家庭用固体酸化物形燃料電池(SOFC)とは、電気を作る発電ユニットと、発電時に発生する熱でお湯を作る給湯ユニットの2つで構成されています。エネルギー効率が高く、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出や、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)などの発生が極めて少ない、家庭でのエコロジー生活に適したシステムとして、今後の普及が期待されています。
燃料電池は、システムの心臓部に使われるセルの材料によってさまざまなタイプがあります。家庭用では、すでに高分子電解質膜を用いた固体高分子形燃料電池(PEFC)がありますが、京セラは、PEFCよりさらに発電効率の高い固体酸化物形燃料電池(SOFC)の開発を進め、セルの材料に耐熱性、耐久性に優れたファインセラミックスを用いることで、世界最高レベルの発電効率※を実現しました。
※定格出力1kW以下の家庭用燃料電池で世界最高の発電効率(2016年2月24日時点の大阪ガス(株)調べ)
家庭用燃料電池の種類
固体高分子形燃料電池(PEFC) | 固体酸化物形燃料電池(SOFC) | |
セル(電解質) | 高分子(水素イオン交換膜) | ファインセラミックス(ジルコニア) |
作動温度 | 常温~90℃ | 700℃以上 |
発電効率 | 35~40% | 50%以上 |
主な用途 | 家庭用コージェネレーション 自動車 |
家庭用/業務用コージェネレーション |