THE NEW VALUE FRONTIER

資源循環の取り組み

持続可能な社会への貢献のため、環境負荷の少ない資源の調達、新規資源投入量や廃棄物排出量の最小化に努め、持続可能な資源の利用を図ります。
京セラグループでは、資源循環の観点から、廃棄物の排出量および埋め立て処分量を管理しています。生産拠点に対し、廃棄物排出量、廃棄物処理単価および処理委託先のリスクなどを評価しています。
2022年度廃棄物リスク評価の結果、廃棄物リスクの高い拠点は8拠点あり、その廃棄物排出量の合計は26,373tで、2022年度の廃棄物排出量の69%を占めています。

2022年度目標
  • 廃棄物排出量1,600tの削減対策を実施。
    (この目標は、廃棄物リスク評価を行った結果、廃棄物リスクの高い生産拠点に適用)
  • 全生産拠点(日本国内)でのゼロエミッション(廃棄物の再資源化率99.5%以上)を継続。
2022年度実績
  • 廃棄物排出量1,526tの削減対策を実施。
  • 全生産拠点(日本国内)でのゼロエミッション(廃棄物の再資源化率99.8%)を達成。
2023年度目標
  • 廃棄物排出量1,400tの削減対策を実施。
    (この目標は、廃棄物リスク評価を行った結果、廃棄物リスクの高い生産拠点に適用)
  • 全生産拠点(日本国内)でのゼロエミッション(廃棄物の再資源化率99.5%以上)を継続。

廃棄物排出量

グラフ:廃棄物排出量

一部拠点のデータ集計精度向上に伴い、2020年度、2021年データを更新しています。

再資源化率

2022年度の京セラグループ(日本国内)の再資源化率は、99.8%でした。
今後も、再資源化率の維持向上を図ります。

グラフ:再資源化率​

再資源化率(%)の定義は「1-最終処分量/排出量」×100としています。
2022年度の電機・電子業界4団体の再資源化率は公表されていないため、記載していません。

廃棄物削減の取り組み

研削廃液の減容化による産廃削減

鹿児島国分工場では、送風式蒸発器を追加導入し、研削廃液に含まれる水分を蒸発させることで廃液の減容化を行い、産業廃棄物の排出量を削減しています。なお、送風式蒸発器の昇温については廃熱を利用しています。

廃棄物排出削減量

202t/年

画像:送風式蒸発器
送風式蒸発器

研磨液の使用寿命延長による産廃削減

京セラ光電科技(東莞)有限公司では、レンズ製造工程にて遠心分離機を導入し、研磨液の不純物を分離することにより研磨液の使用寿命を延ばすことで、産業廃棄物の排出量を削減しています。

廃棄物排出削減量

120t/年

画像:遠心分離機を搭載した研磨装置
遠心分離機を搭載した研磨装置

製品リサイクルの取り組み

プリンター・トナーカートリッジのリサイクルプログラム

京セラドキュメントソリューションズ株式会社は、お客さまに提供する複合機・プリンターが及ぼす環境負荷をより小さくするため、エコシスコンセプトに基づく製品設計、それを形にする生産システムの開発に取り組んでいます。さらに、その製品がお客さまのもとで役目を終え不要になった後も、製品を回収し、リサイクルするシステムを構築して、部品や材料の再資源化に積極的に取り組んでいます。

日本での事例

欧州、米国、豪州での事例

使用済み携帯電話リサイクルプログラム

京セラは、携帯電話による環境負荷を削減するため、リサイクルに取り組んでいます。 携帯電話はレアメタルや金、銀など貴重な資源が含まれており、リサイクルを推進することで採掘による環境破壊の防止や資源の有効活用に繋げています。

日本での事例

日本市場においては、CIAJ(情報通信ネットワーク産業協会)の活動を通じてモバイル・リサイクル・ネットワーク(MRN)に参加し、他社と共同で回収・再資源化の取り組みを行っています。この取り組みを通じて京セラを含む各社携帯電話を共同の回収センターへ集め、リサイクルを促進しています。

アメリカでの事例

機械工具のチップ及びチップケースリサイクルプログラム

京セラは、切削工具を通じて、皆様の工場における生産性向上をご提案させて頂くと共に、使用済み超硬素材品、チップ及びチップケースの回収、リサイクルにより、皆様の工場のCSR活動、ゼロエミッション推進に貢献しています。