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水リスクへの対応

水は地球を循環する貴重な資源です。昨今の気候変動の影響により、一部の地域で水リスクが高くなってきています。京セラグループでは、水リスク評価を実施し、水使用量に対する削減目標の設定を行い、水資源の有効活用と水資源保護対策を実施しています。
京セラグループでは、貴重な資源である水の取水、排水を管理するとともに、生産拠点に対し、Aqueduct Water Risk Atlasの水ストレスレベル、水使用量、水単価およびローカルレベルでの水ストレス評価結果を用い、各拠点の水リスク度合いを定量的に評価しています。2022年度水リスク評価の結果、水リスクの高い拠点は3拠点あり、その水使用量の合計は7,038千m3で、2022年度の水使用量の40%を占めています。

「Aqueduct Water Risk Atlas」、世界資源研究所(WRI)が公表する水リスク情報

2022年度目標 水使用量25,000m3の削減対策を実施。
(この目標は、水リスク評価を行った結果、水リスクの高い生産拠点に適用)
2022年度実績 水使用量36,846m3の削減対策を実施。
2023年度目標 水使用量116,000m3の削減対策を実施。
(この目標は、水リスク評価を行った結果、水リスクの高い生産拠点に適用)

水使用量

グラフ:水使用量

水使用量削減の取り組み

空調用冷水の再利用による水使用量の削減

富山入善工場では、地下水を空調用冷水として使用しています。この冷水は、従来からコンプレッサーの冷却水、冷却塔の補給水などに利用していましたが、生産工程での洗浄水や冷却水へ用途を拡大し再利用することで、水使用量を削減しました。

水使用削減量

180千m3/年

図:水再利用システム
水再利用システム

工程排水の再利用による水使用量の削減

京セラドキュメントテクノロジー(東莞)有限公司では、水リサイクル装置により、洗浄工程の排水を中和し、タンクに貯め、空調機の冷却水として再利用することで、月平均約4,600m³/月の排水の排出量の削減をしています。

水使用削減量

55,200m3/年

画像:水リサイクル装置
水リサイクル装置