原料ロスを大幅削減しながら複雑形状を実現する新提案
製品形状を型取りした成形型に、スラリー状の原料を流し込み、固化させて成形することで、セラミックのさらなる可能性を広げるニアネットシェイプを実現した新成形法です。CIP成形にて製造された製品と同等以上の特性を有します。
特長
- 異形状品・複雑形状品の成形が可能従来の切削・研削加工では対応できない形状を実現
- ニアネットシェイプ成形原料ロスの大幅削減、加工レス化 <CIP成形との比較>
- 少数ロットから対応可能安価な成形型の採用による初期コスト削減 <インジェクション成形、プレス成形との比較>
形状例
材質:ジルコニア(ZO206N) サイズ:Φ50mm
材質:窒化ケイ素(SN240O) サイズ:Φ50mm
※対応可能サイズについてはご相談ください
製造工程
従来工法
CIP成形
+切削加工
原料混合
成形
切削
焼成
研削
造粒
円柱状の塊を成形
削り込んで形状を作る
焼成後、仕上げ研削
新工法
F-Molding
原料混合
成形
焼成
研削
スラリー製造
型製作
完成形に近い形状へ成形
- 切削工程無し
- ・原料ロス削減
・加工時間短縮
焼成後、仕上げ研削
材料ラインナップ
材質 材質記号 |
ジルコニア | コージライト | 窒化ケイ素 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ZO206N | CO220O | CO720O | SN240O | ||||
呈色 | - | 白色 | 灰色 | 灰色 | 黒色 | ||
密度 | g/cm3 | 6.0 | 2.50 | 2.54 | 3.3 | ||
機械的特性 | ビッカース硬さ HV9.807N | GPa | 12.0 | 8.0 | 8.5 | 14.0 | |
3点曲げ強さ | MPa | 1,100 | 190 | 200 | 1,020 | ||
ヤング率 | GPa | 210 | 140 | 145 | 300 | ||
ポアソン比 | - | 0.32 | 0.31 | 0.31 | 0.28 | ||
破壊靭性(SEPB) | MPa・m1/2 | 6 | 1-1.5 | 1-1.5 | 7 | ||
熱的特性 | 平均 線膨張率 |
40-400℃ | × 10-6/K | 10.4 | (※) 1.5 | (※) 1.5 | 2.8 |
40-800℃ | 10.8 | (※) 2.1 | (※) 2.1 | 3.3 | |||
熱伝導率 | 20℃ | W/ (m・K) | 3 | 4 | 4 | 27 | |
比熱容量 | J/ (g・K) | 0.44 | 0.71 | 0.74 | 0.65 | ||
耐熱衝撃温度差 (相対法、水中投下) |
℃ | 300 | 450 | 400 | 800 |
※<|0.05|(23℃)、<|0.02|(22℃)
表に未記載のセラミック材料についても開発中になりますので、適用可否についてはご相談ください
本ページに記載の数値は全て社内測定による代表値であり、製品の仕様を保証する値ではありません。