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ファインセラミックス
課題解決事例

アルミ鋳造装置部品のメンテナンス削減による生産性向上と不純物汚染防止による品質向上の事例

概要
アルミ鋳造装置部品の低圧鋳造ストークをファインセラミックスに置き換えることによって課題を解決できた事例を紹介します。
※低圧鋳造とは、密閉された炉内を加圧し、ストークを通してアルミ溶湯を上昇させ、鋳型内に溶湯を流し込むことでアルミ製品を製造する鋳造方法です。
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課 題
「生産性向上・品質向上」

生産性向上と品質向上のためストークのセラミック化を検討しました。
鋳鉄製のストークは、アルミ溶湯に濡れやすいため管壁への付着が多く、付着物除去や、離型剤の塗布などのメンテナンスの為にラインを停止する必要がありました。
また、鋳鉄製のストークのアルミ溶湯による溶損を防ぐには2週間に1回の交換が必要で、生産性が低いものでした。
さらに、アルミ溶湯によって離型剤や鋳鉄が浸食された場合、アルミ溶湯に不純物が含まれるものとなってしまっていました。

■条件
・高温での使用に耐える材料であること
・アルミ溶湯に侵食されないこと
・アルミ溶湯が付着しにくいこと

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対 策
高温強度・耐食性に優れたファインセラミックスを採用

従来の鋳鉄から高温強度・耐食性に優れたファインセラミックス(窒化ケイ素)へ材料を変更しました。

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結 果
部品の長寿命化・メンテナンス減による生産性向上。不純物汚染防止による品質向上

鋳鉄から高温強度・耐食性に優れたファインセラミックスへの変更により、低圧鋳造ストークの長寿命化に成功し、生産性を向上できました。
今までは2週間に1回の部品交換が必要でしたが、1~3年に1回の交換になりました。また、付着物が少なくなったことから日々のメンテナンス(付着物除去)の負担も軽減する事が出来ました。
ファインセラミックスは耐食性に優れる為、鋳鉄製のストーク使用時に見られていたアルミ溶湯の浸食溶損による不純物の混入がなくなり、高品質の鋳造部品の製造が可能になりました。
また窒化ケイ素は鋳鉄に比べて比重が2分の1程度と軽く、メンテナンスや交換の際の取り扱いが容易になりました。
さらに、窒化ケイ素は、鋳鉄に比べて熱を伝えにくいため、熱を外部に逃しにくくエネルギーロスを抑えることができました。

※数値は実際に購入されたお客様の使用結果に基づいています。

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*理解のしやすさを優先しているため、図・アニメーションでは一部実際とは異なる表現をしております。
*使用条件により、特性が異なる場合があります。
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