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コージライト材料のご紹介<天文・宇宙用途>
要約
民間企業の宇宙ビジネス参入が加速し、宇宙開発が新たな時代に突入した。宇宙と地上との通信技術の革新が期待される中、従来の電波での通信に加えてレーザー光通信にも注目が集まりつつある。レーザー光通信の安定度や精度に重要なのが光学系だ。その材料には、高い寸法精度の実現や、機械強度、低熱膨張性などが求められる。
宇宙・天文系における光学部品としては、低熱膨張ガラスが広く用いられているが、ファインセラミックスの一種である「コージライト」も新たに注目されている。低熱膨張性や比剛性、形状の長期安定性などの特性を持ち、熱伝導性にも優れている。構造部材をはじめとした光学系全体に適用することもでき、光学システム全体を同一の材料でそろえることで、異材料間の熱膨張率の差に悩まされることなく、光学システム全体のパフォーマンス向上に貢献できる。

ファインセラミック分野のリーダー企業ではコージライトについても研究開発・製品化に取り組んでおり、熱膨張性のさらなる低減と剛性の向上を実現。同社では構造設計から研磨、検査、組立工程までの全てに対応しているという。
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