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環境安全方針・目標と推進体制

京セラグループは、創業以来、「敬天愛人」の社是のもと、「社会との共生」、「世界との共生」、そして「自然との共生」という3つの「共生(LIVING TOGETHER)」をすべての企業活動の基本に置き、エコロジー(環境性)とエコノミー(経済性)の両立を追求しながら持続的な発展を目指す環境経営にグループを挙げて取り組んでいます。

ファインセラミックスの原材料や化学薬品など、京セラグループは、多くの化学物質を生産過程で扱いますが、例えば工場において排水処理などを行うときは、「放流先河川よりきれいな状態まで浄化してから排出しなければならない」と考えています。その時々の最新技術をもって、可能な限り無害化処理するというのが、京セラグループの考え方です。

このような考えのもと、京セラグループでは、環境の基本理念である「京セラ環境憲章」を1991年に制定しました。2015年には持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)や温室効果ガス排出削減などに関するパリ協定が採択された状況を踏まえ、さらに環境負荷の低減に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献することを目指し、「京セラグループ環境安全方針」を制定しました。

京セラグループ環境安全方針

京セラグループは、経営理念を基本とした環境安全に関する総合的な取り組みを、製品開発、調達、製造、流通、販売、お客様先でのメンテナンス、資源回収と再利用、そして廃棄に至るまでのバリューチェーン全体で推進するため、環境と安全衛生の方針を統合した「京セラグループ環境安全方針」を制定しています。この方針に基づき、環境負荷低減に向けた目標・目的を設定してより積極的かつ継続的な環境保護活動を推進し、TCFD提言などの国際的な情報開示基準に沿った定期的な開示を行っています。
また、下記方針の対象となる事業活動にはM&A による事業拡大を含み、デュー・ディリジェンスによって潜在的な環境リスクを把握し、買収後の改善計画へ反映しています。

京セラグループ環境安全方針

京セラは創業以来、敬天愛人の社是のもと、全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類社会の進歩発展に貢献することを経営理念とし、環境安全に関する法令、当社の同意した事項および自主基準を遵守するとともに、これまで培ってきた技術やノウハウを生かし、様々なステークホルダーとのコミュニケーション、社会貢献活動への参画、支援を通じ社会課題の解決に向けた挑戦を続けてまいります。

従業員の安全確保・健康増進

  • 全従業員が安全で安心して働ける職場の実現に向けて、事業活動に関わる全ての人が、全員参加で活動を行う企業風土をつくります。
  • リスクアセスメントを実施し、危険源の除去および労働安全衛生リスクを低減することにより、事故災害の防止をはかります。
  • 心身の健康増進をはかり、従業員が健康で働きがいを感じ、能力を最大限発揮できる労働環境をつくります。

持続可能な社会への貢献

  • 地球環境の改善に貢献する商品や、製品のライフサイクルを通して環境負荷を低減した商品の研究・開発および普及・拡大をはかります。
  • バリューチェーン全体で温室効果ガス排出量を抑制し、脱炭素社会の実現に貢献します。
  • 資源をより効率的に使用することで、循環型社会の実現に貢献します。
  • すべての工程における化学物質の適正管理により、環境汚染の防止に努めます。
  • 自然環境への負荷を極小化し、守り育てることにより、生物多様性保全を促進します。

環境安全マネジメントシステムの運用

  • 事業活動にあたり、マネジメントシステムの運用を通じて、経営理念を基本とした環境安全に関する取り組みを積極的に推進し、環境安全パフォーマンスの継続的な改善を行います。 

2023年4月1日
京セラ株式会社 代表取締役社長
谷本 秀夫

長期環境目標

2016年、パリ協定が発効され、国家や企業が温室効果ガス排出量の削減に取り組んでいます。京セラグループも気候変動対策を重要課題と考えており、2018年に長期環境目標(2℃水準:2030年度GHG排出量30%削減 2013年度比)を設定し、2019年にSBT認定を受けました。その後、社会的要請などから、2021年に1.5℃水準(2030年度46%削減 2019年度比、2013年度比換算で2030年度56%削減相当)に長期環境目標を更新し、2022年5月にSBT認定を取得しています。

京セラグループ長期環境目標

  • 温室効果ガス排出量(Scope1,2※1)排出削減目標(1.5℃水準):2030年度46%削減(2019年度比)【SBT認定】
  • 温室効果ガス排出量(Scope1,2※1,3※2)排出削減目標(1.5℃水準):2030年度46%削減(2019年度比)【SBT認定】
  • 再生可能エネルギー導入量:2030年度20倍 (2013年度比)
  • 2050年度 カーボンニュートラル
※1 Scope1: 燃料使用に伴う直接排出
Scope2: 外部から購入する電力や熱の使用に伴う間接排出
※2 Scope3: Scope1,2以外の間接排出(原料調達、輸送、使用、廃棄、従業員の通勤、出張など)
画像:SBTロゴ

環境推進体制

京セラグループでは、経営理念を基本とした環境の取り組みを積極的に推進し、環境パフォーマンスの継続的な改善を行うため、社長をトップとした環境経営推進体制を構築し、環境関連の施策を推進しています。
京セラグループ全体で環境安全管理上のルール・基準を浸透させ、継続的な改善を進めるための仕組みとして、「Kyocera Group EHS Manual Basic Edition」および「Kyocera Group EHS Standards」を2020年10月に制定しました。この仕組みを京セラグループ全体に展開し、グローバルな環境安全管理体制の強化を進めています。
なお、国内グループの主要拠点と一部の海外拠点については、ISO14001の統合認証を取得しています。

図:環境推進体制

環境教育

京セラグループでは、従業員一人ひとりの環境保護活動に取り組む意義や役割を理解するため、体系的な環境教育を行っています。
具体的には一般・啓発教育と専門教育の2つに分類し、階層や職能などに合わせて計画的な教育を行うことで、環境意識の向上を図っています。

図:環境教育

従業員の環境意識向上への取り組み

京セラグループでは、毎年6月を、省エネルギーや省資源などをはじめとした環境保護活動を重点的に実施する「京セラグループ 環境月間」とし、従業員の環境意識の向上と環境保護活動の充実を図っています。具体的には、環境NGO団体や地元のパートナーシップと連携した清掃活動や森林保全、デジタル教材を用いた従業員への廃棄物の分別や資源循環に関する教育の実施、グリーンカーテンなど、様々な活動を行っています。

画像:琵琶湖一斉清掃
琵琶湖一斉清掃
画像:デジタル教材(環境月間啓発資料1)
画像:デジタル教材(環境月間啓発資料2)
デジタル教材(環境月間啓発資料)

環境監査

京セラグループでは、ISO14001規格の要求項目にもとづいÎて環境マネジメントシステムが適切に運用されているかを確認することを目的に定期的な内部監査を実施しています。
なお、監査結果は遅滞なく是正処置を講じるとともに、環境マネジメントシステムの見直し・改善に反映しています。

画像:環境監査
環境監査

環境経営に対する主な評価

京セラの環境経営に対する取り組みは、各種機関より評価を得ています。