細孔径分布
粉体粒子及び多孔質焼結体中の細孔径の分布割合。測定には水銀圧入法、気体吸着法がある。
生体活性
セラミックスなどが生体組織の修復に用いられる場合、生体組織との間に被膜の生成がなく直接結合する性質。アパタイトは骨組織と直接結合する。
生体適合性
損傷を受けた生体組織の修復などのために、セラミックスなどの材料を用いる場合、その材料が生体内で毒性・発がん性などの為害作用を示さず生体組織器官と共存できる性質。
生体不活性
セラミックスなどの材料が生体組織の修復に用いられる場合、生体組織との間にほとんど化学反応を示さず薄い膜を介在して結合する性質。アルミナセラミックスはこの性質を利用して人工歯根、人工骨などの生体の硬組織(骨や歯)の修復材料として広く用いられている。
ゼータ電位
液体中で移動する固体の滑り面の電位。ζ電位は電解質の種類と濃度に敏感であり、実質上コロイド溶液の安定性を左右している。セラミックス原料の分散系の性質を支配する因子として重要であり、ζ電位の絶対値が大きい分散系は安定である。
せん断強さ
材料に純粋せん断応力を負荷したときの破壊応力。近似的には薄肉円筒のねじり試験によって測定される。長繊維強化複合材料の場合は、長方形断面のはり(梁)の曲げ試験又は特殊なノッチ材によって評価されることがある。