解決したい課題:外部環境(水分やダストなど)から素子を保護する
半導体や電子部品などを安定して機能させるには、水分やダストのパッケージ内への侵入を防ぐ必要があります。
この実現には、「気密封止」が有効な手段の一つです。
このページでは、気密封止が可能なセラミックパッケージの材料特性と、封止方法を紹介します。
気密封止に適したセラミックパッケージ
セラミックパッケージは、他材料と比較して気密封止に適しており、パッケージ単体の気密性として1.0X10-9Pa*m3/s.以下のレベルの保証が可能です。
※材料や構造によっては保証できないものもあります。
リーク検査(気密性確認のための試験)の方法はこちら
セラミックスは水分透過しない材料
気密封止の方法
気密封止の代表的な手法としては、以下の2つが挙げられます。
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はんだ封止(AuSnを含む)
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シームウェルド封止
はんだ封止(AuSn封止含む)
- リッド材料:金属またはセラミックス
- 長所:熱応力が少ない
- 金属リッド使用時、GNDシールド効果あり
- 短所:封止温度が比較的高い(320℃程度) ※AuSnは真空封止が可能
シームウェルド封止
リッドをシールリング付きのパッケージに載せ、ローラー電極で局所的に溶接を行う封止方法です。
- リッド材料:金属
- 長所:局所溶接の為、素子への熱負荷が少ない
GNDシールド効果あり - 短所:パッケージにシールリング(金具)が必要
※真空封止が可能