防眩仕様太陽光パネル

POINT反射光を低減できる防眩仕様
防眩仕様太陽光パネルとは
一般的な太陽光パネルは、反射光が近隣の建物に届き、住民にとってまぶしさを引き起こす「光害(ひかりがい)」を発生させることがあります。一方、防眩(ぼうげん)仕様の太陽光パネルは、ガラス表面に凹凸を持つ特殊なガラスを採用しているため、反射光を散乱させることで、まぶしさを抑えることができます。
- ●反射光の画像・イラスト・コメントは京セラ調べに基づくイメージです。
- ●まぶしさは個人差(瞳の色や大きさ等)・設置環境・観測者環境等に依存して感じ方が異なります。当社はまぶしさに起因した近隣からのクレームや損害などについては責任を負いかねます。
- ●隣接建物の窓の目前への設置等、防眩仕様品でも反射光がまぶしく感じられる場合がありますので、事前に周囲環境をご確認の上、ご検討ください。
特に反射光が懸念されるシチュエーション
太陽光パネルの反射光が問題となる要因には、太陽光の入射角が関係しています。入射角が小さい場合、反射光強度は弱く、反射光は上空へ向かうため、周囲に高い建物が無い状況では影響を及ぼす可能性は低いです。しかし、入射角が大きい場合には、強度が強い反射光が地面に向かうことで隣人がまぶしさを感じ、光害の原因となることがあります。特に、太陽の高度が低い朝夕や、北向きに設置されたパネルでは入射角が大きくなりやすく、その結果、反射光が問題になる可能性が高くなります。
- ●反射光の画像・イラスト・コメントは京セラ調べに基づくイメージです。
- ●まぶしさは個人差(瞳の色や大きさ等)・設置環境・観測者環境等に依存して感じ方が異なります。当社はまぶしさに起因した近隣からのクレームや損害などについては責任を負いかねます。
- ●隣接建物の窓の目前への設置等、防眩仕様品でも反射光がまぶしく感じられる場合がありますので、事前に周囲環境をご確認の上、ご検討ください。
北面の屋根に設置を想定した比較動画
反射光が問題になりやすい北面の屋根に設置を想定した比較動画では、通常仕様のパネルは、局所的な反射によってまぶしく感じられます。一方、防眩仕様のパネルでは、反射光が散乱されるため全体的に白っぽく見えますが、局所的な強い反射光が無くなりまぶしさが軽減されています。これまで通常仕様パネルでは設置ができなかった北面の屋根でも、防眩仕様パネルを使用することで設置検討が可能となります。
- ●まぶしさは個人差(瞳の色や大きさ等)・設置環境・観測者環境等に依存して感じ方が異なります。当社はまぶしさに起因した近隣からのクレームや損害などについては責任を負いかねます。
- ●隣接建物の窓の目前への設置等、防眩仕様品でも反射光がまぶしく感じられる場合がありますので、事前に周囲環境をご確認の上、ご検討ください。
防眩仕様パネルの導入メリット
これまで諦めていた屋根にも近隣へ配慮しながら設置検討可能
防眩仕様パネルを活用することで、これまで設置が難しかった住宅の北面屋根や、マンションなど周囲に高い建物がある工場や店舗の屋根にも設置検討可能となります。太陽光パネルの導入を希望しながらも、反射光の問題で諦めていた方々に対して、新たな解決策を提供します。
- ●反射光のイラスト・コメントは京セラ調べに基づくイメージです。
太陽光パネルの搭載容量UP↑
北面の屋根など通常仕様パネルで反射光が懸念された場所に防眩仕様パネルを設置した場合、太陽光パネルの搭載容量を増やすことができます。特に、南北方向の切妻屋根や南北の屋根が大きい寄棟屋根では搭載容量の増加が見込めます。また、住宅向けパネルは小型であり、限られたスペースの屋根にも効率的に設置して搭載容量を増やせるため、太陽光発電システムの導入を諦めていた方にも適しています。
- ●通常仕様パネルはKT230W-60HL4B、防眩仕様パネルはKT220G-60HL4Bを使用した場合の搭載容量試算です。
特殊防眩ガラスにより、市販の屋根材よりまぶしさを抑制
高い防眩性能を実現する仕組み
一般的な太陽光パネルは、ガラス表面にAR(Anti Reflection)コートと呼ばれる反射防止膜が施された低反射ガラスが使用されています。しかし、これだけでは反射光を十分に低減することができません。さらに、ARコートは経年劣化によって薄くなり、反射光低減効果も減少します。防眩仕様パネルはガラス表面に凹凸をつけて光を散乱させる構造のため、高い防眩効果が半永久的に得られます。
- ● 京セラによる調査結果を基に作成したイメージ図
市販の屋根材との反射率比較
防眩仕様パネルは、屋根材として一般的に使用される粘土瓦と金属屋根と比べて低い反射率を示し、屋根材よりも反射光によるまぶしさを抑えていることがわかります※1,※2。特に、太陽光の入射角が大きく、光害が起こりやすい85°の角度では、通常仕様のパネルと比べて反射率が大幅に低減されています。また、京セラの防眩仕様パネルは、東京都が定める優れた機能性を有する太陽光発電システム認定(令和6年度認定)の防眩型ガラス製品に登録されました※3。
- ※1反射率はJIS Z8741で規定する測定方法にて京セラ測定比較(参考値)
- ※2 KT220G-60HL4B(住宅用)とKT400G-108HL4(産業用)の反射率は同等です。
- ※3詳細は「クール・ネット東京 東京都地球温暖化防止活動推進センター」ホームページ(下記)をご確認ください。
クール・ネット東京|【令和6年度】優れた機能性を有する太陽光発電システムの認定
https://www.tokyo-co2down.jp/subsidy/kinousei-pv/kinousei-pv-r06
まぶしさシミュレーション 「SoGlanaⓇ(ソグラーナ)」
空港や大型産業向けの太陽光発電システムをご検討のお客さまに対して、京セラは太陽光パネルのまぶしさシミュレーション「SoGlana(ソグラーナ)」を開発しました。詳細は以下のページをご覧ください。
防眩仕様パネルのさらなる特長
防眩仕様のパネルは、長寿命で高出力な太陽光パネルを実現するために両面ガラス構造・高耐久封止材・高信頼性セルを採用しています。この設計により、パネルの劣化を防ぎ、長期間にわたって多くの発電量を得ることができます。また、両面ガラス構造は飛来物が当たって割れても飛散しにくい特長があります。さらに、アルミフレームには防汚切り欠き加工※4が施されています。この加工により、砂ぼこりで汚れやすい野立てや工場、店舗屋根での緩やかな勾配の設置でも、雨水とともに汚れを効率よく排出し、発電量の低下を防ぐことが可能です。
- ※4型式:KT400G-108HL4のみ
- 京セラ独自の「トリプルバランス構造」による長寿命を実現
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- 両面ガラス構造による飛散抑制効果で安心・安全
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- 防汚切り欠きによるガラス表面の汚れを防ぎ、発電量低下を抑制
(対象型式:KT400G-108HL4のみ)
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製品に関するご注意
- 防眩仕様太陽光パネル(型式:KT400G-108HL4、KT220G-60HL4B)に限り、北面屋根へ設置検討可能です。その他型式の太陽光パネルについては、北面屋根への設置はお避けください。
- まぶしさは個人差(瞳の色や大きさ等)・設置環境・観測者環境等に依存して感じ方が異なります。当社はまぶしさに起因した近隣からのクレームや損害などについては責任を負いかねます。
- 隣接建物の窓の目前への設置等、防眩仕様品でも反射光がまぶしく感じられる場合がありますので、事前に周囲環境をご確認の上、ご検討ください。
- その他詳細は、 「製品に関する注意事項」 をご覧ください。
ご使用の前に(すぐにご使用を始めない場合でも設置工事完了後すみやかに)、取扱説明書をよくお読みの上、正しくお使いください。

製品一覧

- 型式
- KT400G-108HL4
- 希望小売価格
- オープン価格
公称最大出力 | 400W |
---|---|
セル実効変換効率 | 平均22.24% |
モジュール変換効率 | 平均20.48% |

- 型式
- KT220G-60HL4B
- 希望小売価格
- 205,700円(税込)
公称最大出力 | 220W |
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セル実効変換効率 | 平均22.02% |
モジュール変換効率 | 平均19.86% |
- 日本国内仕様のため、日本国外では使用できません。また、無断で海外へ転売・転貸、その他輸出することを禁じます。
- 「SoGlana」「SoRelia」は京セラ株式会社の登録商標です。
