッツァ」「Enerezza」「Enerezza(ロゴ)」は京セラ株式会社の登録商標です。

 

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