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ペットのためにエアコンをつけっぱなしにすると
電気代はどうなる?節約術を紹介!【住宅】

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犬や猫、ハムスターなどペットのために、エアコンを一日中つけっぱなしにしているという方もいるのではないでしょうか。

たしかに温度管理は、ペットの健康管理には欠かせません。しかしエアコンを稼働させ続けると、電気代が高くなってしまうことも事実です。

そこで、この記事ではペットのためにエアコンをつけっぱなしにすると電気代はどうなるのか、詳しく解説します。エアコンにかかる電気代を節約する方法も紹介するので、ぜひご参考になさってください。

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【目次】

 

ペットとエアコンつけっぱなしの必要性

 
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人間と同じように、ペットも気温の変化に大きな影響を受けます。そして日本以外の国が原産の動物は日本の気候に慣れておらず、夏場の高温や冬場の冷え込みが体調不良の原因になることも少なくありません。

そのため、ペットの種類ごとに、エアコンによって適切な気温を維持する必要があるのです。

 

ペットの暑さ対策

ペットの暑さ対策の重要性について、もう少し深掘りしてみましょう。

たとえば犬は人間のように汗をかけないため体温調整が苦手で、熱中症になりやすいといわれています。また、猫も高温多湿の環境は苦手です。暑さ対策をしないと、脱水になってしまうことがあります。人間のように全身から汗をかける哺乳類は珍しいため、夏場はとくに気を付けなければなりません。

 

ペットの寒さ対策

一方、寒さ対策も忘れてはなりません。犬は寒さに強いと思っているかもしれませんが、温暖な地域が原産の犬種、小型犬、短毛種は寒さに弱く、エアコンで室温を保つ必要があります。また、猫はもともと砂漠生まれの生き物であるため、全般的に寒さが苦手です。人間と同じく寒さが免疫力を低下させ、体調不良につながる可能性があるため注意しなければなりません。

犬や猫以外のペットも、基本的には大きな温度変化を苦手としています。そのため、季節を問わずエアコンで室温を一定に保つことが重要です。

 

ペットがいる家庭の電気代が高くなる理由

 
residentialelectricitycostsfkp04.png ペットを飼っている家庭の電気代は高くなりやすい傾向がありますが、その原因となりうる電化製品としては次のような点が挙げられます。
  • エアコン
  • ペット用のヒーター・ホットカーペット
  • 除湿器・加湿器
  • ペットカメラ・見守りモニター
  • 自動給餌器・給水器

どれもペットの安全・健康を守るためには欠かせないものですが、これらの中でとくに消費電力量が多く、電気代高騰につながりやすいのが「エアコン」です。

エアコンの電気代の計算方法やエアコンを使用する時間が増加した場合の影響について詳しく見てみましょう。

 

エアコンの電気代を計算する方法

エアコンにかかる電気代は、次の計算式で求められます。

消費電力量(kWh)×電力量料金(円/kWh)

●計算を簡略化するため、再エネ賦課金と燃料費等調整額は含めていません

消費電力量についてはエアコンの機種によって異なりますが、取扱説明書に記載されています。

また電力量料金(円/kWh)については契約している電力会社・プランによって異なりますが、すぐに単価が分からない方は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している目安単価「31円/kWh(税込)」と仮定して計算してみてください。

「消費電力(W)」はエアコンが瞬間的に使う電力、「消費電力量(kWh)」は一定時間に消費する電気の量です。消費電力が1,000Wのエアコンを1時間使用した場合、消費電力量は1kWhとなり、1時間の電気代は31円です。

なお、エアコンの消費電力量は「室内外の温度」や「設定温度」で大きく左右されるため、 取扱説明書には『期間消費電力量』という、1年間の想定使用電力量が掲載されていることがポイントです。

たとえば、期間消費電力量が1,200kWhのエアコンなら、1年間で1,200kWh×31円/kWh=37,200円の電気代がかかります。

期間消費電力量とは


エアコンが1年間に消費する電力量の目安のこと。一般社団法人日本冷凍空調工業会が規定する以下条件で、エアコンメーカーが試算しています。
  • 外気温度:東京をモデル
  • 室内設定温度:冷房時27℃/暖房時20℃
  • 冷房期間:5月23日~10月4日
  • 暖房期間:11月8日~4月16日
  • 使用時間:6時~24時(18時間)
  • 住宅:JISC9612による平均的な木造住宅(南向き)
  • 部屋の広さ:機種に見合った部屋の広さ

実際の消費電力量は地域・気象条件・使用条件などにより変動しますが、電気代の目安を計算する際に役立ちます。

 

エアコン使用時間増加による影響

 
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さて、上記の期間消費電力量の条件となる使用時間は6時〜24時に限られますし、一年を通して稼働させるとも想定されていません。それではペットのためにエアコン使用時間をさらに増やすとなると、どのくらい電気代に影響するのでしょうか。

先述したとおり、消費電力が1,000Wのエアコンを1時間稼働させたときの電気代は31円程度です。この数字だけを見ると、高くないと感じるかもしれません。

しかし、1日あたり追加で6時間稼働させるとなると、31円×6時間=186円ずつ電気代が上積みされます。これを30日続けると、毎月5,580円も電気代が高くなるということです。

 

ペットの快適温度とエアコン設定の目安

それではペットの種類別に、快適な温度とエアコン設定時の目安についても見ていきましょう。

  • ペットの適温は、個体差や種類、年齢、健康状態によっても異なる為、あくまで「一般的な目安」となります。それぞれのペットに合った環境についての詳しい情報は、ペットショップならびにかかりつけの動物病院におたずねください。
 

犬・猫の適温と留守番時の注意点

 
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犬の場合、推奨温度15.5~26.6℃で推奨湿度は30~70%です。とくに暑さには弱いため、夏場は犬の様子を見ながら、冷房はつけっぱなしにしたほうがいいでしょう。冬は暖房を20〜22℃程度に控えめで運転すれば問題ありません。ただし、ダブルコートに比べてシングルコートは寒さに弱いため、冬場は 20℃~26.6℃とやや高めに設定する必要があります。

猫の推奨温度は20~28℃で推奨湿度は50~60%と言われています。

留守番時も安心して過ごせるよう、ベッドやトイレなどはエアコンのある部屋に置くことも一つの方法です。

参考:環境省|動物の適正な飼養管理方法等について(738KB)

 

ウサギ・ハムスター・鳥類・爬虫類・その他の動物の温度管理のポイント

ウサギ・ハムスターなどの小動物や鳥類・爬虫類も、種類によって最適な温度や湿度が異なります。 環境省のペット動物販売業者用マニュアルも参考にしていただき、ペットを飼う環境について確認しましょう。 エアコンはもちろん、ヒーターなどの暖房器具が必要な動物もいますので、ペットを飼う場合は相応の電気代がかかることは意識しておく必要があります。

参考:環境省|ペット動物販売業者用説明マニュアル(1.20MB)

 

熱帯魚など魚類の温度調節

 
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魚類はエアコンではなく水槽用ヒーターで水温を管理します。
特に熱帯魚は、日本よりも暖かい地域が原産の種類が多いため注意が必要です。一年を通して魚にあった水温を保つためには、電気代がかかることを覚えておきましょう。

参考:環境省|せとうちネット「生きものの飼育と標本の作り方」

 

エアコンを24時間つけっぱなしにしたときの電気代は?

さて、エアコンの取扱説明書に記載のある期間消費電力量は18時間の稼働が前提でしたが、24時間つけっぱなしにしたときの電気代はどうなるのでしょうか。エアコンの消費電力ごとに、電気代をシミュレーションしてみましょう。

消費電力の目安(W) 1時間あたりの電気代(円) 24時間あたりの電気代(円) 約1か月(30日)分の電気代(円)
600 18.6 446 13,392
700 21.7 521 15,624
800 24.8 595 17,856
1,000 31.0 744 22,320
1,200 37.2 893 26,784
1,400 43.4 1,042 31,248
1,700 52.7 1,264 37,944
2,000 62.0 1,488 44,640

あくまでも目安消費電力(W)をもとにした単純計算(W×時間÷1000×31円)ですが、24時間エアコンをつけっぱなしにすると、毎月相応の電気代がかかることが分かります。

  • シミュレーション表では最高でも44,640円(2,000Wの場合)ですが、一般的な家庭用エアコンは700~1,000W程度です。

 

エアコンにかかる電気代を節約する11の方法

 
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ペットのためにエアコンをつけっぱなしにするとなると、消費電力の大きい機種や広い部屋で24時間稼働させた場合、1か月あたり数万円の電気代がかかる可能性もあります。これだけの負担となると、なるべく節約したいと思う方が多いのではないでしょうか。

しかし、節約を目的として、単純にエアコンの使用を止めてしまうと、ペットが体調を崩してしまうかもしれません。

エアコンを使いつつ電気代を節約するためには、ぜひ次のような方法を意識してみてください。

  • エアコンを稼働させる部屋を限定する
  • 消費電力の低い製品を選ぶ
  • 適切な温度に設定する
  • 定期的にフィルターを清掃する
  • 屋内の断熱・風通しを工夫する
  • 扇風機やサーキュレーターを併用する
  • 省エネ機能(エコモード)を活用する
  • 電力契約を見直す
  • 電気代のかからない冷却や加温グッズを利用する
  • 停電時や故障時の緊急対応の準備をする
  • 太陽光発電と蓄電池を活用する

それぞれ詳しく解説します。

エアコンの節電の方法とは!?エアコンを活用して快適に過ごすポイントを紹介【住宅】

 

エアコンを稼働させる部屋を限定する

家中のエアコンを稼働させるのではなく、特定の部屋のエアコンのみを稼働させれば、それだけ電気代を抑えられます。

犬・猫などは家中を動き回ってしまうかもしれませんが、一部屋はエアコンを稼働させておき、適温で休めるようにしておくといいでしょう。

 

適切な温度に設定する

夏場の設定温度は28度、冬場の設定温度は20度を目安にし、過度な冷却や加熱を避けることも重要です。

しかし、ペットの種類によっては、もう少し夏場の温度を低くしなければならないこともあるでしょう。そのような場合は遮光カーテンやすだれを使い、家の中に直射日光が入らないよう工夫してみてください。遮光によって室温の上昇を防げば、設定温度を低くしても消費電力をある程度は抑えられます。

 

省エネ機能(エコモード)を活用する

多くのエアコンには省エネ機能(エコモード)が搭載されています。
常時フルパワーで運転するのではなく、エアコンの自動運転機能を使うほうが消費電力を抑えつつ室温をキープできるためおすすめです。

 

定期的にフィルターを清掃する

フィルターがホコリなどで汚れていると負荷がかかり、消費電力が増加してしまいます。
そのため、定期的にフィルターを掃除し、運転効率を高めることも節電のためには重要です。 少なくとも2週間に1回は掃除機などでホコリを除去してみてください。

 

消費電力の低い製品を選ぶ

電気代の計算式からも分かるとおり、同じ時間動かすとしても、消費電力の低い製品のほうが電気代が安くなります。

たとえば、窓に直接設置するウィンドウエアコンは消費電力が高めですが、室外機1台に対して室内機1台を設置するセパレートタイプエアコンなどは効率的に電気を使ってくれることが特徴です。インバータ式エアコンも無駄な電力を消費せずに室内温度を保ってくれるため、気温調節と節電を両立できます。

 

屋内の断熱・風通しを工夫する

 
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エアコンが効率的に室温をキープできるよう、屋内の断熱・風通しを工夫することも重要です。

窓に断熱シートを貼ったり階段の入口にカーテンを設置したりして断熱効果を高めると、エアコンの負荷を軽減できます。
エアコンの風が室内に行き渡るよう、送風口近くにはスペースを確保することも重要です。本棚やタンスがエアコンの風を遮っていないか、ご確認ください。

 

扇風機やサーキュレーターを併用する

エアコンだけではなく、扇風機やサーキュレーターを併用するのもおすすめです。

たとえば、冷房効果を高めたい場合は、エアコンを背にサーキュレーターを床に設置してみてください。床付近に溜まった冷たい空気を室内に効率よく循環させるためです。

一方、暖房効果を高めたい場合は、サーキュレーターの風がエアコンに当たるように設置します。床付近の冷たい空気を上向きに流せば、天井付近に溜まった暖かい空気を部屋中に循環させることが可能です。

 

電力契約を見直す

電力自由化により、今ではさまざまな選択肢の中から電力料金プランを選べます。
そのため、エアコンを長時間つけっぱなしにする場合、電気の使用量が多い家庭向けの電気料金プランを選べば、エアコンの使い方を変えずに電気代を節約できることもあるのです。

たとえば、電気使用量が増えると電力量料金単価も上がるプランではなく、電力量料金単価が一律なシンプルなプランを選ぶといいでしょう。

電力自由化とは?メリット・デメリットや電力会社の切替方法について解説!【住宅・法人】

 

電気代のかからない冷却や加温グッズの利用

電気代節約のために、天候によってはエアコンを止めたいという方もいるかもしれません。そのような場合は留守番中のペットのために、電気代のかからない冷却や加温グッズを用意しておくといいでしょう。

たとえば、冷却ジェルマットなどを用意しておけば、ペットが暑いと感じたときに自由に涼めます。加温グッズとしては、シンプルに毛布を用意しておくのもおすすめです。

 

停電時や故障時の緊急対応の準備

停電や故障によって、エアコンが使えなくなるタイミングが生じるかもしれません。そのような緊急時に備えて、先述した電気代の要らない冷却や加温グッズとともに、充電式のグッズも用意しておくといいでしょう。

 

太陽光発電と蓄電池を活用する

エアコンを1年中つけっぱなしにしたい場合は太陽光発電と蓄電池を活用し、電気を購入するのではなく自家消費していくのもおすすめです。

この場合は、夜間の電力量料金単価が安いプランを契約するとよいでしょう。日中は太陽光発電で生み出した電気を自家消費し、夜間のみ電気を購入するためです。

また、大容量の蓄電池を導入すれば、太陽光発電由来の電気を夜間・荒天時にも自家消費できます。

1日の電力利用イメージ

太陽光発電と蓄電池を導入するとなると、高額な初期投資が必要になると思う方もいるかもしれません。しかし、PPA(Power Purchase Agreement|電力購入契約)というサービスを利用すれば、初期費用0円で太陽光発電と蓄電池を導入できます。

ランニングコストは使用した電力分、もしくは定額の電気料金(サービス利用料)のみで、通常の電気料金よりも節約できるケースも多いため、ぜひご検討なさってください。

京セラも一般家庭向けに、太陽光発電と蓄電池を同時に設置できるエネルギーシステム定額サービス 「ハウスマイルe」 を提供しております。

 

ペットがいる家庭こそ太陽光発電と蓄電池を有効活用!

 
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昨今は異常気象が続き、夏の暑さも冬の寒さも厳しさを増しています。
このような環境下でペットの健康を守るためには、エアコンによる温度管理が欠かせません。

しかし、エネルギー価格の高騰により、電力量料金単価も上昇しています。そのため、エアコンのつけっぱなしに抵抗を覚える方もいるでしょう。
そのような場合は、ぜひ太陽光発電と蓄電池を有効活用してみてください。太陽光発電の自家消費をメインにすれば、エアコンを使いつつ電気代を節約することも可能です。

京セラのエネルギーシステム定額サービス「ハウスマイルe」 を使えば、太陽光発電と蓄電池を初期費用0円で導入できるため、ぜひご利用ください。

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